Last Update : 2011/10/07  戻る

北八ヶ岳周回(茶臼山、縞枯山、北横岳)

2011年8月28日(日)

メンバー:菅澤秀秋ほか7名

【行程】 麦草峠(2127m) 8:10―大石峠―中小場―茶臼山(2384m)
9:40―縞枯山(2403m)10:20―雨池峠―縞枯山荘11:00―坪庭―
横岳北峰(2480m)12:30〜昼食〜13:30―坪庭―五辻―出逢いの辻15:40―16:35麦草ヒュッテ駐車場―21:30帰京

この周回コースの標高差は350mくらいだというので軽い気持ちで出かけたのだが、三つの山を一つずつ上り下りするので結構疲れた。でも山ガールの多いところだった。

各地から参加した8名が8時に麦草ヒュッテ前に集合。麦草峠から15分ほどは木道で歩きやすかったが、大石峠からは岩ゴロの急な道となる。登りついた中小場のピークは大岩が集積した場所でここから縞枯の様子が良く見えた。シラビソが帯状に枯れていて、シマウマのような不思議な模様だ。この縞は80年〜100年をかけて山頂に向かって移動していくという。天気がよければ中アや北アも見えるはずだが、もやっていて見えない。中小場からいったん急降下してまた岩だらけの歩き難い急坂を茶臼山に向う。茶臼山頂は樹林に囲まれているが、西に100mほど行くと展望地に出て景色を楽しむことができた。今日の目的の横岳とその奥に蓼科山が見える。

直線状のゆるやかな登り降りで山頂標識があるだけの縞枯山に着いたがここも狭く展望がないので通過し、急坂を下って雨池峠に出た。八丁平の平原のなかを木道で進み縞枯山荘で一休み。

坪庭に近づくと観光客の数が増え、ピラタスロープウェイの山頂駅前はサンダルを履いた女性たちで溢れていた。ロープで仕切られた道を観光客にまじって坪庭の中を右左へと歩きまわされ、山道に入ってほっとする。樹林帯の急坂をジグザグに登り、北横岳ヒュッテを過ぎ、三角点設置の横岳南峰到着。目の前に見える数メートル高い北峰へ向う。この山にも縞枯れ現象が見られた。

石が積まれた横岳北峰山頂には休憩する登山者が多く、私たちは端のほうに陣取るが傾斜地なので階段教室みたいな座り方になってしまい、どうも宴会には不向きだった。展望のないのが物足りないが、「命の水」さえあればという輩ばかりだから短時間で盛り上がる。

帰途もかなり距離があるので1時間ほどで切り上げ、下山する。山頂駅でトイレ休憩の後、歩きやすい道を五辻に向う。笹原を歩きながら熊の話をしていて、「そういえば熊鈴の音がしないね」と誰かが言うと、URU氏が「あっ!」と声を出す。熊鈴を付けていたウエストバッグを先ほどのトイレに忘れたという。携帯が通じたのでロープウェイ駅に連絡してみると、駅員がトイレで見つけ保管しているという。「やれ、良かった」とURU氏が回収に戻り、私たちは車を山麓駅に回して合流することにした。オトギリ平からは大石峠への登り返しを嫌って「コケモモの庭」経由でメルヘン街道に出た。10分ほど歩いて麦草峠手前の駐車場到着。

URU氏をピックアップする組は西に向かい、私たちは佐久インターから上信道を利用したが渋滞がひどく5時間もかかり、「夏休み最後の日曜日」であったことを思い知らされた。

ウエストバッグは持主の手元に戻ったが、福沢諭吉さんが二人行方不明になっていたという。

(菅澤 記)


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