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和名倉山(白石山2036m)


2011年11月26日(土)〜27日(日)

メンバー:菅澤他1名

 5:30光が丘=練馬IC=青梅IC=(411号)=8:00三ノ瀬登山口8:10→戻り→三之瀬登山口8:50→中島川口登山口9:10→10:20黒えんじゅ分岐10:30→11:20笠取山11:30→13:00唐松尾山13:20→14:00山ノ神土(やまのかみど)→14:20将監小屋(泊)

 ご近所のS氏から「この週末は天気が良さそうだからどこか行きませんか」と声がかかり、和名倉山へ行くことになった。せっかくなので、笠取山(1953m)、唐松尾山(2109m)も歩くことにした。

 紅葉の盛りを過ぎて空いている411号線を走り、丹波の先を右折し二之瀬を過ぎて三之瀬へ到着。この辺は中学生のころ何回かハイキングに来た思い出がある。

 民宿「みはらし」の駐車場に車を置かせてもらい、林道を20分ほど歩いたところで道を間違えたことに気づいた。この道だと将監峠に直接向ってしまう。民宿まで戻って舗装路を中島川口に向う。中川にかかる橋を渡ってすぐ右手に中島川口登山口があった。

 登山道は明るく幅広で傾斜も緩いので、マウンテンバイクで走るには手ごろの道だと思う。黒えんじゅ分岐で一休みの後、稜線に出て樹林の中の狭い岩場を何箇所か越えて笠取山頂に着いた。山頂からは雪を被った南アルプスが一望でき楽しめた。

 唐松尾山への道も明るく、人もいなくてとても長閑だった。唐松尾山頂は木に囲まれて展望はない。あとで聞いたら北に少しいくと良い展望台があるとのことだった。山ノ神土から将監峠周辺の笹原もとてもよい。

牛王院平の笹原にテントを張ったら気持ちいいだろうと思った。将監峠から防火帯となっている芝原を5分ほど下って将監小屋到着。小屋には誰もいなかったので開いている調理場の料金箱にお金を入れてビールを買う。宿泊室の土間でビールを飲んでいると小屋主が顔を出して、直径20cmほどの丸太が何本も入る大きなまきストーブに火を入れてくれた。湿った靴下をストーブで乾かしていたら焦げて穴があいてしまった。  小屋主の田辺氏に和名倉山の名前の由来を聞いてみたら「昔から山梨側では白石山(しろいしやま)と呼んでいた。秩父側では白石山(はくせきやま)と呼んでいたのだ。秩父側に和名倉沢はあるがいつから和名倉山と言うようになったかはわからない。」とのことだった。物の本には和名倉山は秩父側の古称とある。地形図では白石山となっている。

 二人で3時間ほど酒を飲み、シチューを温めて食べて寝た。広い部屋には素泊まり客が私たちを入れて4名だけだった。

 11月27日(日) 高曇り

 将監小屋5:25→5:50山ノ神土→7:05東仙波7:15→8:20二瀬分岐→8:35和名倉山8:50→9:05二瀬分岐→10:10東仙波10:20→11:10山ノ神土11:20→11:35将監小屋11:45→12:40三之瀬登山口=15:30帰京

 4時に出発する予定だったが二人とも寝坊してしまった。ヘッドランプを点けて山ノ神土へ戻って和名倉山への道を辿る。夜明けの太陽が雲に映えて真っ赤な色となる。笹の密生した斜面には獣道が縦横に走っていて、東仙波近くからは大菩薩嶺の奥の富士山、目前の飛龍山の左に雲取山が見えた。南アルプスや遠くに北アルプス北部も見えた。岳樺の疎林には太い木の根が点在していて、森林火災の跡らしい。カラマツ林の落葉を踏みながら明るい道を歩く。石楠花の群落もあって花の時期は素晴らしいトンネルとなるだろう。ただ昔の伐採時に使われたと思われるワイヤーロープがあちこちに放置されていて興ざめだった。八百平を除いて道は明瞭に踏まれていて山梨側からは結構登られているようだ。時々、鹿の警戒音が鋭く響く。北側の斜面には三日前の雪がうっすらと残っていた。

 二瀬分岐を右に進み山頂到着。和名倉山頂も木に囲まれていて展望はなかった。エネルギー補給後、来た道を戻る途中、単独行の二名とすれ違う。朝方の寒い風が止み、汗ばむ戻りとなった。途中にあった道標には和名倉山と白石山の表示が混在していた。

 山ノ神土から直接三之瀬登山口に降ったほうが時間的にも楽だったが、S氏が将監小屋にタオルを忘れたと言うので回収しに小屋に寄ったが、タオルはなく小屋番も下山していて楽しみにしていたビールにもありつけなかった。想定の最悪パターンであった。

 小屋から三之瀬までの林道は工事中のところが多かった。一時間の林道下りは長く感じられ、山道のほうがよっぽど楽だと言い合いながら下った。穴のあいた靴下のせいか久しぶりに靴擦れになる。和名倉山往復は厳しい登り下りはないが距離は20kmくらい歩いた。

(菅澤 記)


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