Last Update : 2012/04/08 戻る

谷川岳


【日程】2012年3月20日(火・祝) 天気 快晴

【山域】上越 谷川岳

【参加者】L:梅原  M:菅澤、田中秀

【概要】 

 田中さんの車で光ヶ丘を6時出発。素泊まりする土合山の家に8時半頃到着。休前日というのに宿泊客は少ない様子で、ひっそりとしている。この宿は初めてである。掃除がゆきとどいていて、トイレが男女共用以外は悪くはない。

ロープウェイが動き始める7時に合わせて宿を出発。平日は駐車料金を徴収しないそうだが休日は1,000円。一番乗りのロープウェイを使って出発。今回の目的は万太郎谷。快晴で弱風とはいえ周囲の積雪は相当なもので、宿の女将の忠告「万太郎谷は危険。しかもここ数日で雪崩の遭難2件。その内一人はガイド」を思い出した。

 歩き始めてすぐ、菅澤さんが片方のクライミング・サポートがないことに気付いた。(それは車の中に落ちていた) まあ何とかなると登っていくと、熊穴沢の上辺りで今度はビンディングの部品が外れてしまい見つからない。靴をスキーに固定出来ないので、菅澤さんはここで引き返すことにした。

 二日前に雨が降ったらしく雪は非常に硬い。スキーアイゼンを装着。私は装着方法をなかなか思い出すことが出来ず(ジルブレッタの物は非常にややこしいのではあるが、小生猛省すべきである)、ガム・テープで止めた。

 きつい傾斜を登る際、ジグザグの振幅を大きくすれば楽なのだが、尾根は狭く雪は硬い。滑落することを懸念してなるべく振幅を小さくして、時折現れる柔らかい雪の箇所でターンしていった。ストックを強く握って登高していたせいか、右手親指が閉じたまま掌に張り付き固まった。それを左手でこじ開けても、すぐに閉じてしまう。そうこうしているうち、今度は左手の親指も掌に張り付いた。こんな症状は初めてである。とうとう酒毒で脳神経が麻痺したか!?それも一因かもしれないけれど、肘付近から手首を経て親指に至る筋肉がズキズキ痛い。両手をブラブラ振っていると、両手親指が動くようになった。一週間経った今も、両親指付け根が痛み、親指を使うのにやや不自由している。歯磨き粉のチューブを絞る際、気合いを入れないと絞れないので、エイヤーとばかりに親指に力を入れると、必要以上の量がとび出てしまう。

 次第に風が強くなっている中、山頂に到着。朝日・赤城・榛名など展望は素晴らしい。万太郎谷を見下ろすと、入口こそ快適と思われるが、長々と続く谷は狭く暗そうだ。今回は入らない方が無難だ。

 往路を下った。山頂下に広がる斜面は、やや悪雪ながらも楽しく滑ることが出来た。それから続く狭い尾根は雪が硬くてかなり横滑りを駆使しなくてはならない。やや西黒沢側のアイスバーンで田中さんが転倒。即座に停止したが、「怖いし横滑りでばかりではつまらない」ということで、以降スキーをザックにフィックスして、靴アイゼンでスキー場の上部まで下った。田中さんが驚異的な体力でズンズン進んでいくので、ついていくのが大変だった。そこからロープウェイ山麓駅まで、ゲレンデを滑った。



ロープウェイ山頂駅7:35−1,441mポイント/8:30−避難小屋付近9:00−10:30谷川岳山頂 10:50−ゲレンデ上部12:30−13:10ロープウェイ山麓駅

梅原 記

 


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