Last Update : 2012/05/15 戻る

毛勝山

2012年5月11日(金)〜13日(日)

メンバー 菅澤秀秋、田中秀和

 5/11  練馬IC08:15== (関越道)==藤岡、更埴、上越JCT==(北陸道) == 12:00魚津IC=(昼食)= 13:10山ノ守キャンプ場==金太郎温泉==片貝第四発電所==駐車地点・・・17:55片貝山荘

今日の午後には片貝山荘まで除雪完了予定と聞いて来たのだが、13時過ぎに山ノ守キャンプ場に到着してみるとゲートは閉まっていた。新川土木センターに連絡してみると本日17時にゲートオープンとのこと。しかたなく市街へ戻り金太郎温泉で時間をつぶす。

戻ってみるとゲートは開いていたものの除雪は片貝第四発電所の先500mまでで、山荘まで2.5kmほど重荷で歩かされた。明日の好天を期待しながら入山祝して寝る。山荘は事前に使用許可を得ていたが二晩とも私たちだけだった。

5/12 片貝山荘13:15・・・==魚津市内==・・・18:55片貝山荘

 4:00に起きてみると本降りの雨で、しかたなくまたシュラフにもぐり込む。タイムリミットとした9:00には明るくなったが当分雨の止む気配がないので今日は停滞と決定する。



 11:00に田中さんが偵察に出かけ、13:00頃に戻るなり「大変なことになっている」という。最終堰堤から上は見える範囲全てで土石が堆積しているとのこと。昨年5月もデブリがひどかったがその比でないという。はたして登れるのか不安になる。

 山荘にいても仕方なく、雨も上がったので町に降りてみることにした。空身での林道はタラノメ、コゴミ、コシアブラなどを見つけながら歩いて楽しかった。車で片貝第四発電所から少し下ったところに猫又谷への分岐があるが除雪未完了で閉鎖されていた。菅澤は金太郎温泉に、田中さんは山菜採りに行く。夕方、きときとの魚を求めて海の駅に行ってみたらイベントをやっていて食堂は営業していなかった。JR魚津駅近くで店を探し、ちょっと良さそうな料理屋で旨い魚に舌鼓をうつ。山荘に戻り、海の駅で買った白えびシューマイで一杯。この晩は満天の星空となる。

5/13  片貝山荘(690m)4:40・・・5:35運動靴デポ5:45・・・6:05阿部木谷最終堰堤(1025m)・・・6:40大明神沢出合(1250m)6:50>>>8:20毛勝谷1875m地点スキーデポ8:40・・・10:20コル10:30・・・10:45毛勝山北峰(2414m) 10:50・・・11:00コル11:05・・・11:25スキーデポ地点11:45〜〜12:00大明神沢出合・・・13:15片貝山荘13:55・・・14:40駐車地点== 15:30魚津IC==20:30 帰京                   



 3:30起床。下弦の月が明るい。昨年は途中降雨で中退したが今日は大丈夫だろう。

 前回は最終堰堤まで運動靴で歩けたが、今年は雪が多く手前までしか行けない。田中さんの偵察通り、最終堰堤から上の岩雪崩は大明神沢出合から1km以上も続いていた。地元の登山者もこんなのは初めてだという。土石の表面は凍っていて凸凹の斜面は兼用靴では歩き難かったが、大明神沢出合からはシール登行可能となりほっとする。左に曲がり毛勝谷へ入る。二股を過ぎ、標高で600mほど登った地点から上は谷の幅一杯にデブリが堆積しているので、右岸の岩陰に板をデポしてアイゼンでコルを目指した。軽量化のためアンチスノープレートを付けていなかったので団子になり不安定な足元に苦労する。田中さんはすごい馬力で先行して行った。デブリ地帯から上部は昨日の雪が10cmほど積もり、結合状態もよいきれいな斜面が続いていて、板をデポしたことが少し悔やまれた。



 コルに着くと眼前に北方稜線からの剣岳、後立山連峰、白馬、雪倉、朝日岳のパノラマが広がり、思わず声がでてしまう。反対の黒部側を覗くと中ノ谷のきれいな斜面が極めて魅力的に見えた。写真を撮って山頂に向かう。山頂には三角点と山名の板があった。南峰の山頂が丸く見える。

山頂で会った広島、倉敷からの二人組とは大明神沢出合で再会したが、山頂から本谷出合まで直登ルンゼを滑降したという。

 私たちはコルからスキーデポ地点へ駆け下り、大明神沢出合までの1.5kmをスキー滑降したが、時間にして15分、そのうち楽しめる斜面は半分くらいだった。 

 陽が当たった岩雪崩は緩んでもぐり、靴が傷だらけになってしまった。山荘に着いて冷やしたビールで乾杯。

 今回は想定外の岩雪崩で滑りを楽しむことはできなかったが、快晴微風の好天で最低目標の山頂に行けたので納得できた。名立谷浜SAの潮騒ラーメンを楽しみに寄ったがあいかわらず旨かった。



(菅澤 記)

 


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