Last Update : 2012/06/15 戻る

富士山 須走り口

メンバー  L岩崎、菅澤、加瀬、鈴木、岩(佳)、武部

5月19日「晴れ」

前泊組の岩崎、菅澤さん、加瀬さん、岩さん、4名は須走り口五合目の菊屋に夕方集合した。当初予定していた東富士山荘は、まだ宿泊営業をしていなかった。ちょうど個人山行で来ていた武部さんと合流し、翌日一緒に登る約束をする。私は明日の下見に、夏道と分かれて山腹を登り出すポイントまで往復する。何せここで滑るのは10年ぶり、いや、山スキーそのものが10年ぶりなのだから慎重に行かないと。

 18時過ぎより夕食となり、メニューは牛すきに、野菜の煮物、焼ナスや漬物など、カレーライスが定番の富士山としてはいたって豪華。これでゆったり布団に寝られて6千円なら、前泊するにかぎる。

5月20日「晴れ」

 4時過ぎに起床、宿からお湯やお茶をもらって、各自用意した朝食をとる。 鈴木さんと合流して、5時過ぎに出発。気温+3度。昨日より暖かく、風も弱い。登山道を30分程登って、富士山頂が見通せる地点で左山腹斜面へ。今日一日はこの状態でもって欲しいと願う。

 2250m付近で沢すじに雪が出てきて、皆さんはシール登行へ。私はスキーを担ぐので、2450m付近でアイゼンを着けた。バックに山中湖が綺麗に見える。ここより上は、山頂まで続く大斜面。所々出ている露岩を休みのポイントに定めて頑張る。

 3000mを越した七合目付近から、先行する加瀬さん、菅澤さんと遅れだした岩さんとの距離が開く。私はその中間に位置して、先行者にはスローダウンをコールするが、自分のペースがあるのか、どんどん行ってしまう。一方、岩さんのペースでは山頂が何時になるかわからないので、あと2時間登って12時半になったら適当な所で我々の滑り出しを待つよう伝える。

 本八合の富士山ホテル、3380mで富士吉田側からの登山者と合流。尾根すじにルートを取る。それにしても今日はここを登るスキーヤー、ボーダーの何と多いことだろう。各々が数名ずつの隊列を組んで協力しながら登っている。それに対して同志会パーティーのこのばらけ方はなんだ。先行の2名は上部の登山者に紛れて、どこを登っているのかわからない。私のすぐ後ろを武部さんが続くが鈴木さんも遅れだした。登るスピードが年齢と真逆になっているぞー。

 結局、加瀬さんと菅澤さんは十合の山頂3720mに12:10到着。約30分遅れて私、その後少し遅れて武部さんと鈴木さんが登ってきた。

 一時出ていたガスも晴れ、剣が峰から麓まで綺麗に見渡せる。13:10滑降開始。上部はアイスバーンで、何とか降りるといった感じ。あまりに久しぶりの山スキー。ゲレンデを滑るようにはいかない。八合目で岩さんと合流。山頂下にスキーをデポした、鈴木さんと武部さんを待つ。やはりここまで慎重に滑ってくる。右に大きくトラバースして登って来た須走り口の斜面を目指す。七合目付近からはザラメになって、快適。滑りを楽しめた。シールを着けた地点まで戻り、無事に滑降終了。やはりここはいいルートだと再確認できた。今日の天気と同行してくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだ。

 菊屋まで戻り、デポした荷物を回収。駐車場に帰り、まだ新しいスキー靴を脱ぐと、踵の皮がベロリと剥けてしまった。次のシーズンはもっと滑り込んでからまたここに来たい。

[コースタイム]
須走り五合目 菊屋 5:10 − シール登行開始点 6:00 − 本八合11:00 − 十合 山頂 12:10〜13:10 − シール登行開始点14:30〜14:40 − 菊屋 15:15

(岩崎 記)

 


山スキー同志会のホームページへ