Last Update : 2012/06/15 戻る

天狗岳

2011年10月21日〜22日

メンバー:菅沼(会社の友人 安達、大嶺)3名

 会社のハイキングメンバーと少し高い山に行こうということで、会社の臨時休業を利用して、黒百合ヒュッテに一泊して登る天狗岳を計画した。

 21日(金)早朝のアルプスで東京を出発する。千葉発のこの特急は錦糸町から乗れ、僕にとっては重宝している電車だ。茅野からは奥蓼科行のバスで渋の湯へ登る。今日の天気は曇りでまだ雨は降りそうもない。軽い朝飯をとり出発する。僕らのほかは白駒の池に向かう学生のクライマー5人組だけだ。黒百合ヒュッテ方面は誰もいない。

 最初の急登はゆっくりしながら1時間ほどかかり2122mの尾根まで登る。ここからは傾斜の緩い尾根を単調にと思っていたのが、大岩ごろごろ、鉄の梯子の連続するイヤな登りが続き、黒百合ヒュッテに着いた時には結構バテテおり、その日の内に山頂へなどという気すらおきなかった。

 初めて黒百合ヒュッテに泊まれるのが嬉しかった。1週間程前に予約しておいたが他の客は誰もおらず、僕ら3人だけで独占できた。ここの小屋はトイレが立派で大変良かった。8時ごろテレビの天気予報を見せてくれ明日の参考にする。9時の消灯前に寝てしまった。小屋の布団が湿気ていて毛布と掛布団では重くて眠れず、毛布1枚で快適に寝ることができた。朝食は4時30分からで、4時30分に支度ができましたと起こされた。外に出てみると雨が降っていた。ゆっくり朝食をとり温かいお茶をすすり、そのあと出発の身支度をする。ウオシュレットこそ付いていないが、きれいなトイレに感激した。

 22日(土)小雨が降る中6時半過ぎに天狗岳へ向かう。雨なので中山峠経由の尾根道をルートにとる。初めは樹林帯で道がぬかるんでいるところがあり、よけながら進む。小屋からの道と合流するあたりからが森林限界で、眺めが少し利くようになる。小屋が随分下の方に見え、少しの急登で8時少し過ぎに東天狗岳の山頂に着いた。先客がいるのに驚いたが、この先の根石山荘に泊まったそうだ。予定の西天狗往復は天気が悪いので省略し先を急ぐことにする。



 天狗岳の下りは少しだけ急だ。気を付けながら下る。途中“お風呂入れます”の看板がある根石山荘を横目で間ながら樹林帯に入る。箕冠山付近の分岐で休む。この分岐は稜線(ほぼ平らな道)が左に90度折れて行かないと夏沢峠には向かわない大変解りづらい分岐になっている。真っ直ぐ行くとオーレン小屋に下りてしまう。緩い道を下り夏沢峠へ下る。ここで硫黄岳への登りに備え腹ごしらえをする。ついに雨が本降りになってしまう。硫黄岳への登りは完全に雨中登山となり、久々に靴の中がズブ濡れになってしまった。山頂は風雨がひどく前がよく見えない。記念写真だけ撮って早々と下山にうつる。眼鏡を外しルートの確認をする。少し下ると視界も開け赤岩の頭からは樹林帯に入り赤岳鉱泉に下る。この下りの途中から赤岳と阿弥陀岳が今山行中、初めて見ることができ感激した。赤岳鉱泉では横のあずまやでゆっくり休み、カッパを脱ぎ昼の弁当を食べる。

 鉱泉からは北沢沿いの道を美濃戸へ向け下る。途中林道に出たところの少し先、右手のヤブの中にカモシカを発見する。カモシカを見るのは久しぶりだ。子供みたいで全く逃げない。じっくりと観察する。美濃戸からは車道を美濃戸口へ下る。



(菅沼 記)


 


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