Last Update : 2012/06/15 戻る

戦場ヶ原と社山

平成24年5月11&12日

メンバー 梅原秀一(単独) 

5月11日戦場ヶ原と中禅寺湖畔散策 曇時々晴

新宿七時半発特急日光1号は、JRを栗橋駅から東武スカイツリー線(もはや伊勢崎線ではない)に移り、9時半頃東武日光駅に到着。湯元温泉行きバスの本数は多く、接続は非常に良い。流石世界的な観光地だけあり、平日でも乗客は少なくない。

 戦場ヶ原は遠い。中禅寺温泉バス・ターミナルで20分の休憩もあったので、赤沼には11時近くになった。ここは戦場ヶ原散策の拠点らしく、広大な駐車場に観光バスが停車していた。駐車場すぐ側の赤沼も訪れようかと足を進めたところ、この池に続く道は私有地につき立入禁止で、諦めざるを得なかった。

 木道を赤沼から湯川沿いに北西に湯滝への分岐まで行ってから、南西に小田代ヶ原に向かった。今回は社山で雪道を歩くかもしれないので、久し振りにしっかりした革の登山靴にした。この日のように、殆ど木道と林道を歩くには重くて煩わしい。爪先を石ころにひっかけ躓くようなことは、いつものジョギングシューズなら無いはずなのに。湿原に残雪は微塵もないが気付くほどの花も見かけない。新緑さえまだ時間を要する。荒涼とした殺風景な湿原であった。頂きに雪を僅かに残した太郎山を浅間山と見立てて、千曲川旅情の歌の気分で、湯川沿いの茶店があったら、濁り酒に濁れる飲もうか!?

 殺風景と冷たい風に鬱々としてしまい、早目に下山すべく小田代原から幕張峠経由で石楠花橋と決めたが、木道の工事で幕張峠への道を断念。通行止めの表示は工事個所の100m手前である。もっと手前で表示してくれれば、30分以上もロスをしなかった。

 石楠花池から竜頭ノ滝に下り、バスで二荒山神社に。運行本数が多いので助かる。今日は行程が楽なので、全く飲食物を摂っていない。まずは空腹を満たそう。2時過ぎると飲食店は昼休みとなることが多いが、世界的規模の観光地ではその心配はない。神社前の釣り宿を兼ねる湖畔の食堂で、湖で捕れた鱒のフライと、濁り酒はなかったので燗酒を頼んだ。鱒はフライにすると堅過ぎて美味くなかった。

 湖畔は小田代原と異なり春だった。見ごろを迎えたヤシオツツジと山桜を楽しみながら、中禅寺温泉・レークサイドホテルに向かった。株主割引券で15%引きなのだ。

5月12日 中禅寺温泉から社山 晴

 7時半からの朝食をゆっくりたっぷり摂ってから出発。ホテルは登山に便利な位置にある。そこから湖畔沿いに時計回りで行けばよい。アイゼンは不要なので宿に預けた。

 舗装路から一般車を締め出した林道になり阿世潟へ。阿世潟峠までは森の中をゆるゆると登り、稜線上は社山まで、熊笹の中の急峻な道を約45分かけた。ポツリポツリとレンゲツツジが咲いて、湖と男体山を背景にした景観は見事であった。男体山も頂きに僅かに雪が確認出来る程度なので、湖畔からはアイゼン無しで問題なさそうだが、日光白根は残雪たっぷりの様相だった。また、中禅寺湖は標高1,269mで社山は1,827m。この山の登山は、湖畔歩きが半分以上占めるのが特徴である。そして中禅寺湖と男体山の眺め。レンゲツツジが咲いているこの時期が最適であろう。例年山スキーばかりだったので、レンゲツツジをじっくり鑑賞したのは初めてだ。



 2ー3日前の天気予報は大外れで、今日は上々であったものの、強く冷たい風の一日だった。山頂では小雪が舞っていた。寒さとやがて登頂する30名以上の団体を避けるために、早々に下山することにした。

 往路を宿まで引き返した。湖畔の道は、樹林が風を遮ってくれるので助かった。12時15分。このホテルには日帰り温泉もある。早足で歩いてかいた汗を流し、バス停近くの食堂で、湯葉と熱い蕎麦で熱燗を飲んでから、のんびりと帰途についた。

 日光では、赤薙・女峰・男体山と今回の社山を登った。次は光徳牧場から太郎山にしよう。それから日光白根は、降雪で濃霧のときに訪れたので、頂上を踏んでいない可能性もあるので、いつの日か登らないと。

[タイム]
 5月11日 赤沼バス停10:55−小田代原・湯滝分岐11:30−鹿侵入防止柵11:40−11:55小田代原12:05−石楠花橋13:00−13:15竜頭之茶屋
 5月12日 中禅寺温泉・日光レークサイドホテル8:25−立木観音8:35−イタリア大使館別荘記念公園8:45−阿世潟9:00−阿世潟峠9:25−10:10社山10:20−阿世      潟峠11:00−阿世潟11:15−イタリア大使館別荘記念公園11:35−12:15日光レークサイドホテル

(梅原 記)


 


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