Last Update : 2012/10/15 戻る

雲取山 脚力検証登山

平成24年10月13〜14日

メンバー 作野晃一(単独) 

10月13日 鴨沢から雲取山 晴

前期高齢者(65歳)になって半年、自分の脚力がどの程度あるかを試すために、40年間住んでいて一回も登っていない東京都最高峰であり、鴨沢からは登り一辺倒で登山スピードを計り易いのと、かつ登山口からの標高差が約1500mもあり、脚力の状態を見極められると考え、今回の雲取山・鴨沢コース登山を計画した。

鴨沢の標高550mのバス停を9時12分に出発した。山ガールスタイルの3人組をすぐに追い抜いたが、その後は追い抜かれるばかりであった。ランニング登山をしている人、子連れの夫婦、20人近くの団体登山の人々、若いカップル、年老いた夫婦連れ等様々な人々がそれぞれの目的で登っている。さすが、百名山の山である。

針葉樹林帯の中の登山道をひたすら登る。1時間に一回、5分程度の給水休憩を取ると決めて登り続ける。樹林帯で視界が無いのであまり面白い登りではない。ブナ坂を通り1650m付近(七つ石小屋への分岐)でお昼になり行動食を取る。ここまで標高差1100mを標高差366m/時。無雪期の登りスピードとしてはまずまずか。ここまではよかった。

その後すぐ尾根に出て見晴らしの良いプロムナードコースを歩く。この辺で気持ちよく降りてくるマウンテンバイクの3人に会った。歩くうちに小雲取山に差し掛かるころから足の筋肉が張って来た。13時12分1980m辺で給水休憩。そのあとは山頂まで、気持ちとしてストックが欲しいという思いで登る。(以前はストックなど不要と意地を張っていたが。)



小雲取山付近からの富士山

山頂に13時50分着。(休み込のトータルで標高差約320m/時。標高差1100mを越えてから筋肉痛と疲れでスピードが落ちたようだ。)富士山は頭だけのぞかせていた。南アルプス・北岳や八ヶ岳・赤岳はかすんで見える。(私のコンパクトデジカメでは映らなかった。)紅葉は未だで、山頂脇では一木だけ紅葉していた。



雲取山頂上

記念写真を取って、雲取山荘に向かう。雲取山荘で缶ビールを飲みホッとする。結構寒い。2食付きで7.5千円。赤貧の夕食はあっという間に終わってしまった。疲れていたので早々と床に着いた。煎餅敷き蒲団と毛布、掛け布団各一枚では寒く、押入れに余っていたので、それぞれさらに一枚ずつ足してようやく暖かくなって寝られた。

10月14日 雲取山荘から三条の湯経由お祭り 晴

朝4時起床の電灯がつく。5時朝食。山荘の主の話では「ご来光は必ず見せてやる。」と豪語していたが、5時47分の日の出の時刻にはガス。

6時山荘を出発。雲取山頂まで登り返し(富士山は一瞬姿を現したが、カメラを構えた時には消えていた。)、三条の湯の方面に下る。こちらに下る人は稀の様で人はいない。三条ダルミ(1750m)に7:00、三条の湯に8:30着。この下りはきつく膝にきていて結構疲れを感じた。

三条の湯でお風呂につかろうと申し込んだら、幸運にも今たきあがったところとの事。本当は10時からのところ特別に入れてもらい一番風呂を楽しみ、9:00出発。

25分下ったところからの林道は長かった。お祭りに着いたのが11時7分。寸でのところで午前一本しかないバスを逃す。時刻表を確認したら、鴨沢西から11時21分始発のバスがある。ツーリングバイクと車が通る車道を12分歩いたが、ここでも10分違いで乗り遅れた。鴨沢集落まで行けばタクシーもあろうかとさらに12分歩く。鴨沢でやはり前記のバスを逃した壮年2人組がいて、相乗りで奥多摩駅まで(約4800円)。奥多摩駅12:08の電車で帰った。

[タイム]
13日 鴨沢バス停9:12→七つ石小屋分岐(1650m)12:00/12:12→雲取山頂上13:50/14:05→雲取山荘14:27

14日 雲取山荘6:00→雲取山頂上6:25→三条ダルミ6:55/7:00→三条の湯8:30/9:00→林道開始9:25→お祭りバス停11:10→鴨沢バス停11:35

【検証・考察】

今回の負荷(8kg程度)で、ほぼ標高差1000mを越えると大腿四頭筋が悲鳴を上げ、疲れもドットでてくることが分かった。山スキーの場合、ザックも10kgを越えるので、余力を持って滑る為には、標高差800m未満の登りまでが妥当であろう。また、最近テニスをやり過ぎると膝が痛くなるので、膝の様子も考えながら下ったが、ショックを与えないように慎重にスピードを制御して下ることが肝要で、今回特にそうして問題なかった(膝にはきたようであるが、膝痛にはならなかった)。退職してから6km/日のウオーキングと10回2セットのスロースクワットを心掛けてきたが、それだけでなく実際の山登りも行わないと登山に使う筋肉が鍛えられないのであろう。今回は脚力検証のみであったが、メンタルな面も含めた総合体力の検証も必要であろう。

(作野 記)


 


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