Last Update : 2012/11/05 戻る

月山〜北月山大ダウンヒル (2012年4月定例山行) 

2012年4月21日、快晴

メンバー 岩 毅(L)、菅澤秀秋、加瀬幸男、鈴木岳、田中秀和、新保栄司、岩 佳恵

天候と積雪に恵まれ会心の山スキーとなった。やはり標高差1700m弱、距離13kmの大ダウンヒルは素晴らしい。

定例山行、どこにするかさんざん悩んだ挙句、4月例会後の2次会で出てきた案を実行することにした。本来リーダーも、参加者も、かつ当会としても未経験のルートは定例山行にはしないのだが、今回は参加希望者全員ベテランだったのを良いことに、この未体験ゾーンを挙行してしまった。

やはりルートファイディングは難しい。この日のように快晴の場合は、とにかく、遠望する鳥海山に向って滑る、で、概ねOK。それでも、下部は、先行トレースと地図と高度計とGPSを駆使することになった。しかし、視界が無い場合はまことに危険なルートである。

滑り出し、田中さんが転んで、ヒヤリとしたが、あとは順調、快適だった。とりわけ、スーパーロングトレイルにもかかわらず、ここは登り返しがほとんどなく、また、下に行くほどエキサイティングな斜面となる。さらに、今年は大雪のため、車が入る北月山荘まで雪がしっかりついていて最高だった。

さて、早朝、月山スキー場駐車場で集合。月山道路は夜通行止となり朝7時に開門だが今日は若干早く開いたようだ。月山スキー場駐車場は満車をおそれていたが、思ったよりは車の数は少なかった。駐車場出発時は天気予報とは違いどんよりとした雲がかかり気合が入らずだったが、リフトで登ると、途中から、なんと素晴らしい雲海、スキー場上部はドピーカンの快晴でリフトを降りたら慌てて日焼け止めをべた塗りする。

リフト上部から月山山頂までは各位思い思いのルートで行く。私だけ金姥から靴アイゼン+スキーひきずり。

月山山頂には多くの山スキーヤーがいたが、北月山に向ったのは我々だけだった。一方、山頂は踏まず、10人程度のパーティーが真東に向かい快適に滑っていくのを望む。おそらく肘折ルートだろう、次回はぜひ行きたいルートだ、山頂から念仏平、そして肘折方向を目を凝らして観察する。

山頂から仏生小屋までは忠実に尾根沿いだが、1909、1828、1758、1679の各ピークは、東斜面を巻き気味にダウンヒルする。1679のピークから下は広くなるので、それこそ、鳥海山に向って滑れ、だ。弥陀ケ原小屋から下は斜面が緩くなるとともに無茶苦茶に広い斜面となるため、それこそ、鳥海山だけが「たより」となる。1206ピークで大きく右に90度折れて1111ピークに向う。

標高1150m付近から急激に落ちるとともに、右(東側)に落ちると危険。仕方なく、標高1150mの小尾根突端の手前で左(西北斜面)のブナ林の中に突っ込むが斜度ははじめ40度くらいはあるか。とにかくガンガンと下る。そして、ちょっと1111ピークの左(西)斜面を巻き気味に標高955mの鞍部に出る。下山後、北月山荘の温泉であとから降りてきた地元山岳会の方から、この1111ピークの左(西)斜面はいつもの年だと藪だらけでスキーにならず仕方なく細い尾根を忠実に1111ピークを踏んで行く、とのこと。今年は快適なトラバースダウンヒルだった。

標高955の鞍部から983ピークにちょっと階段登行して小休止。ここは二重ピークとなっていてその間を登る。983ピークからは、また、ブナの森の快適なツリーランが待っていた。ちょっとルートを右よりにしてしまい、三角峰から左の植林帯の中を滑り降りたが、まあ、これも良し。最後、鶴巻池のキャンプ場に滑りおりた。

ここで大休止と、新保さんを先生に、緊急搬出訓練を行なう。できれば、常日頃からロープワークのトレーニングはしたほうが良いのだろう。

トレーニング後、今日は大雪に恵まれもう一滑り。キャンプ場から北月山荘までほんとの最後のダウンヒル。大満喫の一日だった。

北月山荘の温泉では、あとから降りてきた地元山岳会の方と山スキー談義に盛り上がる。ついでに、肘折ルートの情報もいろいろと教えてもらう。この地元山岳会の年齢構成は当会よりちょっと若いようで少し羨ましかった。

北月山荘からは予約しておいたジャンボタクシーで月山スキー場駐車場に戻った。

写真は月山山頂付近から鳥海山を写したものです。

[コースタイム]

月山姥沢駐車場740--月山スキー場リフト下755/800+++同上815/830 --金姥920--月山山頂1015/1030〜〜仏生小屋1100〜〜弥陀ケ原小屋1130〜〜1206ピーク1140/1200〜〜984ピーク1230〜〜鶴巻池北月山キャンプ場1250/1330〜〜北月山荘1340/1500(タクシー) 月山姥沢駐車場1615



(岩(毅)記)


 


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