Last Update : 2012/12/24 戻る

ケプラー・トラック&ルートバン・トラック

2012,02,10−19

メンバー 武部

2 0 1 2  2 / 1 0

 相模大野に着いたとき、携帯電話を忘れたことに気付いたが、使わないで済ますことに決めた。( 特に目覚ましが問題) 行きにバスを使って、飛行機に乗り遅れたらどうしよう、などと少しは考えたが大荷物を持って駅を歩くこともなく予定より早く着いてよかった。保険をすませて、デジタルカメラのメモリカードとライターを買う。出国の行列も無く、スムーズに搭乗ゲートに着けた。

相模大野1 3 : 3 0 ― ― ― バス― ― ― 成田( 第二)  1 5 : 5 0 / 1 8 : 3 0( N Z 0 0 9 0 ) ― ― ―

2 / 1 1  

 入国の行列では4 0 分以上待った。パスポート審査後、登山靴と食料を持っているから荷物審査がある。ザックの中を出して審査員に見せる。米、みそ、はちみつ( 学校の給食で出るような1 回分のパック) 、乾燥野菜、つくだに、行動食( ドーナッツ、カステラ、チョコレート、おせんべい、ビスケット、かりんとう、チーズ) など。今回野菜は無いのでスムーズにOK となる。登山靴は、泥が付いていないのでOK となる。( 審査員が問題ありと見なせば没収される。) 国内線の搭乗手続きのところでは1 1 : 0 0 とそれなりに時間がかかる。荷物を預けてから歩いて1 5分で国内線のターミナルに着く。雨が上がった後で雲も黒く、道路も濡れていた。オークランド空港ではすしを食べる。なかなかおいしかった。飛行機は定刻通りに出発した。クイーンズタウンまでの飛行機ではビスケットが出たが、非常に硬かった。

 クイーンズタウン空港からタウンまでのバスは少し荒い運転の感じであった。タウンに着くと、バスのステーションにザックを置いてDOC に行った。DOC に書いてあるフィヨルド地方の天気は、今日と明日は晴れ、明後日は曇りで内陸( inside) の一部ではシャワーの可能性、3 日目は午後雨、4 日目はときどきシャワー、5 日目、6 日目は晴れ。DOC の人にinsideとはどこを指すのかを聞くと、まさに「ケプラートラック、ルートバーントラック」であった。また、風がdying outとは何かと聞くと、「風が無い」とのことであった。明後日( ケプラーの稜線の日) は風が無い。ラッキー。( その次の日は風が強い予報であった。) 余った時間は、湖の方の散歩。ついでに庭園も見て帰りにカメラ屋さんがあったので、フィルムを1 本買った。バスのステーションには1 0 分前に着いてトイレに行く。すでにバスは来ていて、牽引している荷物車にいた運転手に自分の名前を言って、このバスはテアナウに行きますか? と確認した。( バスには行き先は書いていない) 「チケットは? 」と聞かれたが、「日本で予約したから持っていません」と答えてOK 。バスはほぼ満員であった。

 バスの反対側に座っていたおばさんは、次の日ケプラートラックで会った。( 小屋も2 日同じであった。このおばさんは、NZの北島から来ていた。) 途中右に曲がったところで反対方向から来るバスと運転手交代した。バックパッカーズで降りようと思ったが、バックパッカーズはたくさんあって、* * バックパッカーズと言わないとわからないということがそのおばさんから教わった。必死で思い出す。テアナウでは、lakefront バックパッカーズの前で降ろしてもらった。バックパッカーズでは、すでに日本で予約していたので料金を払ったつもりでいたが、カードの終了年月日を書かなかったせいで、未払いとのことであった。カードで払った。泊った部屋は、1 つ建屋が奥にあるシャワー、トイレ付きの4人部屋で、ベッドは2 階になった。他に机、椅子、洗面所もあった。冷蔵庫はあるが、電源を入れても冷えない感じであった。

 ここでは1 人日本人がいて、NZをいろいろ回っていた。

 スーパーで玉ねぎ1 ケ、パプリカ2 個、サンドウイッチ2 個、チキンサラダを買う。

 食糧を確認して、明日預ける荷物を準備した。カメラの電池の充電をした。8 時3 0 でもまだ明るかったので、バックパッカーズ前の湖の歩道のベンチで夕食を食べた。少し風が冷たかった。

 夜は、8 時半過ぎまで明るい。朝は7 時過ぎに明るくなる。たぶん日本の感覚では、時間と明るさについては約2 時間のずれがあると思う。夜は、ベッドの1 回の人の寝返りで地震になり眠れなかった。

オークランド 9 : 2 0 、1 1 : 0 0 / 1 2 : 0 5 ― ― ― クイーンズタウン空港1 : 5 5 / 2 : 3 0 ― ― バス― ― ― クイーンズタウン2 : 4 0 / 4 : 3 0 ―― バス― ― ― ― テアナウ1 9 : 0 0 ( BACKPACKERS 泊)

2 / 1 2  晴れ

・ケプラートラック 3 3 4 9 6 1

 朝起きると8 時1 5 分であった。急いで支度する。荷物は道を隔てて別の建屋に置かしてもらった。( 5 $ ) サンドウイッチとチキンサラダの残りを食べて、DOC に行く。DOC でHUT チケットを入手する。ミニガイドをくれなかったので言ってもらった。約1 年前に歩いたなつかしのレイクサイドを歩く。もう雲がルクスモア山にかかっていたが、すがすがしい朝だ。途中、芝生になりフェンスがあって湖に向かって下り坂になるところがある。前回、湖を避けてフェンスを左回りに行き、大回りをした苦い思い出の場所だ。湖に向かって下る。コントロールゲート( 水門) では、工事をしていて少し大回りをした。ケプラートラックの看板は工事のため網が張ってあって近づけないようになっていたが、写真を撮りに中に入った。ここからケプラートラックがスタートする。前回よりも荷物が重いのでゆっくり歩く。シダとコケからなる緑の風景は、ニュージーランドに来たと実感する。何度見てもいいと思う。ブロードベイを過ぎるとさらに緑が濃くなり、だんだん登りになる。結構登ったなと思っていると、やっと崖になった。休んでいると昨日バスで会ったおばさんに抜かされる。崖の写真をたくさん撮って、楽しみながら通過する。ここから樹林帯を抜けるまではすぐというイメージがあったが、3 0 分もかかった。樹林帯を出ると、小屋まで4 5 分の指導標があり展望が開ける。ルクスモア山、テアナウの町もよく見えて、2 回もしばし休憩する。もう足の薬指にマメができてしまったようだ。小屋に着いたのは遅い方であった。小屋のベンチには若い日本人が1 人いた。一緒にCAVEに行こうと誘ったが、彼は行かないようであった。ベッドは1 階が空いていてよかった。

 荷物を置いて、CAVE( 洞窟) に行く。洞窟にはそれなりの外人がいて一人でなくて助かった。とてもひとりでは心細い。中は寒いだろうと思ってたくさん着すぎて暑かった。最初下り坂であっというまに滑って手を着いた。これで気が引き締まった。前に人がいたので躊躇せずに進む。何度かしゃがんでくぐって広くなった。段差がかなりあり滑らないように慎重に降りる。ここからどんどん下っていく。大丈夫か少し不安になるが、一人でないので前の人にあまり遅れないように進む。右に大きく曲がり進むと狭くなって行き止まり。前の外人はもう戻って自分一人になり心細くなる。慎重に戻って、人に合うと安心した。出口の明 かりが見えるとホットした。( 往復4 0 分位) 夕食後、バスの中で合ったおばさんと話してわかったことは、NZの北島から来て、ケプラートラックが終わったら、ホリフォードトラックに行くとのことであった。どのトラックが好きですか、と質問したら、リーストラックとのことであった。なんでも氷河のそばを行くのがいいそうだ。

 夜中1 2 時頃トイレに起きて外を見ると、真っ白で何も見えなかった。

テアナウ8 : 1 5 / 4 5 ― ― ― テアナウDOC 8 : 5 5 / 9 : 0 5 ― ― ― コントロールゲート1 0 : 0 0 / 0 5 ― ― ― DOCK  bay 1 0 : 5 0 ― ―― Brod  bay 1 2 : 0 0 / 0 5 ― ― ― がけ下1 4 : 0 0 、がけ上1 4 : 4 5― ― ― 樹林帯を出る( 小屋まで4 5 分の指導標) 1 5 : 1 5 ― ― ― 2 回休む― ― ― ルクスモア小屋1 6 : 2 0 / 5 0  ― ― ― 洞窟1 7 : 0 5 / 4 5 ―― ― ルクスモア小屋1 8 : 0 0

2 / 1 3  霧、霧雨、曇り

 かなり深い霧。視界は夜中よりは少し良い感じだ。まだだれも起きていない中食堂に行き準備する。今日はもちラーメン。雨でないだけ運がいいと思って出発する。まだまだ荷物は重い。途中コルになって小さな池がありここで休憩。これから少し登りになる。ルクスモア山頂への分岐を見失わないようにと気にしながら登る。やっと分岐に着いて、往復の準備をする。寒風が厳しいので、上はヤッケの上に雨具を着る。下も雨具を着ける。

 思ったよりも山頂はすぐだった。山頂は何もなかった。視界が悪くて何も見えなかった。すぐに外人のパーティが着たので写真を撮ってもらった。彼らも寒そうであった。戻ってもうすぐ分岐というところで1 人の外人が短パン、半袖で登ってきた。この寒風では山頂は近いといえども問題なので、「レインウエアは? 寒いでしょう。」というようなことを言った。彼はたくさん話してくれたが、もうよく覚えていない。彼はそのまま山頂に向かったかと思ったが、すぐに引き返してきた。分岐で一緒に行動食をパクパク食った。そうこうしている間に、東洋人の若い3 人パーティが山頂に寄らずに先に行った。この天気だから山頂をパスするのは普通だと思う。( 後に小屋で話してわかったが、彼らは韓国、中国からニュージーランドのデニーデンに来ている留学生であった。) ここからフォレストバーン シェルタ( 避難小屋) は思ったよりすぐであった。彼らはこの中でおとなしく休憩していた。外は雨ではないので自分は外で休憩した。この稜線には花もところどころあり、写真を撮る。

 山頂の寒風もいつしか弱くなり、暑くなってきた。休憩していると昨日小屋の前で会った若い日本人が自分を抜かしていった。かれはかなり飛ばしていて半袖で汗をかいていた。いつ雨が降ってもおかしくない天気なのであまりのんびりしない方がいいのかもしれない。ここからハンギングバレー シェルタまではだんだん登りになり、長かった。途中先程の東洋人の3 人パーティに追いついて、あいさつして、「日本人? 」と聞いたら、そのうちの1 人がコリアンと答えた。全く日本人かどうかの見分けがつかない。あまり広くない稜線だったのでそのまま抜かす。

 なんとかハンギングバレー シェルタに着いた. だいぶ雲が薄くなったような気がした。雨にならず、シェルタを使うことにならずよかった。先の日本人もいて、また先程の東洋人の3 人パーティも来て、さらに次のパーティも来て、かなりのにぎわいになった。みなさん、お昼。自分は、もうたくさん食べているのでもうあまりお腹空いていない。ここからは下りになり、下るにつれて雲から抜け出して天気が良くなってきた。
 展望台近くになるとマナプーリ湖の眺めがすごかった。アイリス バーン ハット方面を見ると、滝が白くなっていてそれとわかる。高さはそれほどないようだ。ハンギングバレー シェルタもここから見える。十分満喫して、ここから樹林帯に入りどんどん下る。もう下るのがいやになって休んでいると、別の日本人が一人来た。彼は、BROD ベイにテントを張っていて、今日一気に来たというからすごい。彼は明日シャロウ ベイの無料キャンプサイトにテントを張るとのことであった。
 アイリス バーン滝を見に行く。( 片道2 0 分) それほど高くないが水量は豊富で、最後ジャンプして落ちるのはおもしろかった。滝壺は広い。

ルックスモアHUT 7 : 3 0 ― ― ― ルックスモア分岐9 : 2 0 / 2 5 ― ― ―ルックスモア山頂9 : 3 5 / 4 5 ― ― ― ルックスモア分岐9 : 5 5 / 1 0 : 00 ― ― ― フォレスト バーン シェルタ1 0 : 2 0 / 5 0 ― ― ― ハンギングバレー シェルタ1 2 : 2 0 / 4 5 ― ― ― 展望台1 3 : 3 0 / 4 0 ― ― ― アイリス バーン ハット1 5 : 3 0 < ― ― ― > アイリス バーン滝

2 / 1 4  朝雨、曇り

 夜中の0 時頃からかなりの雨になった。今日の工程をモツラウハットまでにしていてよかったと思った。7 時になっても雨は上がらない。出発する9 時には雨はやっと上がった。朝出発するとき昨日会った日本人2 人と挨拶する。テントの彼は雨でほとんど寝られなかったそうだ。もう一人は今日、レインボリーチまで行くそうだ。彼らは足が速いので先に行った。

 自分はのんびり歩く。ここもシダがよく生い茂っていて緑がすごい。緑の橋で休憩する。後から小屋で知り合った外人( 今日テアナウまで歩くと言っていた) がやってきて挨拶して過ぎていった。もう荷物はだいぶ軽くなっていたので、ロッキーポイントのシェルタ( 雨宿り用の屋根がある) は通過し、すぐ先にある沢で休憩した。モツラウハット近くになると湖が見えて、景色が変わってくる。湖といっても大きく、波がありまるで海のようだ。休憩ばかりしてやっとモツラウハットにつく。

 モツラウハットではまずラーメンを作って食べた。

 当初レインボリーチからバスのつもりであったが、テアナウまで歩くと言っていた外人に感化されて、自分も歩くことに決めた。テアナウDOC1 : 1 5 のバスに乗ることを考えると、6 時前にモツラウハットを出なければならない。懐電山行だ。そこで、途中にあるLook out( 展望台) まで偵察に行った。

 展望台手前の沼地( 木の橋になっている) でイスラエルから来た観光客に出会う。( 結構イスラエルからNZに来ている人は多い。) 始めここが展望台かと思ったが、地図をよく見るともう少し先にありそうなので先に進んだ。分岐になって池があるところが展望台であった。晴れていればルクスモア山が見えるそうだが、雲の中で見えない。

アイリス バーン ハット9 : 0 0 ― ― ― ロッキーポイント先1 1 : 4 0 / 45 ― ― ― モツラウハット1 4 : 5 0 / 1 6 : 2 0 ― ― ― 展望台1 7 : 0 0 / 10 ― ― ― モツラウハット1 7 : 5 5

2 / 1 5  曇り、コントロールゲート付近小雨、曇り、キーサミット晴れ

 4 時に起床。6 時前にだれもまだ起きてこないうちに出発する。さすがに6 時前は真っ暗でどんな動物が出てきてもおかしくない。いくら偵察しても道を間違える可能性もある。変なことを考えてしまったかなと多少後悔はするが、実行した。途中音がしてぞっとしたが、動物が木に登っていた。写真を撮れば良かった。

 沼地で休憩、まだまだ暗い。緑の橋に7 時に着いて休憩。ここでやっとヘッドライトをしまう。レインボーリーチの橋に予定通り着いたが、もう疲れていて果たしてテアナウまで歩けるか、少し心配になる。ここからはほとんどの人は歩いていないので、道幅も狭くなる。自分としてはかなり飛ばして歩く。ときどき川のそばを通り、川の流れを見ることができる。橋を何度か渡るようになり、もう歩くのが嫌になった。逆方から数人の人と出会った。歩くスピードがかなり落ちてどうしようかと思っていたころコントロールゲート( 水門) が見えた。よかった。

 ルクスモアとの分岐のところで丁度人が来たので写真を撮ってもらう。その人はレインボーリーチに向かった。コントロールゲートを過ぎて駐車場のトイレで用をたす。ほっとしたせいか大変なことを思い出す。パスポートが入ったケースをザックに入れた記憶が無い。あせってザックの中を出す。やはり無い。シュラフの下にパスポートが入ったケースを見つけて安堵する。ぱらぱら雨が降っている中をDOC に向けて歩く。

 DOC に着いたとき、日本人にニュージーランドらしいところはどこを歩けばいいのか、と聞かれて水門( コントロールゲート) の先にあるBROD ベイまで往復すると、シダと苔がすごくて、ニュージーランドに来た気がする、と教えてあげた。往復5 時間。なんでも1 人捻挫しているとのことで、ちょっと無理のようであった。

 DOC でルートバーンチケットを手に入れ、手渡されたガイドブックがケプラーだったので違います、と言ってルートバーンをもらった。天気について調べるのを忘れたため、聞くと机のところに置いてあった。今日は晴れ、明日も晴れ、明後日は晴れ、曇り? であった。今日は曇りで晴れていないけどな、と思ったがなにしろこれから縦走するのに十分な天気予報であったので、「Good! 」と言った。

 急いでごみを持って、バックパッカーズ( 泊った宿) に戻り、バックパッカーズでごみを捨てて預けた荷物を回収して、シャワーを浴びさせてもらう。通常はできないそうだが、日本にいたときに了解をとっていたから特別のようであった。( 5 $ ) 次に駆け足でスーパーに行く。パプリカと玉ねぎとトマトとサンドウイッチ2 パックを買う。遊歩道のベンチでサンドウイッチ1 パックを食べる。トマトはバックパッカーズで食べる。再度ごみを捨てて、荷物を持ってDOC に戻る。途中1 つ忘れていたことに気づき、ミネラルウォータを丈夫なペットボトルに移してミネラルウォータの容器を遊歩道のごみ入れに捨てる。バスはもう来ていた。なんとか間に合った。

 バスはデバイドへの途中で寄り道して1 人乗せた。デバイドまでの途中にテアナウダウンというところがあって、ここでミルフォードトラックに行く人が降りていた。デバイドで降りたのは自分だけであった。天気は良くなってきていた。荷物が重くなってゆっくり登る。前回なかった倒木があった。

 キーサミットへの分岐でザックを置いてサブザックでキーサミットに登る。天気は前回より良く、マリアン湖展望台からはエメリーピーク、オーシャンピークも見えた。「あそこに行くのか。」と感動した。マリアン湖展望台の標識があるのでキーサミットではあるが、まだ先に行けることがわかり先に進むことにした。ここから休み休み1 時間位登って下りになるところまで行った。マッケラー湖が見えた。思ったよりも黒かった。キーサミットに戻り、また眺めていると1 人外人が来た。ゆっくりしているので話すと、イギリス人で、キャンピングカーでいろいろ回っているそうだ。

 分岐に戻り、ホーデンハットに着くともうハットの管理人の説明が丁度始まろうとしていた。

 ベッドは1 階が空いていた。夕飯は、パプリカたっぷりのもちラーメン。夜、トイレに起きると星がとってもきれいであった。

モツラウハット5 : 5 0 ― ― ― ブリッジ7 : 0 0 ― ― ― レインボーリーチの橋7 : 3 0 / 3 5 ― ― ― ケプラートラック分岐1 0 : 2 0 / 2 5 ― ― ― コンントロールゲート1 0 : 3 0 ( ここまでケプラートラック) ― ― ― コンントロールゲート駐車場トイレ1 0 : 3 5 / 4 5 ― ― ― テアナウD O C 1 1 : 5 0/ 1 2 : 0 0 < ― ― ― > バックパッカーズ、スーパー・ここからルートバーントラック 3 3 3 7 5 3テアナウDOC  バス1 : 1 5 ― ― ― デバイド1 4 : 3 0 / 4 5 ― ― ― キーサミット分岐1 5 : 5 0 / 1 6 : 0 0 ― ― ― ― ― キーサミット1 6 : 3 0 / 5 5― ― ― ― キーサミットの奥1 8 : 0 0 ― ― ― ― キーサミット分岐1 8 : 5 0/ 1 9 : 0 0 ― ― ― ― ホーデンハット1 9 : 2 0

参考  前回タイム

 テアナウDOC  バス1 : 1 5 ― ― ― デバイド1 4 : 1 5 / 3 5 ― ― ― キーサミット分岐1 5 : 3 5 / 1 6 : 5 5 < ― ― ― > キーサミット( marian 湖展望台) 1 6 : 1 5 、― ― ― ホーデンH U T 1 7 : 1 0

2 / 1 6  晴れ
 今日は天気良し。今日の工程はマッケンジー湖ハットまでなので時間はある。ホーデンキャンプサイトを経て、マッケラー湖が見えるところまで行ってみることにした。グレートウォークのコースではないので、道は狭い。ケープルストラックとグリーンストーントラックの分岐まで行った。丁度そこはマッケラー湖が見えるところであった。ケープルストラックは、ルートを間違えることは無さそうだが、それほど人は入っていない感じであった。まだ朝のせいで、日が当っていないためか、マッケラー湖は黒っぽかった。

 帰りのホーデン湖は朝日が湖面に当たり、まるでダイヤモンドがキラキラキラキラしているようでちょっと見とれてしまう。ホーデンハットに戻ると、ベンチで朝食をとっている人たちがいた。もう管理人さんは台所の掃除を終わらせたというのに、スープと葛湯を食べることにする。ほとんどベンチで朝食をとっている人たち同時に出発する。

 アーランド滝( 8 0 m ) の手前でアーランド滝が見えるところを発見した。前回( 1 2 月) は一晩中豪雨の時だったので、滝の下の普通のコースはものすごい土砂降りで、「洪水時用の巻き道」を通った。今回はそれがうそのようで水量が少ない。ホイホイホイという感じで滝の真ん前に進む。滝を落ちる水量の差が全く考えられないほど違う。( 水量は10 0 倍、1 0 0 0 倍、1 0 0 0 0 倍? と言ってもいいほど違う。)

 滝の真正面で休憩。( 水量が多い時にはそこにはいられない) みんな休憩。アーランド滝を過ぎると、昨日キーサミットから見たマリアン湖方面( マリアン湖は見えない) が角度を変えてすばらしい。さらに行くとアーランド滝の音が聞こえて、アーランド滝が何回か遠望できる。そのたびにしばし休憩していた。トイレの前後が最後のアーランド滝の遠望できる箇所だ。さらに少し進むとオーチャード( 果樹園) という指導標があり、そのすぐ先からはオーシャンとそれに続く山々が見えてすばらしいので、5 分位歩いてまた休憩。前回はこの辺では雪だったのがうそのようだ。

 ここからマッケンジー湖ハットまではまだまだあって、ペースを上げる。マッケンジー湖のガイドウォーク用のハウスに丁度ヘリが来ていた。あっという間に飛び立っていく。もうすぐマッケンジー湖ハットに到着。マッケンジー湖に散策に行くと、前回より水が少なく( 約3 / 4 ) 色が黒っぽかった。前回はエメラルドグリーンだったのにその色が見えないのはちょっと残念であった。ロックトラックという指導標を見つけたので行ってみることにする。ここでも湖面がきらきらしてきれいだった。キャンプサイトからマッケンジー湖に出ると、やっとエメリーがまともに見えた。戻ってさらに進むとだんだんヤブコギになってきた。なんとかマッケンジー湖に出る。水量が少ないためもう水は無く、底が出ていた。丁度マッケンジー湖に対して、マッケンジー湖ハットの反対側まで来た感じだ。ロックトラックのロックとはどこを言ったのかよくわからなかった。オーシャンとエメリーを真近に見ることができてよかった。帰りはヤブコギではなく、水がないマッケンジー湖の周囲を行く。先程の、キャンプサイトのすぐそばに出た。ハットに戻る途中、水着を着てマッケンジー湖に入っている人たちを見た。水の温度は思ったより冷たくなかった。

 ハットの前の長いすで管理人の説明があった。英語はよくわからなく寒かったが、夕日に照らされた山々が見事であった。

ホーデンH U T 8 : 3 0 ― ― ― マッケラー湖手前の分岐9 : 3 0 ― ― ―ホーデンH U T 1 0 : 3 0 / 1 1 : 3 0 ― ― ― アーランド滝1 3 : 0 5 / 1 4 :0 5  ― ― ― トイレ1 5 : 0 0 / 1 0 ― ― ― オーチャード( 指導標) 1 5 : 20 / 2 5 ― ― ― マッケンジー湖H U T 1 6 : 3 0

参考  前回タイム

ホーデンH U T 1 0 : 1 0 ― ― ― アーランド滝手前1 1 : 3 0 、後1 2 : 2 0― ― ― マッケンジー湖H U T 2 : 3 0

2 / 1 7  霧、霧雨、曇り、霧雨、曇り、晴れ

 雲の中という感じで霧。霧の中を登る。マッケンジー湖は、始めなんとか見えた。やっぱりエメラルドグリーンというわけではなかった。すぐに雲に完全に入ったようでマッケンジー湖は見えなくなった。オーシャンとエメリーは全く見えない。残念だが、昨日たくさん見ておいてよかった。

 ジグザグが終わると霧雨状態になってきた。もうすぐ右に折れて風がまともに当たるので、ここで行動食をパクパク食べる。上下雨具にオーバー手になる。この辺がルートバーントラックのど真ん中。もう戻ることはほぼない。ここからハリスサドルまでが吹きっさらしのところだ。冷たい霧雨に横風。オーバー手を持ってきてよかったと思う。ハリスサドルに近づくと霧雨が止んだ。少し天気がよくなったのかなという感じだ。

 ハリスサドルへの最後の登りになる。ハリスサドルのシェルタは、始めは空いていたがだんだん超満員になった。自分は水戻しもちを食べて元気を取り戻す。休んでいる間に結構人が入れ替わった。さてコニカルヒルに出かけようとするとさっきより視界が悪くなっているような気がした。休み休み登る。ハリス湖展望台ではハリス湖はなんとか見えたので、前回よりは雲は薄いことになる。でもだんだん霧雨状態になり、風も出てきたので、ヤッケの上に雨具を着る。

 コニカルヒルではまたしても何も見えない。一通り山頂を回って、当てもなくちょっと( 数メートル) 下で休憩していた。今回もまた駄目か!と思いつつも諦めない。ときどき雲が薄くなる。長くいると、その頻度が多くなってきていることがわかる。わずかな望みはある。普通の人は天気が良くないのですぐに戻る。自分は辛抱強く待つ。やっと1 6 時頃、前の山も湾も見えて、待った甲斐があった。また雲の中に入ったので、下ることにする。

 ハリス湖展望台までくるとだんだん天気がよくなってきた。始めは高度を下げたせいかと思ったが、雲から出たようだ。急いで登り返す。ばっちり晴れている。すごい。やっと見えた。結局3 時間以上コニカルヒル周辺にいたことになる。粘ってよかった。しばらくそこにいた。見えてよかった。ハリス湖の先にはマウントクック? と思われる白い山も見える。もっといたかったが、もう遅いので降りることにする。ハリスサドルからは長い下りとなる。でもハリス湖を眺めながらの歩きは楽しいものだ。

 ハリス湖の先端付近からは今度はルートバーンフラットへの展望となる。これまたすばらしい。今日泊るハットはその先でまだ見えない。もう疲れているから休み休み下る。ルートバーン滝に来るともうそのすぐ下がハットだ。ハットに着くと黒板には、明日から3 日間雨の天気予報であった。丁度管理人さんが来て、空いているベッドを教えてもらう。ハットチケットを管理人さんに渡す。夕食の荷物を出してザックをベッドに持って行き、いろいろと片付けをする。もうハットの中では管理人さんの説明が始まっていた。

 夜、ものすごい音がした。豪雨かと思ったら、風の音であった。こんな風だととても歩けないと思った。

 マッケンジー湖H U T 7 : 4 5 ― ― ― ジグザグ上9 : 0 0 / 2 0 ― ― ― 登り終了( 乗越し、右に折れる) 9 : 3 0  ― ― ― 最初の緑の橋9 : 5 0 ― ―― ハリスサドル1 1 : 2 0 / 1 2 : 2 0  ― ― ― コニカルヒル山頂周辺1 回目1 3 : 2 0 / 1 6 : 1 0 ― ― ― ハリス湖展望台1 6 : 2 0 ( U ターン) ― ―― 2 回目コニカルヒル1 6 : 3 5 / 5 0 ― ― ― ハリスサドル1 7 : 2 5 / 35  ― ― ― 岩をくぐる1 8 : 2 0 ― ― ― ルートバーン滝H U T 1 9 : 3 0

参考  前回タイム

 マッケンジー湖H U T 7 : 4 0 ― ― ― 登り終了( 乗越し) 9 : 2 0  ― ― ―ハリスサドル1 1 : 5 5 / 1 2 : 3 0  ― ― ― コニカルヒル 1 回目1 : 2 0〜 、2 回目〜 3 : 1 0 ― ― ― ハリスサドル3 : 5 5 / 4 : 0 5  ― ― ― ルートバーン滝H U T 5 : 4 5

2 / 1 8  

 飛行機が前回よりも4 5 分速い( 1 6 : 4 5 発) ため、1 時間早いバス( 1 3 : 0 0 発) にした。それなのに欲張ってルートバーンノース( ルートバーンフラットハットから、小川( ルートバーン) を渡って、二股を北側のルートバーンを辿る) に行ける所まで行ってみたい。

 パッキングが終わってから、雨が降りそうなので大きなビニールでザックカバーを作るのを忘れたことに気がついた。食堂でナイフを借りてビニールを切ってザックカバーを作成する。出発したときにはまだ雨は降っていなかったが、ポツポツと降ってきた。ルートバーンフラットハットまでの中間地点は「落石注意」の標識があるところで、そこからルートバーンフラットがよく見える。ここを過ぎると小鳥がやってきた。Brown creeperという小鳥で人懐っこい。カメラのフラッシュを焚いても逃げない。何枚か写真をとるとついに行ってしまった。 ルートバーンフラットハットに着くとサブザックになって、ハットの前の小川( ルートバーン) を渡るため、靴を脱ぐ。足首までの水量なのだが、いざ裸足で渡ってみると冷たくて最後はどうしようもなく冷たい。なんとか裸足で対岸に着く。雨がひどくならず、水量が増さないように願う。ここから見える無名の滝まで行くことにする。あまり人は入っていないため、濡れた草が生い茂っている。少し道が濡れていて、道が細く草の間を行く感じなのですぐに靴はびしょびしょになる。そんな中を小走りで進む。

 途中1 回道を外したがまた復帰した。滝の真ん前といってもかなり滝までの距離はあるが、たどり着いた。ルートバーンノースの奥の方はほとんど雲であったが、遠くにはわずかに雪( たぶん氷河) が見えるようであった。急いで元に戻る。

 また裸足なって対岸に渡る。増水になっていなくてよかった。前回はひざ以上の感じであったので、行けなかった。渡れてよかった。あまり時間はないのでそれなりのペースで歩く。思ったより早く吊り橋を過ぎ、フォージフラットという指導標に着いたので寄って休むことにする。雨がパラパラきたので、あまり休むことも無く出発。そこから5 分行くと、トイレがある。もうルートバーンシェルタまで約半分来た感じだ。右側はさっき渡った小川( ルートバーン) の本流で、ときどき瀞になってきれいな水色をしていた。途中シダが生い茂っているところもあり、ケプラートラックの最初を思い出す。

 思ったより早く2 回目の吊り橋に着く。ここを渡ったところはあと3 0分の指導標があり、CLAVE ファミリーに追いつく。たぶん、ホーデンハットから一緒だと思う。ここからルートは2 つに分かれ、前回はルートバーンのコースを行ったので、今回は遊歩道を行く。いくつか森の案内板があり、朝会った小鳥( Brown creeper ) も書いてあった。

 ほとんど雨に降られずに、ルートバーンシェルタに到着した。もうバスは来ていた。CLAVE ファミリーと同じバスであった。予定時刻通りバスは出発した。クイーンズタウンでは寄り道して、空港までそのバスで行った。( + 5 $ であった)

 空港で、テアナウのDOC に下山連絡を電話でした。

ルートバーン滝H U T 7 : 5 0 ― ― ― ルートバーンフラット9 : 0 0 、小川を渡る9 : 1 0 ― ― ― ― ルートバーンノース、滝9 : 3 0 ( U ターン) ― ―― ― 小川を渡る1 0 : 0 0 、ルートバーンフラットH U T 1 0 : 1 0 ― ― ― ―1 つ目の吊橋1 0 : 4 0 ― ― ― フォージフラット1 1 : 0 5 / 1 5 ― ― ― ―― 2 つ目の吊橋の後( 散歩道との分岐; あと3 0 分の指導標) 1 2 : 0 5/ 2 0 ― ― ― ルートバーンシェルタ1 2 : 4 5 / 1 3 : 0 0 ― ― ― バス― ―― クイーンズタウン― ― ― クイーンズタウン空港1 4 : 4 5 / 1 6 : 4 5― ― ― ( N Z 6 4 8 ) ― ― ― オークランド( オークランド エアポート キウイホテル TEL 64-9-2560046 )

参考  前回タイム 

ルートバーン滝H U T 8 : 5 5 ― ― ― ルートバーンフラットH U T 9 : 5 5 /1 0 : 2 0 ― ― ― ― 1 つ目の吊橋1 1 : 1 5 ― ― ― フォージフラット1 1 : 40 / 1 2 : 0 5 ― ― ― ― ― 2 つ目の吊橋の後( 散歩道との分岐; あと3 0分の指導標) 1 : 1 5 ― ― ― ルートバーンシェルタ1 : 4 0 / 2 : 1 0 ― ―― バス― ― ― クイーンズタウン( infotrackのオフィスの前) 3 : 5 0 、タクシー3 : 5 5  ― ― ― クイーンズタウン空港4 : 1 0 / 5 : 2 0  ― ― ― オークランド( オークランド エアポート キウイホテル TEL 64-9- 2560046 )

2 / 1 9   
オークランド9 : 1 5 ( N Z 0 9 9 ) ― ― ― 成田 1 6 : 2 5・HUT について( ケプラートラック、ルートバーントラック共通)

0 − 0  夏季はDOC でHUT を予約し、HUT チケットを手に入れなければならない

0 − 1  食糧とシュラフは各自持ってこなければならない。

 1  蛇口をひねれば水が出る。( 生水でも飲めるが、念のため沸騰してくださいと書いてある)
 2  コンロが1 0 台? 位ある。コンロは日本には無いタイプで、点火にはライターが必要。左に押しながら回して、5 秒間左に押して回した状態を保持    しつつ、火を近づけていると火がつく。( これがわからなく、前回ライターは3 日目で使い果たした。)
 3  ベッドがあり、マットがある。ベッドルームには暖房がないので、12 月だと寒い。
 4  ベッドには番号があり、宿泊者は表に名前とベッド番号とHUT チケットの番号を記入する。
 5  宿泊者名簿にも自分の名前、国、都市を記入する( 最終日、宿泊者名簿に書くのを忘れたが、これは遭難時に活用すると何かに書いてあった)
 6  管理人が全員のHUT チケットを回収する。
 7  今回は2 月( 日本の8 月相当) ということもあって、どのHUT も暖房( 薪ストーブ) を使っていなかった。
 8  ゴミは持ち帰る
 9  黒板に、今後数日間の天気予報が書かれる
10  管理人の説明が2 0 分〜 3 0 分ある。何言っているのかよくわからない。
11  日の出7 時頃、夜8 時半過ぎまで明るい( 1 2 月よりも1 時間以上明るい時間帯が遅くなっている)
★ 「NOTICE OF INTENTION」は今回なかった。( 半券が下山届になっている)

写真 〜ケプラートラック〜


(アイリッシュバーン滝)


(途中の道標で記念撮影)


(ルクスモア山頂)


(ルクスモア洞窟)


(ケプラートラックのシダの道)


(モトラウハット前からの夕日)

写真 〜ルートバントラック〜
(キーサミットから。中央はマリア湖)


(コニカルヒル山頂にて)


(ホーデン湖の朝)


(アーランド滝)

(武部 記)

 


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