Last Update : 2013/08/19 戻る

蔵王山から刈田岳

2013年3月27日(水)快晴後曇り 

メンバー:田中 健

 天気に恵まれた山行だった。26日、東京地方は冬寒であり、東北地方は天気がよさそうだったが、27日朝ゴンドラに一緒に乗った人は「昨日は風が強く、小雪が舞っていた。今日は絶好の日だ」と言っていたほどだ。東北地方は高気圧の後面に入っているので天気は下る予報である。

 山麓発8時15分の一番のロープゥエーは山頂駅に8時35分に着いた。雲一つない天気である。一登りで地蔵山に着く。鳥海山が端正な三角形をしている。山頂からは5m程おきに柱のような指導棒が刈田岳まで立てられていて、少しくらいガスが出ても迷うことはない。棒の立つ夏道は石が出ていたり、雪が凍り付いてガタガタだったりしてスキーを滑らすには具合が悪く斜面に入る。わずかに下って、熊野岳への登りになるがそれも少しだ。スキートップのシールの金具が時々ずれ外れそうになることが度重なった。この稜線は木々がないので、風雪が激しいときは厳しいコースになりそうだ。

 熊野岳は広々としている。刈田岳の夏のバスターミナルが目と鼻の先の距離で見える。東の端にある避難小屋を確かめた。東側に出入り口がある。大休止とする。 シールを取り下る。雪が硬く、大きく波を打っていて、滑りにくい。わずかな斜面になっているも、雪がガタガタである。コースを外し、お釜の斜面に入ると、雪が平らになり滑りやすい。視界が有るので、その斜面を少し下り進む。夏道を10人ほどのグループ、スノーボードを担いだ5人のグループが刈田岳方面から登って行く。

 刈田岳までは少しあるので、再度シールをつけ登る。頂上は神社、避難小屋がある。南側には以前歩いた屏風岳など南蔵王の山々が見える。人も4,5人いた。避難小屋を見ると、戸が3つあり、石油ストーブがあり、雪が漏れ入っている所もなく、快適そうである。下る予定の尾根筋を見ると、わずかであり、斜度も小さい。刈田岳からエコーラインを横切る所までが核心である。小屋から谷に真っ直ぐ下ると、斜面も昼前なので雪も柔らかくなり、ちょうどいい。3,4ターンで尾根筋に戻るも、尾根筋も滑りやすく、快適だった。あっという間にエコーラインまで下りて、ルートを確かめた。そこからはスキー場のガイドの長い竹竿に従って下った。

 竹竿に従って下るので安心だが、ルートファインデングの面白さはない。斜度は小さいが滑るには問題はない。ほかほか雪なら滑りにくいかもしれない。スキー場に入ると、人がいないゲレンデを一番下まで下る。刈田岳から標高差600mを20分で下った。なかなかいいコースである。干し物をしながら昼食を食べた。12時を過ぎると、後烏帽子岳が雲に入ってきて、刈田岳方面も雲の中に入った。明らかに天気が下っていた。早い時刻に下り幸いだった。

 スキー場から遠刈田温泉までは公共交通がなく、スキー場の無料シャトルバスがある。それはゲレンデや雪上車を使った人でないと乗れないというのでタクシーにした。遠刈田温泉で公衆温泉に入った。前日泊まった蔵王温泉は高強酸、ここはアルカリ性で山スキー湯治会であった。満足の山行だったが、費用がかかり過ぎでもあった。

タイム:蔵王ロープゥエー山頂駅発850◎−地蔵山900−熊野岳950/1000−刈田岳1045/1105◎−澄川スノーリゾート1125◎

(田中(健)記)

 


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