Last Update : 2014/02/10 戻る

神奈山藤巻尾根・関温泉上の三角(2月第1回定例)

山行日:2014年2月1日(土)〜2日(日)

参加者:L田中(秀)、菅澤、加瀬、伊地知、蔵田、岩毅、岩佳恵、(岩春花)
 (蔵田、岩家族の4名は2日のみ参加)

 雪不足の虞が少なく、ハードワークも少ない山が定例山行の適地のようだ。と言うことで、頸城山塊は妙高の外輪山である神奈山(1,909m)の中腹で山スキーを楽しもうと企画した。前週の鍋倉に続いて首都圏からは少々遠いのだが、深雪を期待した。

2月1日(土)

 都内メンバーをピックアップした加瀬車は、あきる野にて田中車とバトンタッチ。常態化した関越の渋滞を避け中央道廻りした先発組4人が関温泉に着いたのは10時過ぎ。10日ほど前から続く暖気の北上のため、雪が異常に少ない。休暇村を過ぎるまで路面はアスコン剥き出しであり、今日も春のような暖かさである。

 今日は、関温泉スキー場から尾根続きの通称“三角”が目的地である。無料の第2駐車場で支度を整え、11時運転開始の第3リフト(現在2本しかないが)を乗り継ぎスタート地点のリフトトップ(1,195m)へ向かう。リフト搭乗中にヘルメットを落としたり、ザックのベルトも締めず、歩行モードのままで滑り出してリフト乗り継ぎ間で大転倒したりのハプニングありで、山モードに切り替えスタートしたのは11:35であった。予定より30分近く早い、加瀬氏の超早朝からご苦労のお陰である。

 ボーダーさんのスノーシューのトレースがあったがスキー板で追うのは歩き辛い。暫くは少々密な樹林帯が続き、11:45肩状になっている閉鎖ゲレンデへと続く尾根の分岐点(約1,275m)を通過。この辺りから樹相は山毛欅や岳樺となり密度も薄くなる。登るにつれて小さいながらもオープンバーンが目立つようになり、この一帯が下から見ると三角に見える区域である。

 12:30、関の上三角トップ(1,550m)着、ラッセルが楽だったこともあり大幅に予定より1時間以上早い。ここから先は尾根が痩せ、やはりこの時期スキーで行くには難儀しそうである。右手は藤巻尾根とを分ける幕ノ沢源頭であり、斜面には小さなボールが転がった跡が無数に刻まれていた。ここはリフトのチケット売り場の係員から警告された立入禁止区域である。後ろに明日の予定地である藤巻尾根が白くたおやかに伸びている。

 12:45、滑降開始。この三角の一帯は雪質も意外と軽く、ノントラックであり楽しめた。12:55危うく通過しそうになったトラバース点(1,275m)から閉鎖ゲレンデに繋がる尾根に入る。この辺りから雪は重く、最近降雪がないことから表面が荒れている。膝を痛めている加瀬氏はここで更にダメージを受けてしまったようだ。

 13:15、平坦な尾根を進み閉鎖ゲレンデトップに着く。ここは第3リフトトップから容易に回り込めるので、人気のオープンバーンは既にズタズタであった。

 13:25、リフト乗場着。 

 夕刻 、宿 GREEN VILLAにて後発組と合流。宿のオーナー笹川氏始めこの辺りのオーナーはスキーでは名が通った方々が多いようである。

2月2日(日)

 リフトの運転開始時間9:00に合わせているためか朝食は7:30から。リーダーが是を失念したまま計画を立てたので、予定より1時間遅れの行動となる。
 天気予報の異常且つ非情な“雨”に消沈しつつ外に出ると、小雨がパラつくも雲は薄く青空も時折見え隠れする。ゲレンデも新雪はなく山に入るしかない。車を行動起点となる国民休暇村に移動し準備をする。

 8:45、膝の状態が快復しない加瀬氏を残し、菅澤、伊地知、田中が先発する。蔵田さんと岩ファミリーは今春小学校に入学する春花ちゃんに合わせて別行動となった。林道の屈曲点で幕ノ沢を渡った地点が藤巻尾根の取付点と紹介されていたが、ここからの登りは急勾配で藪が煩かった。トレースが多くラッセルの負担はないが、新雪がないことから氷化した斜面となっている箇所も多く、下山時にも苦労させられそうだ。(取付点の数百メートル下流側の方が正解である由、後から下りてきた年配の人に聞いた。)



 30分程度頑張ると傾斜は緩やかになり、藤巻尾根に上がる。9:30−9:35山毛欅の疎林が広がり始めたところで一服。予報に反して青空が広がり始め、今日も春のような気温となる。昨夜も降雪はなく残念であるが、例年ならば樹林帯滑降の素晴らしい斜面となっているであろう山毛欅の大疎林帯が広く長く続いている。
 暫く緩斜面が続くが、右手に沢が迫ってくる1,200mを超した辺りからやや傾斜を増し、樹高も低くなって岳樺を交えるようになる。地形図上の1,267m点を過ぎ、やや右(西北西)に向きを変え無木立となった斜面を登り、c1,400mで幕ノ沢を挟む北側の尾根に出た。この辺りは一旦傾斜が緩やかで北の容雅山(1,499m)、大毛無山(1,429m)が展望できた。この時、ガスが濃くなり、時折霙や雨が落ちてくる生憎の天気となったが、これがスクリーンとなって大きな虹を映し出した。



 身体を濡らさぬようジャケットを着込み登る。リミットの11時過ぎに予定を上回るc1,600mに達し、今回はここまで。今日の状態ならば、山頂まで残すところ1時間程度と思われる。大休止そして滑降準備11:05-11:25。

 昨日と同じで上部は雪も軽く、オープンバーンの終わるc1,250m辺りまではそこそこ楽しめた。残念ながら樹林帯内はシュプール、登りトレースが切り刻まれた湿雪のため快適とは行かない。c1,120m付近で登ってきた岩氏と蔵田さんに遭遇11:45-11:55。ここからは5人で滑る。

 12:00、藤巻尾根から下りかけたc990m付近で春花ちゃんが奮闘していた。果たして、この取り付きルートは下りも大変であった。帰着12:15、駐車場12:30。

ちなみに、春花ちゃんは取付点に13:10、駐車場には13:20到着、悪雪急斜面をよく頑張りました。

 休暇村のゲレンデ丸見えの湯に浸かり、帰路のドライブに備える。

(GPSトラック)


(田中(秀)記)

他の写真





















(写真 田中(秀))

 


山スキー同志会のホームページへ