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白山釈迦岳

2013.6.1、2 

メンバー:武部(単独)

1日 晴れ

ゲート手前で準備していると、工事関係の車が次々とゲートのカギを開けて入っていく。ここは別当に向かう180度のヘアピンカーブのところで、ゲート直前に車を止めるとレッカー移動されて200万円の請求となると、工事関係者が言っていた。1分程下がったところの路肩に車が止まっていたので、その隣に置くことにした。長い車道を歩く。まだまだ先のつもりで歩いていたら、工事関係の車が止まった。すぐ手前のところが登山口と教えてくれた。ちょっとわからなかった。靴を履き替えて登りだす。

思ったよりも登山道は良かった。1700m付近からは雪が出てピッケルを出す。雪の上はどこでも歩けるが、ルートを間違えると行き止まりになる。(木に囲まれる)夏道は出ていないのでルートがどこかはっきりしない。踏み跡は不明瞭ながらあり、ところどころ赤布もあるが、1800mを超えた所で迷って大分時間を食ってしまった。結局、行き止まりなので戻る。「登らずにトラバース気味に進む」これがポイントで合った。やれやれ、と思っているとまたわからなくなった。(踏み跡が消える)とにかくここで雪解け水を汲む。なんとか夏道と思しきルートを進む。大トラバースを過ぎると、まもなく釈迦岳前峰に着いた。ここから先は踏み跡は無い。ちょっと急であったが、木につかまりながらアイゼン無しで下る。ちょっと急登なところもアイゼン無しで登る。釈迦岳を目前にして雪の上を進んでいると、数十メートル先で「ササ」が急にかなりザワザワ揺れだした。すぐに熊とわかったが、姿は確認できなかった。(クマは俊敏性が優れている)釈迦岳は狭くすぐに出発。さっき熊がいたところを通る。もう、熊はいない。(熊は逃げた。)ここからはだれも歩いていないが、雪がベッタリで快適なコースだと思う。視界が利くので、近道して進む。コルからはなるべく雪の上を歩くが、一部夏道を行く。(尾根の南側は雪が無い所もあるので)夏道に、雪がかなり残っているところでは、非常に歩きにくくなっているところもある。ツェルトを張れそうなところがあったので、そこで泊ることにする。後は、熊が来ないことを祈る。

市ノ瀬の先(ゲート手前)7:35(くつ、車道歩き)―――登山口8:20/40(登山くつに履き替え)―――1450m 9:30/40(水場:すぐそこに沢が流れている)―――1800〜1880m迷う―――山頂直前 12:20/30―――釈迦岳前峰2050m 12:45/55―――釈迦岳 13:15/20―――2150m 14:45 (ツェルト)

2日 雨、曇り

朝、出発が遅くなったが、出ようとすると雨がパラパラきたので無理せず戻ることにする。

コルまではあっという間だ。視界は十分にあるので、特に問題なく釈迦岳に登り返す。熊が出た所を過ぎ、山頂には寄らず釈迦岳前峰へと向かう。釈迦岳前峰からは、白山は雲の中であった。戻って正解だと思う。この時期、七倉山分岐まで場所によっては通行が困難で非常に時間がかかる。また、暴風雨の中、白山を縦走するのは何時間かかるかわからない。弥陀ヶ原周辺で視界ゼロになったら、たぶん戻れないと思った。(次の週、白山に行って、そうならないように黒ボコ岩〜室堂間には旗が並んでいるのを確認した。)

大トラバースを無事に過ぎ、行きに迷ったところを過ぎ、ホットする。すると回りが同じようなのでルートがわからなくなった。(雪があり、木がまばらでどこでも歩ける)ルートを探しだんだん目星をつけていると、丁度下から登ってくる人がいて、正解のルートがわかった。

少し進むと、雪はほとんどなくなり雨も止んで、雨具を脱ぎピッケルをしまう。

6:10―――コル6:45/55―――釈迦岳前峰2050m 7:45/8:00―――1850〜1820m迷う―――1700m 9:00(雨具脱ぐ)――――――9:45(水場)―――登山口 10:45/55 ―――(くつ、車道)―――市ノ瀬(ゲート手前)11:40

(武部 記)

 


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