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白山 (加賀禅定道、中宮道)

2013.8.10〜13 

メンバー:武部(単独)

8月10日 晴れ、曇り

 遅くなったが、登山口に車を置いて出発。樹林帯は思ったよりも涼しくそれなりのペースで登る。水場はまだかまだか、と思いながら登る。右にはっきりした踏み跡があり、白い指導票には長倉山と左矢印で書いてあった。間違えないようにということか、と思いながら3歩進む。「アレッ」と思って、戻って傾いた白い指導票の裏側を見る。水場と書いてあった。危うく水場を通り過ごすところであった。ペットボトルの全容量は5.8リットル。1リットルはまだ入っているので、空の4.8リットルをサブザックに入れて水場に下る。(下り5分)行き止まりになると地面は確かに水があるが、一面草ボーボーで、どこで水を汲むのだろうかと思っていると、水の落ちる音が聞こえた。草むしりして、壁から水が出てくるところを見えるようにする。壁から50cm以上奥で水は落ちている。肩からすっぽり右腕を壁に入れると落ちている水にさわることができた。手探りで水を汲む。なかなかコツがわからないので時間がかかる。ペットボトルの口を落ちてくる水に合わせるのはむずかしい。食器が欲しいところだ。なんとか汲んで戻る。約5kg荷が重くなりペースがガクッと下がる。10分〜20分で休憩を取りながら進む。

奥長倉避難小屋ではもう一人先着がいた。彼は一里野スキー場のゴンドラを使ってきたとのことだが、やはり檜新宮手前の水場で水を汲んだとのことであった。道にある水を汲んだからあまり汲めなかったとのことであった。自分がやったことを説明した。

彼は明日のうちに別当まで下るとのことであった。水をあげようかと、3回程言ったが断られた。

一里野(ハライ谷口)8:20―――檜新宮手前の水場分岐11:40/12:50―――分岐13:35―――長倉山14:35/40―――奥長倉避難小屋16:10

8月11日 曇り、霧、晴れ

まだ涼しいうちに美女坂ノ頭への登りを終える。一面はほとんど霧で百四丈滝展望台からはなんとか百四丈滝が見えた。約90mとのことで、りっぱな滝だ。ここからは急な登りではないのでどんどん進むと思っていたが、高山植物がすごくてついつい休んでしまう。百四丈滝展望台から油池までは高山植物の宝庫だ。ここからはずっと登りでもうすでに暑くて大変であった。結構下ってくる人はいた。朝露で靴はビショビショだったので、四塚山では昼寝をして靴を乾かす。北竜ケ馬場ではまだ雪渓がたくさん残っていて、粉の甘酒に水と雪を混ぜてシャービックにして食べる。うまかった。まだまだ暑く、途中また昼寝をする。大汝山、中宮分岐(偵察)では、中宮道偵察に出たが、ヒルバオ雪渓がどの程度残っているかよくわからなかった。


百四丈滝

もう登りたくないので、一番遠回りのコースで室堂に向かう。室堂直前はコバイケイソウがすごかった。



奥長倉避難小屋5:30―――美女坂ノ頭6:25/40―――百四丈滝展望台7:00/20―――天池8:25―――油池のすぐ先9:05/30―――四塚山11:25/12:30(昼寝)―――北竜ケ馬場(釈迦岳分岐)12:45/13:00――昼寝―大汝山、中宮分岐(偵察)15:05/20―――室堂16:20

8月12日 晴れ


朝日

4時に室堂を出て、行列の中を登る。なんとか日の出前に山頂に着く。日の出が見られて良かった。そのあと弁当を食べたが、寒いので途中で食べるのを止めて出発する。お池巡りのコースで大汝山に向かう。空身なので大汝山の登りはひょいひょい登れて快適だ。ここからは御前峰、剣ケ峰のいい展望台だ。中宮道を見渡すことができるが、今日の終点は見えないほど遠かった。涼しいうちに登り返しの2349mピークに到着しないと大変と感じた。戻ってフルザックで中宮道を行く。ここから先はほとんど人に合わないと思っていたら結構入っているのに驚く。また、登り返すのは大変だ。ヒルバオ雪渓では、また甘酒に水と雪を混ぜてシャービックを食べる。アイゼン無しであったが、ヒルバオ雪渓を通過できた。(歩行時間約3分)この少し先の辺りはお花松原と言うところで、高山植物はたくさんあって良かった。2349mピーク手前からは、白山が見事だ。中には、2349mピークでUターンして室堂に帰る人もいた。ここから30分下ったところでもう昼寝することにした。いやいや昼寝している間に抜かして行って戻ってくる人がいた。びっくりだ。ここから先は、少し時期が遅い感はあったが、湿地帯で高山植物がすごかった。この辺からは昼寝等しながらコースタイムの倍をかけてなんとかゴマ平避難小屋に着く。

途中で抜かされた人とゴマ平避難小屋では2人であった。福井から来ているとのことで、今日別当を出発したそうだ。車は「道の駅瀬女」に置いて、そこからバスとのことであった。荷物は少ないけれど歩くのは早いペースだ。


裏から見た白山

室堂4:00―――白山4:50/5:40―――大汝山、中宮分岐6:45/50―――大汝山7:10/25―――大汝山、中宮分岐7:45/55―――ヒルバオ雪渓上8:30/9:00―――ヒルバオ雪渓下9:03―――2349mピーク9:55/10:00―――昼寝10:25/11:05――昼寝―地獄覗き12:50/55―――三俣峠14:30―――ゴマ平避難小屋16:20(水場:ほぼ水平4分)

8月13日 晴れ

1日1本のバスに乗るため、早めに出発する。朝は涼しくていい。ところどころ直射日光を受けるところがあるが、ほとんど日陰で助かる。水場付近で福井からの人に抜かされる。1200mピークまでくれば後は大分近い。稜線を外れて下るようになると、もう時間は余ることが明白なので、昼寝する。風の音がさわやかで気持ちいい。後はゆっくり下る。登ってくる人がいたので、シナノキ平避難小屋手前30分に水場がありますと教えてあげた。福井からの人の話では、なんとこの人は「いとしろまで往復」とのことであった。びっくりだ。

1日1本のバスに乗って、新岩間温泉の分岐で降ろしてもらった。後は車道を登って車を回収した。

ゴマ平避難小屋5:35―――6:25/40―――ピーク7:10―――シナノキ平手前のコル7:50/8:05―――シナノキ平避難小屋8:23/30―――水場8:55/9:00―――1200mピーク10:20/30―――稜線外れる10:40/50―――昼寝11:00/20、11:30/40、11:50/12:20―――登山口12:30(水場あり)―――バス停12:45/13:15(バス)

(武部 記)

 


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