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日白山

2014年4月5日

メンバー:L.菅澤、M.田中(秀)

天候:

雪のち曇り、微風。朝宿を出る時の気温-1.0℃。稜線西側の視界は良好、仙ノ倉谷側はガスが濃かった。朝、宿の前は積雪10〜15センチ、6:30〜8:00頃はかなり激しく降るも次第に弱まり、9:30頃からは時折薄日が差し始めた。

今回の山行は天候不良(降雪量と視界)のため断念した芝倉沢の代替山行。

7:10 二居の宿を出発
7:15〜7:37 林道除雪終了点(c880m)にて駐車、出発準備
8:22 地王堂川渡渉点(1,065m)
9:08〜9:15 休憩(c1,300m;二居俣ノ頭から北西に延びる尾根の急登終了点)
9:54〜10:07 二居俣ノ頭(1,584m)
10:36〜10:56 日白山(1,631m)
11:00 西側斜面?ドロップイン(1,580m)
11:16 地王堂川渡渉点(1,065m)
11:27〜11:50 駐車スペースにて帰宅準備

往路:

地王堂川の渡渉点は残置テープを参考にし、1,065m付近としたが最適地であったと思える。

二居俣ノ頭から北西に延びる尾根の急登終了点(c1,300m)に辿り着くまで小灌木と新雪に隠れたアイスバーンに若干苦労させられた。

3月には少し南側の沢部をルートにしたとのことであったが、登り切った上から見ると、この尾根の北側を攻めた方がベターと思えた(田中私見)。

ここから暫くブナの疎林帯を登り、雪が風で飛ばされ笹が目につくようになった斜面が稜線に続く。右折して緩やかな稜線を100m程で二居俣ノ頭(1,584m)に着く。

この頃はもう雪は止み、時折苗場スキー場の筍山方面が見えるも仙ノ倉谷側はガスが濃く、芝倉沢断念は妥当だったと自身を納得させる。

暫し休憩後に日白山に向かう。日差しが出てきたのでサングラスにかけ替える間にトップを菅澤氏に代わって貰う。緩やかな雪庇に覆われた稜線が山頂直下で高さ20m弱の急斜面、ほぼ雪壁となる。

板でトラバース気味に登ることになるが、寒気流入に伴う今朝までの降雪とそれ以前との雪質の差は歴然であり、表層の20センチは簡単に滑り落ちる。ただ落ちてくるヘッド(高低差)が僅かであることから1人づつ間をあけて登る。

日白山山頂は広い平坦地であるが落とし穴があった。雪庇の基部に生じるクラックが今回の新雪で隠れていたのか、田中はカメラを構えながら2回も腰まで埋まる。

復路:

山頂からやや戻り、c1,580m付近からドロップインする。樹林帯内は今朝までの新雪が20センチ程あり、望外のパウダーランを味わえた。1,300m以下はさすがに雪も重くなったが、春特有のストップ雪や障害となるデブリも無く快適な滑降が楽しめた。

1,250mから下は藪を嫌って地王堂川の沢芯にルートをとった。上部に雪崩落ちるほどのブロックはなく(すでに落ちるものは落ちてむき出しに地肌が目立った)、新雪もスラフとして落ちるべき斜面は落ちていたと判断した故である。

当然、厳冬期の積雪量の多い時期や気温が急上昇して底雪崩が危惧されるときは立ち入れる場所ではない。

宿泊:

清水屋旅館;リーズナブルで愛想よく、かぐら・東谷山・日白山・平標山のベースとしてお奨め。

GPSトラック画像



(田中秀和 記)

 


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