Last Update : 2014/04/16 戻る

キナバル山

2014年4月7日〜12日

メンバー:新保

4/7〜12の予定でキナバル登山に行った。

現在直行便が復活してコタキナバルまで往路は成田から6時間。マレーシア航空15:20発。週3便かな。

マレーシア/ボルネオ@/コタキナバル2014.04.07(月)

空港から15分位のコタキナバル市内のHOTEL SHANGRI-LAに入った。

夜9時頃ホテルのレストランで遅い食事。メニューは英語、写真がついていたので適当に注文した。



日本のおでんみたいなTaukanというメニューだが、白ごはんはボソボソで食べにくい。

ボルネオA/キナバル公園/ポーリン温泉など2014.04.08(火)

今日の予定。コタキナバルから2時間ほどのところにあるキナバル公園本部で登山手続き、公園内のミニ植物園見学、そして戦争中に日本の軍隊が発見したというポーリン温泉へ移動、公園登山口に近いホテルに宿泊。

朝食後、8時には車でキナバル公園に向かった。



途中キナバルを遠望できるところで休憩。

キナバル公園本部で登山手続き、公園内のミニ植物園見学(見るに値せず)してから



ポーリン温泉のある公園に移動し(遠い。40分位?離れている)、入園前の店で中華メニューの昼食。タイと違って味がフラットで食べやすい。



ポーリン温泉に入園した。温泉の浴槽。水着着用(更衣室あり)。このすぐ上に泉源があった。



これは園内にあったプール。川の水を引き入れている。



樹上の橋(ここは有名みたい、ただしカメラ料金・ビデオ料金を徴収される)



オーストラリアから来たという3人の若い女性





ラフレシア 全寄生植物とかで、茎や葉や根のないまことに奇怪な花であった。開花まで2〜3年かかり、開花すると7日位で枯れてしまうという。民地に入る、番人が居る見学料=RM30(円換算で約1,000円)



翌日に備えて泊ったホテルの夕食メニューとマレーシアのタイガービール。

ボルネオB/キナバル登山/往路2014.04.09(水)



7:45にホテル発。不要なものはここのホテルに預けた。経営者は中国系の方、施設はだいぶくたびれていたが、WF無し、キナバル公園のゲートには車で10分もかからないところにある。

8:00に公園ゲートがオープン。IDカードを首にかけることになっている。2000年に世界遺産に指定され管理運営の仕組みが整備されたようで(途中のシェルターはトイレ・水等整備された)。公園本部で人数制限やその出入り管理、ガイドとなる地元民の雇用管理、小屋の管理も含めコントロールされ、官の公園管理事務所は、いわばキナバル公園観光振興会社みたいだ。そして自然保護にも大きな役割も果たしていると思う。



キナバル公園登山口の一つ、ティンポホンゲート(門があります。1,867m公園管理事務所から車で10分位)は8:00オープン。ここでは台帳との入山チェックが行われるチェックポイントでもある。厳格な入山管理が行われていた。8:25a.m.スタート。



傾斜が強いところは階段が整備されている。



登路はこんな感じで、両サイドの植物は密生しており、ジャングルの様相。



途中、下降路に選ぶメシラウゲートへの分岐点を確認した。



登路途中でみかけた食虫植物の巨大ウツボカズラ



キナバル頂稜がはっきりと見えてきた。



3,280mにある収容約30名の小屋、ペンダントハット(ヴィアフェラータ参加者専用)。ここが私らの指定された小屋。ゆっくり上った。1:40p.m.には小屋に到着した。



この小屋に掲示してあった2012年のキナバルでのイベントポスター。

North Face Teamが訪れてここの岩場をクライミングをしている。平山ユージも来ているんだ。



小屋では翌日のヴィアフェラータ参加者のオリエンテーションが行なわれた。



小屋付近からのキナバル上部岩峰群の眺め



食事はラバンラタレストハウス(ここはノーマルルート専用者、ペンダントハットから5分位)にゆく。ブュッフェスタイル、何でも選べるし売店もあるし、展望のよいテラスもある。標高3,272mにある快適なレストランだ。

世界遺産指定で登山者が増え宿泊する小屋を確保していないと入山が許可されない。収容能力に合わせ1日190人を上限に受け入れている。欧米系の客が多い。

泊ったペンダントハットは2段ベッドで清潔なシュラフが用意されていた。お湯シャワー有り。翌日に備え8:00p.m.には就寝した。

ボルネオC/キナバル登山/登頂&下山2014/04/10(木)快晴

ペンダントハット(3,280m)からローズピーク(4,095m)に登頂し、往路を3,776mまで戻りローズピークサーキット(Low’s Peak Circuit)のヴィア・フェレータ(鉄の路とかハシゴ、ケーブル、ハシマドデ作られた山道)ルートに入り、小屋に戻ってから往路を途中まで降り、往路とは異なるマシラウゲートに下山して、コタキナバルまで戻るのがこの日の予定。



Mt.キナバルのLow’s Peak( 4,095m)に向けて未明の2:55a.m.にスタートし、ペンダントハットを出たときはそれほど寒くない。登り始めは大渋で蟻さんの行列状態、途中にあるSAYAT SAYAT(ゲート有り)チエックポイントで名前の照合がされた。先ぐらいから風が吹きっさらしになるようで寒気を感じるも、予想より寒くなかった。5:50に到達した。直ぐ夜明け、頂上も大混雑。



下山開始すると、ようやく周りの風景が見えるように明るくなった。後方の三角形はサウスピーク。とてつもなく大きな1枚岩がここにある。太いロープは濃霧時など迷わないように張ってある。



3,776m地点、7:10a.m.ここから一般路と別れ、Low'S Peak Circuit(Length:1.2q、Vertical Traverse:365m)のヴィアフェレータに入ってゆく。







ルートはすべてワイヤー張り。埋め込んである鉄杭が3〜5mごとにある。通過ごとにハーネスに連結したヴィアフェレータ専用カラビナ2個とメインロープをかけ替えてゆく。ロープはN、K、ガイドのオダーでつながった。



美しい花崗岩の大岩壁が目の前に展開している。日本国内ではこの高度でここまでのものは見られない。左端にヴィアフェレータロングルートが作られている。かつて日本人堤パーティらが開拓時残置したと思われる日本製リングボルトもみられた。また2012年にNorth Face Teamで訪れた平山ユージらが登ったというフェースルート終了点付近も横切った。

右側のヴィアフェレータショートルートと合流し(この辺にはフリーのルートが5本位あった)、9:35a.m.にはペンダントハットに戻り、軽い食事のあと10:20a.m.から下山を開始した。途中からメシラウルートに入り、標高2,000mのメシラウゲートに下山した。3:55p.m.

途中でみた密生した巨大ウツボカズラは圧巻です。

この日は休憩も含めハードな13時間行動となった。下山路のメシラウルーとは長い下りと登りがあるためストックポールが活躍した。

【追記】持参したSPO2計で血中酸素濃度を計測した。3,280mでは84%、中間点82%、頂上4,095mで77%であった。脈拍は110以内。

ボルネオD/ガラマリバークルーズなど2014.04.11(金)

今日の予定は午前中はホテル周辺の街を散策、午後からは夕食付ガラマリバーのテングザルやホタル観察などのツアー。

朝、散歩。ホテルから海岸へ。この辺がお土産屋さんらしい、パール等が民芸品もたくさん売っていた。岸壁の釣り人。しばらくみていたがあまり釣れないようだ。女性もいた。





ホテルに戻る途中、シーフードの集合屋台。るるぶでも紹介されたようだ。残念ながらお目当ての「古村」は午前11時からとのこと昼は行動食の残りで済ます。

午後13時半から国内で予約しておいたオプショナルツアーに出発。ガラマリバークルーズへの中間点で休憩。



ここではまずココナッツ椰子を買った。穴をあけてくれストローを入れてくれた。ぬるい、250cc以上は入っていたと思う。値段はRM.4、まだ暖かい。

ドリアの出来立てプリンも食べた。これは美味しい、3RM(約100円程度)




ガラマリバー両側はマングローブのジャングル

河口が近いため、流れはとても穏やかというか流れているようには思えない。

ここのところ、付近ではヤシ油を採るプランテーションの農園が拡大を続け、観光業者とのトラブルもおきているという。自然の熱帯雨林が減り、サルがここの河のまわりに逃げてきているとガイド氏は説明してくれた。稀少動物がいるし生態保護のため、先々は保護区に指定されることが望ましいと思うが、ここの様々な利害関係の中にある現実を見たような気がした。



このタイプのボートに乗った。付近の業者さんは数社あるそうだ。夕食とセットになっている。



お目当てのテングザルの雄。ボートは十数メートル位まで接近した。



いったん岸に上がり夕食となった。揚げ物だけでなく、豊富なメニューのブュッフェスタイル。このあと、再びボートに乗り、ホタルを観に行った。マングローブの枝葉で弱いLEDのように点滅していた。日本のホタルのように発光して翔ぶことはない。

帰路はちょうど2時間でホテルに戻った。9:45p.m.

ボルネオE/帰国へ2014.04.12(土)

帰路もマレーシア航空、コタキナバル空港7:40a.m.発。そのため早朝5:30すぎにホテルを出た。機上からは機長のアナウンスによりキナバルを遠望することができた。



キナバル登山は日本で言えば富士山登山と変わらないです。町の老若男女が世界遺産の山を登るという感じです。そのため公園管理事務所で行動を管理する形式になっています、またお金さえ払えば、荷物も公園管理事務所指定の現地ガイドが持ってくれます。今回は、現地を調べるつもりですべてのコースを一度に経験するため、同行者に体力・気力をお願いしました。ヴィア・フェレータロングと下山路をメシラウルート、好天のおかげでゆったりこなすことができました。なお当初予定した3月は雨期とのこと。

ボルネオの動植物には興味深いものがある。機会があれば広いボルネオの色んなエリアを訪れてみたいです。

安い処を探した結果、名古屋のボルネオ専門旅行代理店の(株)ユー・ツアー・サービスに手配をお願いした。

(新保 記)

 


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