Last Update : 2014/06/26 戻る

立山周辺

2014.5/2〜5

武部 慎

5/2 曇り、晴れ

 室堂から見た立山連峰は、白がきれいだったので、新雪の後だと感じた。荷が重いので、天場までまず行くことにする。シールを付けるときに、雪はグチョグチョと感じる。2年前もこんなにグチョグチョだったかなと思いだそうとする。ミクリガ池山荘の上で滑走準備に入る。雷鳥荘へのルートを分けて雷鳥平へ向けてトラバース気味に滑る。一ノ越〜雷鳥荘間のブルドーザ道から外れて普通に斜滑降しているが、あまりに雪が水っぽいためどんどん雪が崩れていく。まずいと思って自分から転んで止まる。雪が、自分とザックの重さを支えられない。こんなこともあるのか。とびっくりする。一ノ越し〜雷鳥平のブルドーザ道はすぐそこなので、後はブルドーザ道をそのまま進む。まだ天場はほとんどテントが無い。手前に雪を掘ってテントを設営する。

 雪の状態がよくないので、今日は雷鳥荘から雷鳥平の1本を滑ることに留めた。後は温泉に入ってのんびりする。 

[タイム]
室堂11:40―――雷鳥平12:30



5/3 晴れ、曇り、霧、雨

 出発が遅れた。一ノ越しに向けて登っている間にどんどん雲が広がっているのがわかる。

一ノ越しまではいつも感じるが結構ある。一ノ越しからは槍は見えないが、滑走には支障ない天気だ。雪の硬さも問題なし。ここから岩までは快適な斜面。斜面が広く、全くスピード感がわからない。あっという間に岩に到着。

 一ノ越しに戻る途中からガスになり、ホワイトアウトになった。なんとか一ノ越しに到着する。どうしようか迷ったが、風もかなりあり、ホワイトアウトの中雷鳥平に向けて滑走する。逆風を受けて、さらに平衡感覚がマヒしているので、ゆっくりゆっくり滑る。途中から室堂へのルートと別れ、下に向かって滑る。必ずブルドーザ道に出るので、ルートに迷うという点では心配はない。なんとかブルドーザ道に出て、雷鳥平に戻る。着いて10分もしないうちに大雨になった。
[タイム]
雷鳥平7:50―― 一ノ越し9:40/10:10―――岩10:20/50――― 一ノ越し12:10/35―――ブルドーザ道13:10―――雷鳥平13:20

5/4 曇り、晴れ

 今日は剣沢をどんどん滑る予定であった。別山乗越に着くと、雪がまだ硬い。アイゼン無しでは歩けない位硬い。それが10時になっても、10時半になっても硬い。剣沢は谷なので特に硬い。そう思って、まだ多少陽が当たる剣御前を滑ることに計画変更する。

 剣御前からは、東斜面を滑る。硬いが快適に滑れた。まだ剣沢の谷間は硬い。とても下に向かって滑ろうと言う感じではない。戻ることにする。別山乗越に戻り、アイゼンを付けたまま少し歩くと、南面なのに硬い。あきらめて、スキーを持ってアイゼンを付けて尾根伝いに下山する。肩から左に向きが変わるが、そこから急に雪が柔らかくなった。なので、そこから滑走することに決めた。ほとんど別山乗越から降りていないのでよかった。あまり広くない斜面なので、登る人、降りる人に注意し、なるべく彼らのトレースを消さないようにして滑る。尾根も快適に滑る。このまま奥大日岳を目指そうかどうか迷ったが、足にマメがあり、あまり登りたくなかったので休憩してテン場に戻ることにした。

[タイム]
雷鳥平 7:00―――別山乗越9:15/10:30―――剣御前11:00/10―――滑走終了11:15―――別山乗越12:00/40―――肩12:50/13:10―――室堂乗越13:20―――1320m13:30/14:00―――雷鳥平14:30

5/5 曇り、雪

 一面の雲で、今にも雨になりそうだ。

他のテントはどんどん減って、みんなテント撤収して下山していく。みんな雷鳥荘経由で帰っていく。帰るだけだからゆっくりしているとどんどん天気が悪くなってくる。私のルートは雷鳥荘には寄らず、一ノ越しへのブルドーザ道を途中まで辿るルートだ。一ノ越しへのブルドーザ道と分かれて登る。雪になってきた。雷鳥荘からの分岐の手前、雷鳥がいた。雷鳥観察という思わぬ贈り物に出会って下山する。

[タイム]
雷鳥平 8:10――雷鳥撮影 ―――室堂9:15





 


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