Last Update : 2014/08/31 戻る

富士山 (富士山周辺)3776m

2014年5月3日(土)快晴 

メンバー:田中 健

2日(金)

 例年のように最後の山スキーを富士山にした。東富士山荘に泊まろうと、電話で問い合わせると、雪が多くやっと雪堀りをして夜は下山するので宿泊はできない、と言われ、ツェルトを張ることにした。

 東富士山荘の小父さんに挨拶に行くと、ちょうど、山岳救助隊の人が2人いて、雪が多いので雪崩れた、昨日も頂上から2200mくらいまで一気に雪崩れたので、注意して欲しい、沢を登るのは危険なので尾根を登って欲しい、と言われ、届けを出した。

 駐車場で山を下ってきた人に話を聞くと、雪崩の跡は見なかったと言う。場所が違うのかとも思うが、救助隊の話なので気を付けた。

3日(土)快晴
 5:15に出発をした。古御嶽神社を通るつもりで行くと、東富士山荘の先から直ぐにスキーをつけることができるほど雪が多かった。雪の多さもさることながら、沢の雪の残り方が例年と違うようにも思う。

 天気はいいし、風もない。はじめは沢の真ん中を詰めて、2300m辺りの岳樺の藪で右側の尾根に取り付く予定にする。私は尾根の夏道を忠実に辿った。歩きの人の跡がうっすらとあり、歩きの人は登り降りに使っているのだと思った。今回は、雪崩を避けるために忠実に尾根筋を辿って登った。日射しが強いので、時間が経ってくると、雪の表面は柔らかくなってきていた。2700mを過ぎる辺りからスキーアイゼンはなかなか効きが悪くなり、時々ズルッと滑る。何度か繰り返してきたので、限界かなと思い始める。2880mで、下りを決める。スキーを引っぱって、アイゼンで登ることに思いつかなかった。

 一休みの後、下りにかかる。斜度、雪質ともにスキー場以上であり、わたしひとりの貸し切りである。見た目よりも雪はガタガタである。いつもの通り、今シーズン最後のスキーだと思って大事に滑る。快適である。古神社跡まで滑った。駐車場でスキーをとると、ホッとする。東富士山荘まで行き、下山を報告して終わりにした。

[タイム]
駐車場515−山荘先525−2100m555/600−2300m630/40−2580m725/35−2880m825/40−5合目古神社跡855−駐車場910

記:田中 健

 


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