Last Update : 2014/12/22 戻る

乾徳山 奥秩父

【年月日】2014年10月1日

【メンバー】田中秀和(単独)

【概要】

 好天を期待して山に出かけるが、今年はなかなか上手くゆかない。今年の週間天気予報はコロコロと変わることも多く、あまり策を練らない方が良いのかも知れない。平日は高速代も馬鹿にならないので近場を選び、高校時代に登ったことのある乾徳山を再訪した。

 朝5時35分車にて出発。朝食を仕入れ、あきる野ICから勝沼ICへ、フルーツ街道(広域農道)を走り140号線に出ると間も無く登山口の徳和に着く。無料駐車場(協力金500円のビラもあったが主体が不明なので無視)には先行車1台、登山準備中に2台、出発時までに計4グループ5人、彼らは全員が国師ヶ原へ。

 集落外れの害獣侵入防止用のゲートを過ぎると徳和峠(920m)はすぐで、手前の斜面を左に道満尾根に取り付き、鬱蒼とした檜林を行く。雑木が混じり出し明るく感じるようになると道も険しくなる。やがて赤松の明るい林となりキノコ採りが荒らした斜面の中を登るようになる。最近乾燥続きであったためか乾燥状態になった大物?茸を発見!時期が良ければ・・・。

 急登が一段落したところが道満山(1314m)で展望はない。緩やかな道をしばらく進み一登りすると大平高原に至る林道に交差し(1360m)、更に急斜面を一登りすると再び林道と交叉する国師ヶ原への分岐点(1560m)に出た。尾根通しに大岩が点在する急斜面を過ぎ、道が緩やかになると開けた高原状の扇平(1740m)着く。朝、駐車場で逢った人たちが休んでいた。高曇りで青空も覗くがすっきり晴れない。風は弱く心地よいので暫し休息。

 扇平からは道が険しくなるが記憶に残っている岩歩きとはならず、大岩の背後を巻いて登ることが繰り返され面白くない。景色を楽しもうと大岩の上に出ると古い鎖が残っていた。ルートは往時とは大分付け替わっているようだ。頂上近くになって漸くチョッピリ岩稜歩きの気分を味わえた。

 黒金山(2231m)頂上辺りから上はガスの中で奥秩父の山並みは望めなかったが、熊笹斜面の大ダオから直下の乾徳山西側斜面の紅葉を一望できた。紅葉は予想外でc1800mラインまで結構見頃となり樺の黄色が印象的だった。

 山梨百名山の山頂標識は2036mにあるが、何故か地図(25000分の1)の表記は北側にある2016m点に付けられている。これらのピーク中間点から西に折れ、下山道と紹介されている道を下る。あまり利用されていないようで足場は良くない。沢状部で露出している岩肌は逆相スラブで冬場などは敬遠したい。  急傾斜の直下降が続きc1700m辺りから漸くトラバース気味となる。雑木が深い針葉樹林に変わり国師ヶ原まであと20分という標識(30分が正解では?)を過ぎて木々の間で何かが動いた。熊撃退スプレーも持参してきたが緊張が走る。熊鈴を鳴らしながらカーブを曲がり一安心。親子の鹿であった。国師ヶ原の草原が餌場なのかこの先も5〜6組の鹿の親子に遭う。

 国師ヶ原の休憩所(国師ヶ原ヒュッテ)は工事中であったので木陰で一休み。上は涼しかったがこの辺りから太陽が照り付け暑くなった。登山口から直接ここに出て山頂を往復するのがメインルートのようで数組のカップル登山者に出会う。

 国師ヶ原の水場・錦晶水は水量僅かだがキャンプには貴重な存在、大分下ったところにある銀晶水も水は少なかった。杉・檜の暗い道が続くが日差しが遮られるので助かる。舗装された車道に出て、害獣侵入防止のゲートを開け徳和集落に戻る。

【記録】
10/1(水)晴&曇り
自宅5:35=あきる野IC=勝沼IC=7:00徳和7:20→8:15道満山→8:45大平分岐8:50→9:20扇平9:30→10:10乾徳山10:30→11:25国師ヶ原11:35→12:40徳和13:00=勝沼IC=あきる野IC=15:30自宅

【写真】.国師ヶ原近くの鹿




記:田中(秀)

 


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