Last Update : 2015/02/10 戻る

岩木山・岩手山登山口調査報告

岩木山・岩手山登山口調査報告 2015 年1 月

田中秀和

1 月21 日

 15 時過ぎ、岩木山弥生登山口付近着(リンゴ畑の除雪終了点)。夏道の登山口は更に北東側で山側となるが除雪ルートは無い。弘前市の「弥生いこいの広場」に廻る。駐車場を含め除雪は行き届いていた。管理棟らしき建物の玄関は閉鎖されていたが、ピロティにはスノーモービルがあった。山側には入山した形跡有。登山口としては此方が利用できそうである。

 百沢スキー場の駐車場は平日の夕刻でもあり3 割程度の利用率。山頂付近の雲も取れ始め、冬型気圧配置の崩れた好機を予感させる。登山口駐車スペースは此処を利用する他ない。

<ここでパートナーのご家族に問題発生、山行は中止とし、次の機会のために登山口のみチェックした。>

1 月22 日

 7 時、この時期珍しい晴天。500 m程先の学校まで岩木山の全景を拝もうと早朝散歩。南西面となるのでモルゲンロートとはならないが、ガスも漂わず山容が良く分かる。
 8 時半、岩木山神社参拝。気温-5℃、綺麗に雪掻きされた参道の正面上方に岩木山が聳えている。社殿に派手さはなく、長い風雪に曝されて落ち着いた朱色が、通過する山門には参拝者を落雪から守る囲いが土地の素朴さと温かさを感じさせる。

 次回の登頂を祈願して岩手山の登山口確認に向かう。

<岩手山・焼け走り登山口>

 八幡平温泉郷方面からのパノラマラインは除雪が行き届き走り易い。花輪線大更駅方面からの県道233 号線の除雪は焼け走り登山口のある広い駐車場まで。三ツ森山を経て西根ICへ最短路は閉鎖されていた。駐車場わきのトイレも閉鎖中。

 積雪約60p、樹林帯に入る夏道には入山者の痕跡が全く無かった。遊歩道を溶岩流に上がると雪が少ない。手摺の高さから積雪は約30p程であるが心配した岩の露頭は無い。多少ウィンドパック状態の雪であるが整備されたゲレンデ風でもある。積雪量が今よりも減るとルートとして使えそうもない。第一、二噴出口跡を探すが垂れ込めた雲に隠れている。

<御神坂登山口>

 焼け走りより国道282 号線に出て南下、県道278 号を馬返し登山口の入り口を過ぎ219 号と進んで鞍掛山の登山口となる相の沢キャンプ場に着く。駐車場は広く除雪され、歩くスキーなど冬のアウトドア派の拠点として滝沢村営の自然情報センターが開設されていた。この先、県道の除雪は2 車線分のみで登山口に駐車スペースは確保されていない。

 web上で紹介されていたルートは、滝沢村と雫石町の行政区界となっている沢の夏道側の尾根筋を辿るものであるがここからは様子が掴めない。自然情報センターで駐在していた方に話を伺う。想定通りではあったが、少々樹林が煩いこと、勾配がきついことから利用者は見かけないとの由。また、今年は雪が少なくスキーは無理ではないか、狙うならば焼け走りか網張からではないか?と。例年ならば、雪が少ない岩手山でもこの時期は真っ白で、尾根筋の黒い模様などはなく、まるで4 月近い春の百姓仕事を始める頃のようだぱと言う。

<ベースの宿>

嶽温泉:西澤旅館

 登山口に位置し立地、掛け流しの温泉は申し分ない。少々寒い部屋であったがサービス等は料金相応か。

八幡平温泉:からまつ荘

 岩手酒類卸の保養施設で一般解放され、パノラマリゾートスキー場に隣接、焼け走りへは快適なパノラマラインで15 分の立地。実際に泊まっていないのでサービスは不明。予約は他に入っていなかったとの如くで閑散としていた。

八幡平温泉:なかやま荘

 八幡平市の三セク、焼け走りの国際交流村も姉妹施設。焼け走り登山口までは雪道で実測17 分。ラグビーグラウンド、野球場に隣接した日帰り温泉に併設された宿。当日の宿泊者は2 グループ4 名、温泉の方は地元客で8 時過ぎまで賑わっていた。温泉利用という部屋の暖房は風量を絞っても暑く、誰も入っていない掛け流しの朝風呂は46℃にもなっていた。合宿やグループ利用向け施設。


1 月21 日  東北道から岩手山


1 月21 日 百沢スキー場から岩木山


1 月22 日  嶽温泉付近から早朝の岩木山全景

 


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