Last Update : 2015/02/28 戻る

余市岳(1488m)北斜面


2015年2月19日

天気 晴(標高1,300m以上は雲の中)、風時折10m程度、気温-3℃(駐車場)

田中秀和(他会2名同行)

 2年振りに札幌在住のA氏、S氏とキロロリゾートの駐車場で合流、札幌最高峰という余市岳を目指す。

 10:00 ゴンドラ1回券で山頂駅(1,185m)に着く。登山届ポストは撤去されてしまった由であるが、同行中止したY氏が町に残っているので無届で出発10:05。

 朝里岳から続く平らな通称「飛行場」を夏道沿いに進む。札幌近辺はここ1週間程降雪がないという異常気象。先行トレースが残っているので苦労はないが、ここは道迷いの要注意個所。

先行者はボーダーを含め6〜7人、「雪が無いね!」と流ちょうな日本語で話しかけアッと言う間に追越す外人2人組、ここはリゾート地である。余市岳の山頂部はガスが掛かり風が出てきた。

台地状の「飛行場」南端からシールを付けたまま滑走モードに直して標高差約50mを下り、1,239mの北東コル着11:00。

 ここから肩と呼ばれる1,400m付近まで急登が始まる。雪面はウィンドパックされてはいるものの予想外に柔らかくクトーを付けることもない。大ベテランA氏のコース取りは的確で、初心者?自称のS氏も危なげなく続き、板を外しツボ足で歩く先行者を追い越す(彼らは往路引き返しか?)。視界10m、風も10m程度となった平坦な山頂部で何処が三角点か探すのに一苦労した。大きく畝ったシュカブラを越すごとに目指す方向にズレが生じ、奥の手のGPSを手に持ち5分弱、漸く山頂標識(1,488m)に到着11:55。

 12:10 余市岳の北側1,159m点と1,155m点の間にある小尾根のc1,250mを目指し、以降は右股の沢川に滑り込む予定でスタート。しかし、斜面は北西面、登ってきた北東面とは全く違ったカリカリ斜面であった。昨日のアンヌプリ北斜面と同様に新雪が無く、固い1枚バーンが続く。残念だが視界のない初めての斜面は怖い。S氏を挟み、慎重に1,250mラインまでほぼ横滑りで下る。

 ここまで下がると視界も効くようになり雪も柔らかくなった。沢筋沿いに快適に下り、925m付近の陽だまりで昼食休憩13:15〜13:30。

14:05ゴンドラ山麓駅着。途中ノントラック斜面探しのボーダー2人組に遭遇。

寒くないのは有難いが、この時期に雪が無いとは残念至極。

文及び写真:田中(秀)





 


山スキー同志会のホームページへ