Last Update : 2015/03/22 戻る

青田難波山(新潟県)


2015 2/16

メンバー:武部

2月16日 晴れ

前日のうちに登山口である青田川の橋を偵察をした。除雪は丁度車が何台も止められるようになっていた。登山口は標高65mであるが、1m以上の積雪になっている。

平日なので山に入る人は他にいない。かすかにトレースがある。林道を進むと熊の足跡があった。気になるが進む。車道はUターンするところから高度を上げ、だんだんどこが車道かがわからなくなる。もうトレースは無い。また、熊の足跡があった。声をあげたりして、熊が出ないことを祈る。どこでも登れるので、またカーブミラーのオレンジのポールの頭がたまに出てくるので、車道を見失いながらも近道?して峠(341m)に着く。ここからどう登るか。

1 上越市と新井市の市の境の尾根を登る
2 市の境の尾根の中腹をトラバース気味に登る
3 市の境の尾根の手前の小さな枝尾根を登る
4 市の境の尾根と枝尾根との間の谷を登る

夏道のスタートは3番でもあり、一番登りやすそうであったので3番にした。枝尾根はすぐに狭くなったが、雪は良かったので問題なかった。400m付近からは枝尾根は急になり木が多くなるので、4番のルートに変更。谷は広く雪は結構締まっていて雪崩の心配はない。ただ、登っていくとはっきりしたクレバス多数あった。まるで氷河だ。


クレバス地態の突破と枝尾根

安全なコース(クレバスとクレバスの間)を辿って高度を上げる。自分の高度計では、470mになってもクレバスがあった。そうかと言って、この辺りの1番の市の境の尾根は、数か所雪庇があったので、自分が選択したルートでよかったと思う。もう少しそのまま登って、500m付近から1番の市の境の尾根にトラバース気味に登って出た。右側にキャンプ場を見ながら水平な広い尾根を進む。左の尾根に出た所(地図では560m)で赤布を付ける。(下りの時に行きすぎないため)このすぐ上からは急斜面の登りだ。適度に締まっていい雪だ。稜線に出ると(800m)、太陽が当たって雪が湿ってくる。山頂は着きそうで着かない。ここが山頂かと思って休息しようとすると、まだ高い所があった。地図では山頂は949mであるが、自分のアナログの高度計は980mになっている。でも進むことにする。山頂には雪庇があり、広くていいところであった。

(自分の高度計は1040m)

妙高、火打ち、焼山、昨日の鍋倉山も見える。天気は良くもっといたいが、町は遠いのと気温が高いので下部の雪が悪いので500m〜峠間のルートをどうとるかが心配なので、早々に切り上げることにする。(クレバスの間を登ったコースを、腐った雪になった状態のときにスキーで下るのはとても危険。)先の2番のコースは、太陽がずっと当たっているので、雪が水のようになっているはずなので選択できない。結局、木を迂回しつつ3番を採用することにした。


難波山頂上から右:焼山 中央:火打

 山頂直下を勢いよく滑って、登り返しを少なくしようと思ったが、段差で転ぶ。ニセピークからは、登ってきたトレースを辿る形で肩まで滑る。樹林の肩からは、快適な滑降で一気に滑る。赤布の手前で左の尾根に入り、そのまま台地、470m地点を目指す。そこから登ってきたコースとは逆の、上から見て枝尾根の右側の方を滑る。急な所は雪がグズグズなので、ターンすると雪ダルマになって崩れていく。ゆっくり慎重に滑る。400m付近で登ってきたコースと合流する。後は、細い尾根から落ちないように滑って、すぐ峠だ。ここからは熊に出合わないように祈って、林道をショートカットして所々歩きながら滑る。


青田難波山から鍋倉山(中央)

 極めていい時期に、天気も良く登れて良かった。クレバスの間を登るコースは、雪の量と雪の状態がよくなければ行けないので、運がよかった。

注意

視界が悪いと、林道部、560m付近、肩〜山頂といろいろなところで迷う。また、自分が通ったクレバスの間を登るルートは、視界が悪いとクレバスに落ちる可能性があるので、その場合は1番のルートが良いかと思う。


青田難波山山頂を振り返る

青田川 橋(65m) 8:25―――林道Uターン9:00―――峠(自分の高度計は350m)9:50/10:00―――台地470m 10:20/40―――肩11:55 800m――――青田難波山12:45/13:15―――肩13:30―――峠13:50/14:00―――林道Uターン14:20―――青田川 橋14:45(自分の高度計は85m)

文及び写真:武部

 


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