Last Update : 2015/04/23 戻る

守門岳・浅草岳


2015年4月17日(金)〜19日(日)

L:TH、M:SGS、KU、FM

4/17 あきる野IC14:00 =小出IC=17:00民宿「治兵衛」

この一週間ほど気温が低く、なかなか雪が溶けないとのことで須原周辺の平地の残雪量は多く、雪捨てのダンプカーが列をなして走っていた。

3年前の1月定例で下権現堂山に来たときに泊まった印象がたいへん良かったが、今回も期待を裏切らない宿だった。

仕込んだ地酒と宿が勧める酒を二晩で3升飲んでしまった。

4/18 晴 守門大岳〜守門岳(袴岳)往復

民宿 5:30=二分集落先の除雪終了点(420m)6:00/6:20 >>長峰>>保久礼小屋(760m)8:20/8:30>>大岳(1,432m)9:55/10:10〜〜アイゼン装着(1,300m)10:30/10:45 >>大岳分岐(1,436m)11:10/11:20・・・・守門岳(袴岳1,537m)11:50/12:00・・・・大岳分岐12:20/12:55〜〜中の高地沢〜〜林道13:40/13:45〜〜14:25除雪終了点=15:30民宿

道路わきの雪の壁が高い除雪終了点には釣り客も含めて5台ほど停めてあった。

正面に大岳、青雲岳を眺めながらデコボコに凍った林道をシールで歩きだし、大平への大回りを嫌って急斜面をツボ足で強引に登ってショートカットした。後続の人は先に進んでいたので、やさしい別ルートがあるにちがいない。

沢沿いから尾根に乗り、杉林からブナに変わるころ長峰を通過。なだらかな斜面を登っていくとブナの大木に囲まれた保久礼小屋に到着。とても好ましい雰囲気のところである。二階だけが雪から出ている小屋は古ぼけていたが窓枠はサッシがはめられているのでメンテはされているらしい。隣にはトイレ棟がある。二階の入口階段に飛び移ることができなかったので中の様子はわからなかった。

キビタキの避難小屋には気づかないまま登り、森林限界から上では時折吹く風がとても心地よく、最高の山スキー日和である。右下に見えるコウクルミ沢は開けていて雪もたっぷりで滑り降りたい誘惑にかられる。左手に中津又の優美な姿を見ながら大岳山頂に到着。

分厚い雪庇が連なる稜線の先に守門岳(袴岳)が見える。飯豊連峰を遠望し、写真をとってすぐに守門岳に向かって出発した。雪が割れていて直接コルには降りられない。もったいなかったがシールのまま中の高地沢左俣の源頭に滑り降りた。対岸にトラバースして沢状を登るのだが、急で硬かったので山アイゼンを装着している間にテレの単独の方が抜いていき、クトーも付けずにサクサク登っていった。

大岳分岐までツボ足で登ったところでリーダーから板とザックをデポするよう指示が出た。このあと守門岳(袴岳)までは稜線漫歩を楽しむ。雪が割れたところは右に巻いて笹ヤブを強引に突破した。360度の展望の守門岳(袴岳)到着。

デポ地点までの帰途はヤブを避けて割れた稜線を戻り、大休止。いよいよお楽しみの中の高地沢源頭へ滑り込み、途中から予定の左岸尾根に乗って580m地点で林道に出た。林道を戻ると登り返しとなるので、そのまま左へ沢沿いに進む。途中一人ずつ渡るトラバースが二箇所にあり少し緊張する。往路の対岸に出たと思ったらすぐ除雪終了点に戻ることができた。

ザラメではないが滑りやすい雪で、山スキーヤーだけでなく登山者も多くて、残雪期の守門の人気の高さが伺えた。

楽しめるコースもたくさんありそうだ。満足・充実の一日だった。















4/19 晴 浅草岳

民宿6:00=駐車地点(510m)6:55・・・・登山口7:05/7:10 >>尾根取付点(850m)8:05/8:15>>前岳(1,568m)10:50/10:55・・・・浅草岳(1,585m)11:10/11:15・・・・前岳11:30/11:50〜〜ムジナ沢〜〜シール装着12:15/12:25>> 稜線12:50/13:05〜〜登山口13:50/14:00・・・・駐車地点=帰京

R252に平行して走る只見線は2011年7月の豪雨以降、復旧が進まず大白川から先の運休が続いている。

浅草山荘方面へ向かっていたら突然通行止のゲートが現れて首をひねったが、リーダーが周辺の民家を訪ねて道間違えがわかりホッとする。少し戻ったところから県道346号に入り、破間川ダムにかかる浅草橋をわたると右手に浅草山荘が見えた。ダムに浮かぶ雪塊はまるで流氷のようである。

1kmほど先の大自然館前の路肩にはすでにたくさんの車が止まっていた。今日は地元民宿が主催するBCツァーがあるとのこと。左手に黒姫から守門に連なる稜線を眺めながら少し歩いて、ヤヂマナ沢にかかる橋の手前右手の登山口からシール登行開始。

ヤヂマナ沢左岸尾根に沿って登る。嘉平与のボッチ(1,485m)を右から巻いて前岳でザックをデポ。浅草岳ピークへは早坂尾根を滑るのだろうか、板を担いで登る人たちもいた。山頂からは毛猛山、鬼ヶ面山の黒い岸壁、越後三山が、眼下には緑色の田子倉湖が見えた。

前岳まで戻って滑る準備をして、ムジナ沢源頭の大斜面を快適に滑り降りる。沢芯の1190mあたりからは右岸をトラバース気味に滑っていくと1,125m地点で越えられそうにない深い枝沢にぶつかってしまい、シールで稜線に登り返すことにした。

もともとムジナ沢の下部は割れている可能性があったので途中から稜線に出る予定であった。別のパーティーは対岸を大高巻きしているので、見えない部分はやはり割れていたのではないか。

濡れたまま収納していたシールが心配だったが圧着させてみたら大丈夫だった。テルモスの湯はここで飲み干してしまう。稜線で一休み後、この後はリーダーに水を助けられながら往路を滑って登山口に戻った。

標高差1000mを超える山行が二日続き、お腹一杯となった。











記:SGS

写真:TH

 


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