Last Update : 2015/05/06 戻る

部子(へこ)山(福井県)

3月 26日(木) 晴れ

メンバー:武部(単独)

水海の集落の先の分岐するところから除雪されていないので、ここが出発点だ。もう少し車で入れるかと思ったが、谷間なので雪が残っている。上にある雪はすべて落ちている感じだ。始めは途中で雪が途切れているかもしれないと思いツボ足で進むが、すぐにシールにして林道を進む。途中後半に古いデブリが1箇所あったが、問題はない。長い林道でどこからショートカットできるかを考えていたが、地図上600m付近で左に折れているところから真っすぐゆるやかな沢を登る。

稜線近くで再び林道に出る。しばらく林道を進むが、どうも怪しい斜面になっているので稜線に上がる。稜線で赤布を付けて5分も登らないうちに再度林道に出る。(別の林道で、林道は複数ある)せっかくなので稜線を進む。部子山が見えるが遠い。776mのピークを登るが、木が多い。熊の足跡もあった。再度林道に出るがまた稜線を進む。やはり木が多いのとせっかく登ってもまた下る。しかも天気が良すぎてシールにベッタリ雪がくっ付いてしまう。

雪の処理をして、今度は林道を進むことにした。林道はどんどん下り稜線から離れていく。その分、中腹を巻くのでぐるぐる遠回りになってしまった。どっちがよかったのか。途中から林道を行くべきところを稜線で行って、稜線で行くべきところを林道で行った感じだ。自分の地図には林道は途中までしか書いていないのでルートの取り方を失敗していると思う。ずいぶん遠回りして972mピークの尾根の南端まで林道が来たところで、尾根が緩やかなので林道を離れて斜面を登ることにする。まだ850mだというのにもう12時を過ぎている。972mピークをうまくパスしたつもりだが、ちょっと登りすぎた感じでコルまで滑る。

後は迷うことなくどんどん登る。1100m位からは白山も良く見えてすごい。若干下っているところもあるので、下りは時間がかかりそうだ。急斜面の登りにさしかかる。クラストしていないか気になったが、前日雪が降ったおかげでシールのまま登れた。夏は林道終点と思われるところを過ぎると、神社が見えてきた。神社までは反射板の雪庇をうまく巻いて進み、山頂まではまだ20分近くかかりそうだ。帰りのことを考えると下に着くのは5時をかなり過ぎる。反射板と神社とは標高は同じだ。反射板までに決めた。反射板からは白山もよく見えるが、今来た776mピーク方面の林道は、972mピークの北側に見える。972mピークの南側から登って来たのだから、ずいぶん遠回りをしたことになる。

帰りのルートは行きと同じにとるとシールを2回付けることになり、かなり時間をロスする。行きと違ったルートをとって迷うと時間が遅いのですぐに暗くなる。帰りのルートをどうするか、考えながら1000mまで快適な斜面をどんどん滑る。ゆるやかな登りもあるのでオーバスピード気味に滑る。972mピークの北側を進み、なんとかシールを付けての登りを1回で済ませるルートにした。(行きは972mピークの南側を登った)どこを滑っても林道には出る。木は多いので雪崩の心配はあまりない。快適な斜面といっても気温は高く、雪は緩んでいるので注意して滑る。林道の自分のトレースを見つけるとホットした。これで776mピーク付近〜972mピークの尾根の南端までの長い林道の約半分をカットしたので、かなり時間的に助かった。ほぼ平らで、途中から登りになるのでここからシールを付ける。

ここからは基本的に林道を進む。776mのピーク手前で反射板が見えるところで休憩。この辺が半分か。もうすぐ4時だが、これでなんとか明るいうちに下に着けると確信した。776mのピークを過ぎて、最後に反射板が見えるところでシールを外す。もっと前でシールを外してもよかったが、登りがあるかもしれないのでシールを付けたままにしていた。このすぐ下から林道を外れて、赤布を回収して、最初の林道に出る。(最初の林道との合流点は帰りわからなかった。

最初バイパスしたゆるやかな沢は、その手前から快適な斜面を滑る。登りの自分のトレースを見つけて、そのまま進む。林道に出て最後の休憩。後はどんどん滑る。反射板から約2時間で下に着いた。

[タイム]
水海の上(林道入り口。看板がある。)(300m) 8:40―――稜線に出る(赤布付け660m)10:05 ―――776mピーク11:00/10―――850m(972mピークの尾根の南端。林道を離れるところ)12:20―――1100m 13:20―――部子山手前の反射板(1470m・・・高度計) 14:20/40 ――林道(810m)15:20/30(シール付け)――― 720m(最後に反射板が見えるところ) 16:05/15(シール外す)―――赤布回収16:20―――一旦林道に出て、再度バイパス(斜面とゆるやかな沢を滑る)――― 林道(600m)16:30/35―― 林道入り口16:45


<写真左:ゆるやかな沢を登る。600m〜、写真右:(左)部子岳(反射板)と(右)972mピーク、中腹:林道>

 


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