Last Update : 2015/05/06 戻る

兜明神岳・岩神山(区界高原から)

平成27年3月28日 天気快晴

メンバー:梅原秀一(単独)

 岩手山・七時雨山・姫神山といった盛岡周辺の山々には、心を和ませてくれる雰囲気がある。山頂から、なだらかな奥羽山地と牧場の広がりを眺めることが出来るからだろう。また、今回選んだ兜明神岳と岩神山は、登山口の区界(クザカイ)高原に、盛岡駅から宮古行のバスが1時間に1本の頻度で運行されていて、バス停の「道の駅」からすぐに山にとりつける。この機会に、O氏を通じて入手した廉価ながら優れ物のスノーシューを試すのにも、急峻な斜面がないので最適である。

3月27日は盛岡のビジネス・ホテルに泊まり、翌28日7:40AM盛岡駅発・宮古行きのバスに乗車。なかなか雪が現れなかったので不安になったが、区界に近づくと急激に積雪が増えた。

区界着9:22AM着。国道106号線を宮古方面に100m程進んでから左に農道の様な舗装路に入るとすぐ、道路は雪に覆われた。そこでスノーシューを装着。最初に目指す兜明神岳は、青空に小突起の岩峰が映えているのですぐにわかる。この辺りは放牧場となっていて、その雪原を適当に登っていくと木立の中に入った。赤テープに導かれ夏道を登り、方角を東へと変えると台地状の場所に至った。立派な小屋もあるが、避難小屋として建てられたのではなく、登山者は利用出来ない。その台地の南の端の木立の中に、兜明神岳の山頂がある。雪と氷が付いた岩の隙間を、スノーシューを外して登山靴で北側から南側に慎重に登り、あとは高さ2〜3m岩をよじ登るのみだが、登るのは出来てもそれを下るのは怖そうだ。単独行でもあるので、登頂を即座に諦めた。山頂に立てたら、展望は抜群だったろうが。

小屋まで戻って、北に広大で緩やかな傾斜の尾根を、うまっこ広場という牧草地(鞍部)にまで下って、ブナと岳樺の林の中を登れば岩神山である。アンテナ塔があるのが残念であっても、格好の目印にはなる。こちらの小さな岩峰の山頂は、良い具合に雪があったので、スノーシューで簡単に登れた。

標高1,103mが今回の最高所である。春霞で岩手山はぼんやり霞んでいたが、奥羽山地のなだらかな雪の山並みを眺めるのは良い気分である。

往路を小屋まで、この木立の中をスキーで滑ったら楽しかろうと思いつつ戻った。この間、単独の登山者と二人に出会った。


<区界放牧場を眼下に望む>

区界高原への下山は、往路よりやや東よりのルートにして、放牧場の斜面を、早池峰山を眺めながら下った(往路もこのルートにすれば良かった)。この下りは先程の岩神山からの下りよりもスキーが欲しくなった。重くても持ってくるべきであった。まったくトレースのない綺麗な雪面を思う存分シュプールを描けたはずだ。区界高原青少年自然の家という施設に下り着いた。ここからは除雪された道路を、道の駅まで歩き、路線バスで盛岡に戻った。

[タイム]
区界バス停(道の駅)8:40−兜明神岳9:50−うまっこ広場10:20−10:50岩神山11;00−12:20区界高原青少年自然の家12:30−区界バス停13:00

 


山スキー同志会のホームページへ