Last Update : 2015/05/06 戻る

三田原山、佐渡山

2015年3月28日(土)〜29日(日)

L:FUK  M:今村、会員外の大阪組・YOS、YANA夫妻(大津岳士会)、菅澤 計6名

3/28 三田原山 晴

8:30妙高杉ノ原スキー場駐車場・・・930三田原第三高速リフトトップ(1855m)950>>>>1120三田原山と赤倉山の間の稜線2300mP1300〜〜1400林道〜〜1510ダイナミックコース・・・1520三田原第二高速リフト〜〜三田原連絡コース〜〜1540駐車場==1620和風ペンション「樹香」泊

早朝、FUK車で妙高高原ICに向かい、「ランドマーク妙高高原」で前泊の大阪組とスキー場駐車場で合流。

ゴンドラ乗り場のチケット売り場は閉鎖されていて、つぼ足で駐車場の上の売り場まで登り返さなくてはならなかった。
三田原第三高速リフトの営業は930からと案内されていたが900には動き出し、早めのスタートが切れた。

今日の池ノ峰ルートは標高差450mの登りで1000m滑り降りるおいしいルートである。

雪崩リスクのある谷はしっかり埋まっていて、前回のような緊張を感じることもなく1900m地点をなんなく通過。

途中でクトーを付け、三田原山南斜面をさくさく登り、目標の2300mピークには予定より40分も早く到着。私達のほかに5〜6パーティーが入山していた。風もなく、申し分のない好天で周囲の山はもちろん、富士山まで見えた。三田原山頂に向かうリーダーと大阪組を見送り、まったりと昼寝を決め込む。

一時間以上が経ち、少し心配し始めたころようやく戻ってきた。YOSが置いていったトランシーバは通じなかった。2300mピークから西へ50mほど行った谷の雪が柔らかいので今回はそちらを滑ることにした。

広かった沢は下るにつれて狭くなり、200mほど下ったところで左岸に乗り上げる。東方向にトラバースぎみに下っていくとダケカンバの疎林の斜面があって奇声を発しながら滑る。みんなニコニコである。さらに下るとブナの斜面が三箇所あって、ついついまっすぐ降ってしまう。ヤブをくぐりながら東へ進み、目標とした池ノ峰の東側へ降りようとしたがトラバースしきれず西側を降り、1330m地点で林道に出てしまった。予定地点より2kmも手前で、おかげで緩い登り林道を1.4kmほどスキーをこぐ羽目となった。楽あれば苦あり、である。他のメンバーは途中でシールを貼った。

ようやく下りとなり、2.3kmでスキー場に出た。リフトに一回乗り、すいているゲレンデを駐車場に向って飛ばしたが、コースが長くてとても一気には滑れず休み休みである。

今日の宿「樹香」は山スキーを始めた最初の山行で、滝沢尾根と黒姫に来た時以来である。さすがに建物は古くなっていたが、夕食は食べきれないほどで仕上げの蕎麦は絶品だ。滑りも林道歩きも食事もお腹一杯の一日だった。

3/29 佐渡山 曇り時々晴

「樹香」6:00==6:40戸隠大橋(1140m)7:00 >> 7:40 黒姫分岐(1280m)>>南尾根 >> 10:00 佐渡山(1828m) 10:30 〜〜南尾根1720m地点〜〜11:00佐渡山南コル〜〜黒姫分岐〜〜11:30大橋==帰京

朝食はカップラーメンで済ませ、大橋へ向かう。駐車スペースには軽が一台だけ停まっていた。凍った林道をシールで黒姫分岐まで歩いて一休み。今日、山中で出会ったパーティーは黒姫方面に上っていった1パーティーだけだった。

左手にしばらく進んだところから佐渡山南尾根に取り付く。大汗をかきながら休み休み登り、途中の急傾斜でクトーを付けた。東側に雪庇が張り出した尾根を登り、山頂が見えてきたころからは傾斜も緩くなって予定時刻に山頂到着。

雨の予報は大きく外れて、ときおり青空がのぞく山スキー日和となった。無風の山頂からは目の前に黒姫外輪山と御巣鷹山、左に妙高、真っ白な火打と続き、乙妻山、高妻山も手に取るように見える。どこを滑るか相談し、佐渡山南コルに向かって滑ることに決定。リーダーを先頭に稜線を1720m地点までくだり、疎林をコルに向かって滑り降りる。ザラメになりかけの滑りやすい雪で、皆さん思い思いのコース取りで楽しんで滑った。

1570mのコルから見た谷は狭く荒れているので左手のヤセ尾根を下る。2年前の3/10に乙妻山を目指した時に雨と雷で中退した尾根だ。慎重に下り、尾根末端の急斜面をさけて左の沢を渡って林道に出た。一休みの後、大橋までゆるんだ雪道をこいで下った。車は8台ほどに増えていた。

大阪組をここで見送り、「道の駅」で昼食を済ませて練馬ICには16時に着くことができた。充実の二日間だった。

菅澤記



<青空の下、佐渡山頂に向かう尾根>

 


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