Last Update : 2015/05/04 戻る

燧ヶ岳

2015年5月2日(土)

Sa(L),Ka,Su,Ik,Fu,It,So

[タイム]
御池駐車場8:30→広沢田代9:45/9:57→熊沢田代10:57/11:07→2200m地点12:10/12:25→頂上13:00/13:30→熊沢田代14:00→広沢田代14:30/14:40→御池駐車場15:00

朝民宿の窓から車がどんどん登っていく。8:00御池へ出発のところを15分繰り上げて、宿で駐車場(¥1000)無料コインを受け取り、7:45宿をでる。
御池駐車場は6割位の入場車あり。

支度をして、8:30出発。気温が高く、ザクザクの雪の中、最初の広沢田代への急登にかかる。トップの斜度の取り方がきついのかFuさんがズリズリし始めた。クトーを持っていなかったので、靴アイゼンに履き替えるも、簡易アイゼンの為この雪質では歯が効かないよう。残念ながら、「迷惑をかけたくない。」とリタイアー。(リーダーが計画書にザラメと燧の斜度を考慮した場合、少しでも荷を軽くした方がよいとの判断でクトー不要との記載をした為のようだ。このような道具に関するコメントはメンバー各自の力量にもよるので、書かずもがなであった。)

歩き始めて1時間余り、快晴無風のためかなりの汗をかく。広沢田代を過ぎて熊沢田代の登りにかかる時、Suさんが体調不良の為リタイアー。かなり消耗したようだ。今日の気象状況では、水分を多めにとり、休憩をこまめに取った方が良いようだ。

熊沢田代に10:47着。エネルギーと水分補給を行い、11:07に3ピッチ目で頂上を目指すべく出発。頂上は見えているのだが、暑さの為、ペースが上がらない。そのような中新人のSoさんは、景色を愛でる(綺麗!!)余裕が見受けられた。しかし、疲れきらないで体力を温存するため、2200m付近で小休止。ポカリスエット水は500cc1本を持っていたが、ここでほぼなくなった。後は紅茶500ccのみである。後、標高差150m程なので、水分は大丈夫であるが、カツカツであった? 13:00頂上(俎ー)到着。柴安ー、尾瀬ヶ原、至仏山、尾瀬沼が美しい。一方、反対側は秀麗な会津駒が見える。360度の絶景である。

行動食を取り、記念撮影をして13:30滑降開始。快適なザラメの筈が・・・・・?なんとなんとタール状のネバネバ【ref.1】がスキー板の裏側にびっしり(厚さ0.5mmくらい?)着いていて、ちっとも滑らない。スキーが滑らないので、体重移動がままならずドッテン、ドッテンと転びまくった。熊沢田代の登り返しはシールを貼ったが、くっ付かない。まいった!!

そんな下りでだましだましスキーを滑らし、15:00ホウホウノ態で駐車場についた。(怪我をしなくて良かった。)

後ほど、家に帰って、スキー裏を中性洗剤をしみこませたタオルでふくこと1時間。やっと、トリモチみたいな付着物を除くことができた。こんな雪は、山スキー35年やってきて初めてである。

【参考文献】
Ref.1:日本の融雪期における雪氷藻類の繁殖に関わる積雪の物理・化学的要因(著者:大沼友貴彦、竹内望(千葉大)、竹内由香里(森林総研 十日町試験地)、山口悟(防災科研 雪氷)、河島克久(新潟大 災害復興科学センター)、飯田肇、福井幸太郎(立山カルデラ砂防博物館))
http://www.seppyo.org:8080/hse/Members/36_onuma.pdf/at_download/file


ルート図(青色:登り、朱色:滑降)


俎ーから柴安ー、尾瀬ヶ原・至仏山方面を望む。


俎ーから尾瀬沼を望む。遠く日光白根山も見える。

 


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