Last Update : 2015/08/29 戻る

若草山 (標高342m)から春日山遊歩道

平成27年5月8日

天気:快晴

梅原秀一(単独)

京都で新幹線から近鉄に乗り継ぎ奈良へ。猿沢池すぐ側のビジネスホテルに荷物を預け出発。東大寺参道の夥しい修学旅行生を主とした観光客の群れを掻き分けながら、春日山登山口・北ゲート到着10:45。入山料150円を支払い入山。新緑のこの季節、正にその名のとおりの初々しい緑の草に覆われた山が眼前に盛り上がっていた。


若草山を中腹から望む 山頂はこの丘のすぐ後ろにある古墳

 急峻な登山道で高度を上げると、奈良市街が一望のもととなった。山頂は鶯塚古墳という前方後円墳になっている。いかにも奈良らしい。どなたの墓かは不明らしい。

 山頂にも鹿がうろうろしていて、糞を踏まないよう気を付け、快晴の空の向こうの生駒山・三輪山等の山々の展望を楽しんだ。

 若草山を北に僅かに下ると、新若草山ドライブウェイに合流する。春日山原始林と名付けられた区域で森林浴が始まる。神聖な森なので、伐採を免れているのだろう。時折未舗装になる自動車道を、緩やかなアップダウンを繰り返しながら東へと向かった。

 途中ドライブウェイから北に外れて登山道を花山川まで下って、鶯の滝を往復した。わざわざ寄道するほどの滝ではなかった。

ドライブウェイは南下して柳生街道と交わり、その街道を西へ奈良市街へと下ると、沢沿いの登山道になり、多数の石仏を通り過ぎて舗装路に変わり人里に入った。

 まずは白豪寺(小高い丘の上にあり奈良市街を見渡せる静かな寺。推奨出来ます)と新薬師寺を見物してから大物・春日大社へ。勿論祭神は藤原氏の神様だ。何頭もの鹿がのんびり歩いていたので、戯れに煎餅をあげようと売店で購入。彼等は買うところからウォッチしていて、品物を受け取って振り返った瞬間に3頭に襲われ、煎餅はあっと言う間に消え、指先は鹿の涎でベチョベチョになっていた。

 大型連休の終盤。神社仏閣を巡るのは嫌いではないけれど、春日大社の混雑には閉口した。低山ゆえ気温の高い山道に汗だくになるよりも、人ごみの中にいる方が、一層疲労が増すような気がしたので、ホテルに戻りシャワーを浴びて昼寝をした。

 夕食は猿沢池側の「平宗」。こじんまりした柿の葉寿司の老舗であった。普段あまり見かけない押し鮨を見直した。食後猿沢池池畔のベンチで寛いでいると、時折鐘の音が聞こえ、五重塔が闇に溶け込んでいった。何度訪れても奈良は良い所だ。

[タイム]

 猿沢池10:15―東大寺前10:35―北ゲート10:45―11:20若草山山頂11:40―12:00鶯の滝12:05-柳生街道へ12:25―13:10白豪寺13:25―13:30新薬師寺―(昼食)−14:20春日大社―15:50猿沢池

 


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