Last Update : 2015/08/29 戻る

杓子山,鹿留山 1597m,1632m (富士急沿線)

平成27年8月10日(月)

天気:晴れ後曇小雨

田中 健(単独)

 今年春に文台山(大野山)に登ったときに、南側の目の前に大きな山があったのが、鹿留山で、以前倉見山から東の尾根筋の先にあった山が杓子山だった。登ってみたいと思っていた。

コースは忍野村内野から立ノ恣サ、尾根筋、鹿留山、杓子山から忍野村に戻る周回コースにした。杓子山は富士山を見る山のようである。山はよかったが、家からは遠かった。
 富士急からは富士山は見えず、一日中富士山を見ることはできなかった。内野行きのバスで終点の内野で降りた。登り口までの道は分かりにくかったが、川を2本渡ったT字路にガイドにあった民宿があり、そこから小さな道標があり、取り付きの道まで行った。石がごろごろする林道に入り、暫くすると、立ノ恣サに着いた。1200mあるので、猛暑の多摩地方からは別天地の快適さである。富士山を見ながらの尾根筋で、山道の南側の雑木がいい具合に伐採されている。倒木の始末をしていないし、切らずに残す木々に付けた幅広の白いビニールテープが付けたままになっていて、気にかかった。草藪の中にところどころ朱色のフシグロセンノウがあった。


ミズナラ巨木;鹿留山山頂

1342mの頂で一休みする。富士山は見えないが、忍野村、山中湖など村々がきれいに見える。赤紫色のシソ科の花が咲いていた。そこからは道に岩が出て来て、急な登りが続いたが、一人で歩くには変化があってちょうどいい。少し行くと、鹿留山の分岐になり、そちらを目指す。細尾根の両側にミズナラやブナの大木が出て来て、それまでの里山の風景から奥山の雰囲気になった。5分で行き止まり、鹿留山の頂上だった。ミズナラの巨木が一本頂上を守っていた。よく見ると、地面にはブナの実がたくさん落ちていた。

分岐まで戻り、整備された道を下り、杓子山で昼食にした。頂上は富士山を見るために南側が伐採してあり、眺望がある。村々は見えたが、富士山は2,3合目から上は雲の中だった。休んでいると、3人組が登って来た。倉見山への山道を見ると、サブルートらしく草が生えていたが、分かりずらさはないようだ。

高座山、鳥居地峠、忍野村を目指して下る。大権首峠で大明見への道を分ける。さらに下ると、道はほこりっぽい土の道になり、斜面は草地となり、まるで秋吉台のようになる。そこの道端でムラサキセンブリ?かどうかは分からないが、センブリを見つけた。ワレモコウ、キキョウがあった。

鳥居地峠で山頂で会った人に追いつき、話ながら舗装道路を下った。ここで、驟雨がきて傘を差した。10分ほどだったが、山を下りてからで幸いだった。その人は、昨年末、八ヶ岳阿弥陀と中岳の間で遭難し、他会の登山者に助けられたという話をした。今冬同じところで遭難事故があったが、同じ場所だと言った。もう、元気になったと言っていたが、事故は近くにあると思った。

ふれあいセンター脇に出て、郵便局のバス停に着く。時刻を見ると、大分あるので、忍野八海を見学して、そこのバス停からはバスが少し多くあり、富士山駅に戻った。

[タイム]
富士山駅8:06−バス8:40−内野9:03/10−立ノ恣サ10:05−1432m 10:25/30−鹿留山分岐11:00−鹿留山11:05/10−杓子山11:40/12:10−高座山13:00−郵便局バス停13:50−忍野八海見学、バス停14:42−富士山駅15:05/23

 


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