Last Update : 2015/10/15 戻る

聖岳〜赤石岳

2015年9月19日〜22日

メンバー:菅澤、会員外(Fさん、Sさん)

9月18日(金)

光が丘19:45==東京IC==新東名・静岡SAで車中泊

高速道路は五連休の前夜とあって渋滞していた。静岡SAで仮眠。

9月19日(土) 晴

静岡駅==07:50臨時バス停==11:20椹島==11:35聖沢登山口(1,145m)11:50--13:10聖沢吊橋--造林小屋跡--14:20乗越-15:50滝見台--17:20聖平テン泊(2,265m)

高松から夜行で来たFさんを静岡駅でPUし、畑薙ダムへ向かう。

好天の五連休初日とあって、ダム手前の臨時駐車場は満車だったがなんとか駐車場所を確保。朝6時から5台のマイクロバスがピストン輸送しているとの説明があったが、バス待ちの列は150人ほども並んでいて、乗れたのは10時半過ぎになってしまった。

予定していた千枚小屋は激混み予想との案内があったので、聖沢登山口からの逆周りに変更。ところが乗ったバスは聖沢登山口を通過してしまい、椹島からの折り返しとなって30分のロス。それでなくとも大幅遅れになっていたので、わざわざ最後に乗り込んだ聖沢登山口利用者8名はプンプンであった。

最初から急登となり、左手の尾根に上がる。このあと歩きやすいトラバースが続き、桟道や鉄の橋を渡っていくと聖沢に出た。吊橋で右岸へ渡り、また急登となる。造林小屋跡からはゆるい登りになっていて、乗越まではCTより早いタイムで到着。支沢をいくつも渡り、1時間半をかけて滝見台到着。すばらしい展望台で対岸に滝が二つ見えた。

ここから聖平までも沢をいくつも渡る上り下りの多い道で、時間に追われたせいもあって疲れた。Fさんはなんでもないという顔をしていた。20歳の年の差か。

なんとか暗くなる前に聖平に到着。テント場のずいぶん手前から大量のテントが張られていた。私達のテントは小型が2張りだったので、隙間を見つけて小屋前の一等地に張ることができた。

1730の受付だったが小屋の夕食に間に合い、具沢山の豚汁をおいしくいただくことができた。

9月20日(日) 晴

聖平(2,265m)06:00--06:35薊畑分岐--07:30小聖岳(2,662m)--09:00聖岳(前聖3,013m)09:30--10:20聖兎のコル(2,600m)--11:30兎岳(2,818m)--12:30小兎岳(2,738m)--13:40中盛丸山(2,807m)--百間洞下降点(2,723m)--15:00百間洞山の家泊(2,461m)

テントを撤収し、明るくなってから出発。立ち枯れの上河内岳分岐の稜線に出てすぐに薊畑分岐を通過。周辺のお花畑は茶色に枯れていて鹿よけネットだけが目立っていた。

ザレを登った小聖からは正面に大きく聖岳の大斜面がひろがっている。

出発してからちょうど3時間で聖岳山頂到着。稲荷寿司弁当が甘くてうまい。

尾根筋の岩場を400mの下りで聖兎のコル。赤色チャートが滑りやすかった。急坂を200m登り返し、避難小屋を左手に見ながら一登りで兎岳山頂。 

小兎へ向かう稜線にテント数張は張れる平地があって水場まで5分のテン泊好適地を過ぎると小兎岳山頂に着いた。

小兎岳から見る赤石岳はとても存在感がある。いったん森林限界下まで150mほど下って、急坂を登り返して中盛丸山に到着。東方向を見下ろすと赤石沢のV字谷の様子がよく見えた。 

百間洞下降点までのアップダウンの多い稜線歩きでは開放感を満喫した。

下降点から少し下りぎみにトラバースすると百間洞の小屋が見えてきた。椹島までのバス利用は東海フォレスト系列の山小屋に一泊が条件なので、一回は小屋泊まりを強いられる。小屋前には大勢の登山客が並んでいて、一人ずつ受付票を書かせているので40分待ちとなった。ビールを買うのにも40分待たされる。皆さん怒っていた。でも夕食のとんかつは旨かった。

案内された屋根裏部屋は少し暑かったが、一人当たり60cmのスペースが確保されていたので良かった。両隣の歯軋りと大いびきにはまいったが。

9月21日(月) 晴

百間洞山の家(2,461m)05:10--06:30百間平--08:20赤石岳(3,120m)08:40--09:00赤石岳・小赤石岳間分岐--砲台休憩所(2,587m)--10:50富士見平(2,730m)--11:20赤石小屋(2,536m)12:00--15:35椹島(1,120m)テン泊 

ヘッドランプを点けて出発。百間平への登りで天気が良いのに雷鳥を二羽見かけた。

百間平から見る聖岳は平らな山に見える。馬ノ背の気持ちのよい尾根歩きを楽しんだ後、岩を敷き詰めたトラバース道を辿り、急なザレ場をあえぎながら稜線に出た。

カールの正面に赤石岳避難小屋が見え、その左に人がいっぱいの山頂がある。カールの縁を時計回りに歩いて山頂到着。富士山がきれいに見えた。 赤石岳からの下りで前方に広がる荒川三山、塩見、北岳が絶景だった。

予定どおり荒川三山から千枚岳を登るFさんと赤石岳・小赤石岳の中間分岐で別れ、Sさんと二人で中央稜から下山することにした。砲台休憩所まで450m下ったあとは登り返しとなり、桟道をいくつも渡って富士見平で小休止。振り返れば赤石岳が大きく、左に聖、上河内岳、右には荒川三山がくっきりと見える。南嶺も。

赤石小屋でビールと厚切りチャーシューラーメンで大休止。

先行するというSさんに重いものを持ってもらい再び下山にかかったが、彼の姿はあっという間に見えなくなった。

赤石岳から椹島までの標高差2000mの下りが心配だったが、赤石小屋からの3時間半は筋力の戻っていない足には限界だった。先行したSさんは2時間で駆け下りたとのこと。

椹島到着後、風呂で汗を流し、串カツ、手羽先、生ビールの1000円セットを楽しんだ。ビールのお代わりが止まらない。

9月22日(火) 晴

椹島10:00==11:00臨時駐車場==「白樺荘」入浴休憩==静岡駅==静岡IC==東京IC

千枚小屋から駆け足下山のFさんが0930に椹島到着。赤石小屋、千枚小屋からの数百人の下山者が到着する前に受付を済ますことができて10時のバスに乗れた。高松に戻るFさんと静岡駅で別れ、新東名で帰路についた。好天に恵まれた聖・赤石山行だった。

記:菅澤

 


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