Last Update : 2015/10/20 戻る

雲取山(奥多摩)

2015,9,21(月)22(火) 晴れ

メンバー:田中 健(単独)

 連休に一泊で出かけようと考えたが、小屋泊まりでは予約が遅くなり、避難小屋を利用することにした。雲取山は小雲取谷、三条の湯から行ったことがある。メーンルートの鴨沢から登り、石尾根を下ることにした。

21日(月)

奥多摩駅は駅前に警察がテントを張り、山行計画提出を求め、着ぐるみ人形が安全を呼びかけ、鴨沢のバス停でも同じように訴えていた。西鴨沢行きは臨時バスが出た。

 9時20分、緩やかな尾根道を歩き始めた。下ってくる人達も多い。なだらかだが、周りは杉林で、杉林にしては間伐が行き届いていて明るい。1250m辺りで漸く尾根の真ん中の道になり、周りは広葉樹になり、気持ちがいい。暫くすると、七ッ石小屋への分岐で小屋まで行く。小さなきれいな小屋だ。大勢が休んでいた。英語でない言葉の人がいたので聞いてみると、スペイン語だという。今日はそこにテントを張る、とのこと。カンパ式のバイオトイレを使わせて貰った。小屋の人がトイレ掃除をしていたので、声をかけた。

 小屋から少しでブナ坂で、縦走路に合わさる。再び、緩やかで、防火帯になっている石尾根の道を歩く。奥多摩小屋手前にヘリコプターの発着場があり、その先がテント場になっていた。20張りくらい張っていた。水場が下にあったので、3g汲んだ。小屋を覗くと、こちらは暗く、手入れが十分でないようだった。40分ほどで避難小屋に着き、荷物を置き、雲取山頂を往復した。山頂には古い三角点があった。眺望はない。10人余が休んでいた。

小屋には20人くらいが泊まった。小屋の壁に避難小屋を計画的な宿泊にしないでほしい、と書いてあった。この小屋はきれいでしっかりしているので、計画の中に入れてしまった。

暗くなる前に簡単な夕食をとり、暗くなり寝袋に入った。6時過ぎだ。夜中にトイレに起きると、真っ暗な空は真上が晴れていて、久しぶりに無数の星を見た。

22日(火)

4時半に朝食を終え、明るくなるのを待つ。登ってくる人の明かりがチラチラ見える。明るくなった5時過ぎに出発。登ってくる人は奥多摩小屋のテント場からの人達だとわかる。七ッ石山に6時過ぎ着、登りの途中で猿を3匹見た。その後は巻き道もあったが、尾根筋を忠実に歩く。鷹ノ巣小屋の前で一人に、鷹ノ巣山頂で一人に会った。富士山は見えないが、天気がよくなった。

その後がとても長かった。人にも数えるくらいしか会わず、石尾根は人気がない道なのだろうかと思う。スーパーのわきを下り、氷川の町に出て、奥多摩駅に12時ちょうどに着いた。

ときどき自然の中で寝起きしたいと思う。今回もいい気分だった。登りが5時間、下りが7時間は、長い間の山歩きの中でも珍しい経験だった。秋の紅葉には早すぎた。鴨沢から往復なら、冬でも可能だろうか。2日ほど膝の上の筋肉が痛かった。

[タイム]
21日 曇り 鴨沢9:15/20−七ッ石小屋11:55/12:20−奥多摩小屋水場1:10/30−雲取避難小屋2:10−雲取山頂2:20/25−避難小屋2:30
22日 晴れ 小屋5:05−ブナ坂6:00−七ッ石山6:15/25−鷹ノ巣山8:05/20−六ッ石山入り口9:35−林道11:20−奥多摩駅12:00

記:田中 健

 


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