Last Update : 2015/12/22 戻る

矢平山 860m(中央線沿線)

2015,12,4(金)快晴

メンバー:田中 健 単独

 近場の山を探すも、なかなかなく、大月市のハイキング地図を見ると、高柄山と反対側に山があり、矢平山、860mと分かり、そこに決めた。『関東300選』にも他のガイドにも載っていない。ネットで見て、丸善で昭文社の地図を参考にした。

 四方津で降りたのは一人、だれにも会わないだろうと予想した。川合の集落を過ぎた所に望遠カメラを構えている女性がいた。カメラの向きは中央線の方である。何をとっているのですか?と聞くと、電車だ、という。なるほど、桂川の向こう、山の南斜面の日なたに紅葉と鉄橋があり、電車が来れば好写真のようだ。

 ここの尾根道は急でもなく、人工物がなく自然のままで、いい山道だと思いながら歩く。そう思いながら歩くと、ドッカーンドッカーンと大きな音がする。おや?鉄砲撃ちかな?そうなら気を付けなければならないと思う。700m辺りで突然林道工事の自動車が停めてあり、林道工事の音だった。すぐにアスファルトの林道が現れ、林道側に安全防止のコンクリの柵がある。興ざめだった。その脇に武田信玄が金を探したときに休んだという御座敷の松があったという。偲んで松を植えたという。不釣り合いである。

 尾根を登り詰めると、林道に出た。新しい林道でこれに惑わされた。アスファルトの林道を下るも矢平山への山道はない。林道に出たところまで戻り、地図を見て、高柄山への道をとり、すぐに新大地峠へ下る道に入る。地図通り南側に林道があり、細尾根は矢平山への道になる。旧大地峠の道標に出る。2回目の戸惑いは、道標は下りの方についているので、下る所である。尾根に入りそうにもなく、再び戻る。もう一つの道をとると、矢平山への尾根道に出た。一登りで長細い平らな頂上になる。雑木があり見通しはよくない。北側の眺望はきき、四方津の町、中央道などが見える。矢平山の札が木にぶら下がっていた。昼食にした。南側に道志の山々、大きいのは赤鞍ヶ岳だろうか。

 下り口ははっきりしているが、結構急である。これ程だと予想はできなかった。岩と土が混じり、木の根が出ていて、所々では後ろ向きに降りた。鞍部から登ると広い頂上になり、丸ツヅク山である。下り口には気を遣い、慎重に落ち葉の踏み具合やテープを見ると、北西の方角に下りている道が分かる。寺下峠に至る。峠には道標があり、梁川、寺下、倉岳山とある。ここから見た矢平山は、ピラミダルな山頂で、小さな山にしては立派だ。薄茶色に紅葉していた。

 梁川への尾根筋を下り、途中から沢を下る。林道に出て、塩瀬の集落に下りた。塩瀬橋を渡ってから甲州街道に出るが、排ガスがくる中を歩き、梁川駅に着いた。駅前の地図を見ると、尾根道を下りた林道を左に取り、道沿いに歩き、立野の集落に出ると、甲州街道を歩くことなく梁川駅に来ることがわかった。

タイム: 多摩セ712/16−橋本722/31−八王子743/52−高尾759/801−四方津830/35−660m御座敷の松955/1000−林道1010−新大地峠1020−旧大地峠1035−矢平山山頂860m1055/1120−丸ツヅク山1140−寺下峠1150−林道1240−梁川駅105/24−高尾153−八王子2000−家305

(田中 健 記)

 


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