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太白山 (仙台市近郊)


梅原秀一(単独)

平成27年11月15日 天気:雨後晴

悪天を見越して、標高の低く所要時間も短い太白山にした。仙台市に太白区という区があることからも分かるように、仙台市近郊の山である。多摩ニュータウンのような住宅地やアパート群に隣接する、自然公園の中の標高321mのピークである。

早朝、小雨の仙台駅を降り、駅ビルともいえるホテルに荷物を預け路線バスに乗車。秋保温泉方面に約40分、バス停「公営住宅前」で下車。傘をさして歩くことにした。

次第に人家は途切れ、東北道を潜ると自然公園の入口となる。25000分の1の地図には登山道が表記されていないので、自然観察の森事務所で周辺の地図を頂いた。
登山道は四つあり、そのうち「太白の道」を選んだ。仙台市内は丁度紅葉の見頃で、標高の低いこの山周辺も、雑木林が多く、素晴らしい赤と黄の錦秋であった。残念ながら太白山は靄の中。この山を選んだのは、仙山線の車窓からその魅力的な形状を心に留めていたからだ。山頂の東南東にある生出森八幡神社から山頂への急な登りが始まり、といっても5分もかからず、山頂直下の奥社に至る。ここからは崩れやすい岩場の登山道で、ロープが張られている。

傘を持っているので少々苦労して登頂。登山道と反対側・北西の展望は良好で、雲が上がっていく蔵王や翌日の登る二口山隗も眺められた。誰もいない静かな山頂にゆっくりするのも悪くないが、雨の中薄着でじっとしていると寒い。傘を持って岩場を慎重に下り、下山は「安らぎの道」を選んだ。途中で雨は完全に止み、紅葉を楽しみながらゆるゆる下った。付近が住宅地であることを全く感じさせない、静かな山道であった。

バス停に戻り振り返ると、太白山が青空を背景に姿を現した。そうだった、こんな山だったな。ギリギリのタイミングで姿を見ることが出来た。

2時ごろバスで仙台駅に戻った。軽くビールを飲んでホテルでたっぷり昼寝して、仙台ナイトフィーバーといこう!!

[タイム]
バス停10:30→自然観察の森入口10:40→10:45管理事務所10:50→生出森八幡神社11:25→奥社11:30→11:40太白山山頂11:45→奥社11:55→自然観察の森入口12:35→13:00バス停



(梅原 記)

 


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