Last Update : 2016/02/27 戻る

前山


妙高・前山(滝沢尾根)報告

[メンバー] 田中(秀) 単独

[行程] 2月22日  宿(赤倉温泉)8:00→8:05 赤倉温泉スキー場駐車場 (715m)8:25 ・・・ 9:00 ゲレンデトップ(1,492m) 9:10 >> 9:35 1,640m地点(クトー装着)9:45 >> 10:40 1,840m尾根分岐点 >> 11:10 前山山頂(1,932m) 11:20 〜〜 12:30 白田切川右股の渡渉点(990m)12:35 >>〜〜 12:50赤倉観光リゾートスキー場 13:00 >> 13:10 赤倉温泉スキー場駐車場

 昨夜は宿の女将達の調子に乗せられ飲み過ぎ、出発前に意識して水分を摂る。予報は良いが雲海の下なのか曇り空、車に積もった5〜10pの軽い雪を払いスキー場に移動。チャンピオン第1、第3クワッドから更にホテル第5クワッドを乗り継ぎリフトトップに着く。(温泉スキー場から観光リゾートスキー場に入ったことになるがリフト券は共通で1回券500円×3回で1,500円。リゾートスキー場のゴンドラ“スカイケーブル”からホテル第5クワッド乗り継ぐと1,300円+500円と割高!)

 ゲレンデトップには“ブッシュに注意”の標識看板が立つ!やはり雪が少ない。此処からほぼ真西に直登するが見上げると樹林が混んでいる。新雪は10pもなく潜らず、所々に残るトレース参考に登り易そうなルートを定めジグを切る。100m程も登ると斜度が増し、高木が少なくなりサンクラスト斜面で滑り易くなる。例年ならばオープンバーンとなるでべき斜面も灌木が頭を出している。今日は危険を感じないが、もう1mも積もれば表層雪崩頻発の斜面であるのも頷ける(昨年は1月と3月に2件の死亡事故)。

 藪を避けるため強引な登りとなり、新雪の結合も良くないのでクトーを付ける。またサンクラストの影響を避けるため当初ルート(築田博氏/元高谷池ヒュッテ管理人)北側の尾根芯の更にやや北側を辿ることにする。1,750mを越す辺りから青空が広がり雲海の上に出た。1,840mで関温泉への尾根が分岐する。尾根は痩せておりた快適そうなオープンバーンは見当たらず山頂へと急ぐ。しかし山頂からは本峰は樹林に隠され写真にならない。久しぶりの展望、何とか信越国境地帯から野尻湖は見渡せた。三田原山から南地獄谷に一旦下り、光善寺池にトラバースして滝沢尾根に入るルートも凡そ掴めた。

 帰路の滝尻尾根の上部は広くなく藪も煩かった。南東向きの日当たり良い斜面であることから、スキーカットの度に5〜10m幅5〜10p厚の雪が落ちるも、単独行であり他に誰一人いない山中のこと、遠慮なく高度を下げる。1,700m下辺りから尾根は広がり林間滑降となる。少雪禍でトレースだらけの斜面は余り快適ではない。トレースを避けて滑り過ぎれば登り返しが気になり、1ピッチ毎にGPSで確認しながらの滑りとなる。例年通りなら素晴らしいコースであることは間違いない。(昨日の神奈・藤巻尾根との積雪量の差が不思議である)

 白田切川右股の渡渉点のスノーブリッジは健全で不安なく渡れた。休み休みのペースだったがここまで940mの標高差を70分であった。5分程カニ歩きを交えてのトラバースで観光リゾートスキー場ゲレンデに出て、ベースのレストハウスで板を脱ぎ車道を温泉スキー場駐車場に戻る。


トレース







(写真:田中(秀))

 


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