Last Update : 2016/04/20 戻る

渋沢丘陵

平成28年4月10日 天気:快晴

梅原秀一(単独)

推定走行距離12.5q

秦野市の南部、小田急線を軸にすると丹沢とは反対側に、小田急線に沿って延びる丘陵のようになっていて、渋沢丘陵と呼ばれている。この丘陵を単一に捉えず、もっと広い範囲で見ると、東海道線・御殿場線・小田急線で囲まれた地域は、広大な台地と言える。渋沢から南下すれば、相模湾まで行けそうだ。丘陵に登ると得られる、広い田園風景が気に入って、このコースは今回で三度目となる。来る6月の上野原市主催山岳レースに備えた練習を兼ねて、完全に走破出来る、比較的楽なこのコースを選んだ。

渋沢は言わずと知れた大倉尾根行バス発着駅である。駅から大勢の登山者とは反対側の階段を下るのは至極僅か。食べ物皆無で飲料500t1本だけで走り始めた。

「チューリップの寺」を強調した泉蔵寺の幟が何か所にも設置されていた。最初のピークの頭高山へのルートの途中なので、この寺を訪れた。これから何らかのイベントが行われるらしく、関係者が慌ただしそうに動き回っていた。トイレのすぐ側の見事な1本だけの枝垂桜を背景に、相当数の色の濃い赤黄色のチューリップが鮮やかだ。背景に老人ホームや洗濯物が入らないように写真を撮った。

人家が途切れ、急勾配の車道が未舗装の林道に変わり更に山道となると、標高303mの頭高山に到着。松田山と小田原市へ延びる平野、その向こうに金時山が眺められた。



 この山頂から西に、渋沢丘陵が始まる。震生湖まで雑木林と畑の中を、時折舗装道路もあるが、ほぼ登山道と未舗装の農道や林道を、小さなアップダウンをこなしながら走った。都心より遅く咲くソメイヨシノや山桜はまだまだ見頃であり、菜の花・スミレ・シャガの群生もある。左手には塔ケ岳等の丹沢連峰。明るい気分で走ることが出来た。

 途中ルートを外れ、八国見山というこの丘陵最高峰、と言っても標高319mだが、往復した。八国どころか一国も見えない雑木林の中の山頂であった。

 震生湖は、関東大震災で発生した土砂崩れが川を堰き止め生まれた湖(湖と呼ぶにはあまりに小さいが)なので、「震」の字を使っている。今では知る人ぞ知るヘラ鮒釣りのメッカだそうだ。ここの住人の黒猫チャンが寄ってきて足に体を擦り付けてきた。我が家の黒猫より遥かに愛嬌がある。何か食べ物を持って来るべきだった。これからは粒上のキャット・フードを持参しよう。

 湖から秦野駅へと丘陵を下った。菜の花畑と秦野市の向こうの丹沢連峰を眺めて快適に下った。下りきって住宅街に入ると、いきなり足が重くなった。当初の計画では更に小田急線沿いに弘法山を越えて鶴巻温泉で入浴だったが、走っている距離は嘘をつかない(野口選手の言葉)。この頃練習をさぼっていたから・・ 秦野から鶴巻温泉まで小田急に乗って、温泉で汗を流してビールで締めくくった。

[タイム]
 渋沢駅8:05→8:30泉蔵寺8:40→8:55頭高山9:00→八国見山9:40→10:20震生湖10:35→ 10:50白笹稲荷11:05→11:15秦野駅

(記:梅原)

 


山スキー同志会のホームページへ