Last Update : 2016/05/03 戻る

部子(へこ)山 (福井県)

2016 2/18(木)、19(金) 

メンバー:武部 

2月 18日(木) 晴れ

水海の集落の先の通行禁止から先で、先日の降雪で丁度除雪をしていた。丁度ホイールローダとトラックが少し先に行ったので、駐車できるところまで入って車を止めた。特に何も言われなかった。自分が行く分岐するところまでは5分位で、その間、パワーシャベルが先頭で除雪していた。積雪は20cm位だ。その中、挨拶して脇を通る。分岐でシールを付けて進む。初めは途中でストックの先が道路を突く程雪が少ないところがあり、ちょっと雪不足が心配になったが、最初だけであった。林道では、鹿の親子に出合い、また、いろいろな動物の足跡がたくさんあった。

もうすでに暖かく春である。シールの裏には雪がべっとり付いて、重い。汗をかなりかいて登るので、ゴーグルとメガネがすぐに曇り拭いてばかりいて、なかなか進まない。昨年は林道の途中後半に古いデブリがあったところも今年は雪不足で全く問題はない。昨年長い林道をショートカットした所(地図上600m付近で左に折れているところから真っすぐゆるやかな沢を登る)は、確かに雪は少ないがなんとか行ける。稜線近くで再び林道に出る。昨年の記憶通りで、ここまではルート的には問題はなかった。林道を数分進むと昨年は雪が多く林道が消えていたため、稜線に登ったところに出たが、今年ははっきり林道がわかり、稜線へ上がるにはヤブで雪が少なすぎるため、そのまま林道を辿ることにした。これが失敗であった。延々とぐるぐるトラバースしていやになる。途中左に180度カーブする感じのところがあり、それにしては林道の幅が狭すぎるので、そのまま林道を進むことにする。左に大きく尾根を回りこむところで割と大きい足跡があり、後で熊の足跡(今日の足跡)とわかる。(熊はいなくてよかった。)その先は林道に笹が生えていて、変だとは思ったが、どこへ行くか興味があり、そのまま林道を辿ることにした。30分位で、なんと行き止まりになった。ここで、ゆっくり昼にする。雪が少なく、そこから上(700m付近)の林道に出ることはちょっと無理なので、戻ることにした。先の林道の幅が狭すぎるところを登る。ここだけ、雪が多い(吹き溜まり)ということなのだろう。しばらく行くと幅が林道らしくなった。ずいぶん遠回りをして、やっと700m付近の林道に出る。もうとても部子山の反射板までは行けない。せっかくなので、稜線を行けるかどうか偵察しながら林道を進む。部子山の反射板が遠くに見えるところを過ぎ、林道を下り始めて再度尾根に出たところから、なんとか稜線を登れそうなので入ってみる。ここを稜線通しに登れれば、部子山の反射板へは近道である。残念ながら木が非常に多く、途中で敗退する。帰りはヤブを覚悟して、昨年のルートを取って下る。そこまでの林道のわずかな下りは、雪が重く全く滑らず、歩く感じだ。林道から外れて、ヤブの中をなんとか行く。やっと今日のトレースのある林道に出る。ショートカット部も雪が重いので、慎重に滑る。下の林道に出て、あとは分岐まで、歩くところもあるけれど、なんとか滑る。分岐近くになると、朝は雪があったところも道路が出ているところがあり、沢の間際を進むところもあり、慎重に進む。

[タイム]
水海通行禁止の少し先 9:15――― 林道入り口分岐(看板有り)9:20――― ショートカット下10:50―――ショートカット上(林道)11:00 ――― 林道終点 12:20/40――― 上の林道に出る 13:20―――720m 稜線Uターン 14:15 ――― シールを外す 14:40/50――― ショートカット上 15:30―――林道入り口分岐16:00――― P 16:05


左奥  反射板



部子山反射板より来た尾根


2月 19日(金) 曇り、晴れ

今日は、分岐まで車で入る。昨日の朝には分岐には20cm程あった雪が、もう5cmになっている。なんとか、スキーを外さずにシールで登る。今日は朝早く、曇りで気温が低いのでシールに雪は付かず、またゴーグルもしていないのでペースは上がる。なんとかヤブのところも登り、昨日林道を通った終点のそばまで、約2時間で着いた。だんだん気温も上がり、南面であるため、シールの裏にベッタリ雪がくっ付いてしまう。気にせず、進む。初めの尾根を回りこむところで、林道を離れることにした。昨年はもう一つ先の尾根を回りこむところから林道を離れて登ったが、ここから登ることにした。最初は木がまばらであったが、木が多くなり、引き返そうかとも思ったが、弱点を見つけて登る。なんとか上の林道(約900m)に出た。少し林道を辿り、大きく左に行く所で、林道を行くか、離れるか迷ったが、林道を行くことにする。(帰りは、近道した)なにしろ、林道は1つの枝尾根をぐるぐる遠回りしているので、遠回りだがよしとした。(木が濃くて戻っていたら、時間が無いため)昨日敗退した尾根がすぐそこになって、林道から離れる。後はずっと、稜線通しだ。でも木が多く、進めるが滑れない程木が多い。尾根通しに登るが、帰りは左の斜面を滑ると考えながら登る。だんだん傾斜がなくなり、木が少しまばらになる。後は、どんどん登る。まだまだ先は長い。樹林帯を出ると、雪もよいが、雪の量は少ないため、埋まっていない笹や杭などがあり、注意して進む。休息所の建物が近くに見え、やっと部子山の反射板が近づいた。何時に帰れるか心配ではあるが、反射板ピークまで行くことにした。反射板ピークからは、部子山山頂、銀杏峰、経ケ岳とよく見えた。白山は雲の中で、全体は見えなかったが天気は良くて、よかった。帰りは、900m付近の近道以外は来たルートを戻る。もう2時20分。昨日Uターンした時刻よりも遅い。休息所の建物までシュカブラの中、5分で下り、ここから快適な斜面を樹林帯まで滑る。樹林帯は歩く所もあり、木も多く、ルートに気をつけて慎重に滑る。900m付近の近道はわずかに登るが、やっぱり近道であった。700m付近の林道まで、山頂から50分。なんとか、明るいうちに帰れる感じとなった。ここからの林道は長く、途中登りになるのでそこからシールを付ける。シールを外すところで、もう4時だ。昨日と今日のトレースの御蔭で、今日は滑るので早く行ける。ヤブを慎重に越えて、後はどんどん滑る。昨年は反射板から約2時間で下に着いたが、今年は雪が少なく20分ほど余計にかかったが、行けてよかった。

[タイム]
林道入り口分岐(看板がある。)(300m) 6:50―――ショートカット下8:10―――700m付近の林道最高点9:00/10 ――― 700m付近の林道と別れる 10:10/20―――900m付近の林道に出る 11:30 ―――樹林帯を出る1:20/25―――部子山手前の反射板(1400m) 13:45/14:20 ――林道15:10―――(途中シール付け)―――約700m 15:55/16:00(シール外す)(最後に反射板が見えるところ) ―――ヤブ下 16:15―――――― ショートカット下16:20――― 林道入り口分岐 16:40 


荒島岳



部子山森林限界を 右レストハウス

(記:武部)

 


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