月山 周辺
2016年5月3(火・祝日)〜5/6(金) メンバー:L:ふくちゃん、M:菅澤 5/3(火) 和光IC1045=外環=東北道・村田JCT=山形道・月山IC=1800志津温泉(五色亭旅館泊) 5月連休初日の東北道下りは断続的な渋滞が続いたが、なんとか夕食時刻に間に合った。 宿の前にいたスキー客に尋ねてみると、このところの高温でポテトサラダみたいな雪になっているとのこと。 風呂は温泉ではあったが「源泉掛け流し」とは間逆の湯でプアーだった。 5/4(水) 小雨/曇り 宿930==ネイチャーセンター(807m)940/1015・・・野営場バス停1025/1034==姥沢バス停1050・・・月山スキーリフト(1180m)1100+++リフトトップ(1505m)1115/1130>>姥が岳(1670m)1150/1215・・・〜〜装束場(1330m)1300/1315〜〜石跳沢〜〜ネイチャーセンター(807m)1400/1430==1440宿 朝から雨が降り続き、出発するかどうかグズグズしていたが、少し小降りになったので出かけることにする。 月山頂上付近は雲の中なので、湯殿山か石跳沢を目標にした。 ネイチャーセンターに寄って、下降地点の沢の状態を確認し、降りられそうだと判断をつけた。水芭蕉が咲き始めていた。 雨もあがり、車をネイチャーセンターにデポして野営場バス停まで10分ほど歩いて下り、町営バスの臨時便で姥沢へ向かった。 リフトトップからは先行した10名ほどのガイドツァーの後に続き、追い抜いたころ姥が岳到着。東側は広大な斜面が広がっているが、月山の上部は黒々としていて雪は少ない。 1688Pとのコルから滑る予定だったがコル周辺はヤブが広がっているので山頂に戻り、木道の西端からシートラでヤブを少し下りスキーを付けた。左へトラバース気味に滑ってみると、続いていると見えた雪はまたも切れていて、またシートラで笹ヤブを下り、装束場に続く大雪原の上部へ出た。標高差300m、斜度25度の斜面は広く快適に滑ることができた。 装束場から正面に見える湯殿山頂へ続く稜線は狭く、東側斜面は雪が付いているものの稜線そのものはヤブが続いていて、シートラで登るには大変そうなので止めた。 装束場で一休み後、南に石跳沢を滑る。上部は少し狭かったがすぐ広くなり、雪も滑りやすく自在に滑れた。 中間地点から水流が出始めたので左岸沿いを滑り、標高860m地点と、その下の木橋で板を外したほかはネイチャーセンターまで問題なく滑ることができた。 5/5(木) 曇り・強風 宿800==姥沢820/840==ネイチャーセンター(807m)905/920>>石跳沢下部>>湯殿山南東尾根1300m地点1110/1120〜〜ネイチャーセンター1230/1300==西川町「道の駅にしかわ」1340/1430==1530宿 雲の流れは速く、朝食時に「強風でリフトは運休」と聞かされた。スキー場に照会してみると運行の目処は立たないとのこと。宿にいてもしょうがないので、暇つぶしに石跳沢を遡り、湯殿山南東尾根に行くことにした。 姥沢まで車で上がり、途中から西側に見える湯殿山南東尾根の状況を観察すると、途中の尾根下に大きなクラックが黒く口を開けている。あのあたりまでは行ってみようと見当をつけてネイチャーセンターに戻る。 ネイチャーセンターから登って途中の木橋で右岸に渡るつもりだったが、対岸の3mほどの雪壁を這い上がるのが危なく思えてさらに上流へ行くと、標高900m地点で雪が続いていた。ここで右岸に渡って南東尾根末端に登り上げた。あとはブナの尾根をゆっくりと辿り、森林限界を過ぎてまもなく、見当をつけておいた大きなクラックの下まで着いた。 さらに50mほどの無立木斜面を登ると急に風が強まったので、クラックの左上、標高1300m地点でハイクアップ終了。ここから先の尾根は狭く急で、スキーで登るには大変そうだ。 風を避けて稜線の反対側へ移動してシールを外す。ここから直接石跳沢へ続く東側斜面も魅力的だったが、沢に降りてからは昨日と同じコースになるので往路を滑ることにした。 森林限界までの50mほどの斜面は急だったが思ったほど硬くはなく、降りたところで思わず顔を見交わしてニンマリ。あとはブナの広い尾根を渡渉点まで適当に滑って、ネイチャーセンター到着。暇つぶしにしては結構楽しめたが、シールがずいぶん汚れてしまった。 時間が早いので西川町の「道の駅」まで下り、しっかりと昼食を摂る。コンビニでビールを仕込んで宿に戻った。 5/6(金) 晴・無風のち小雨 宿745==姥沢駐車場805/815・・・月山スキーリフト(1180m)830+++リフトトップ(1505m)845>>月山頂上(1984m)1030/1050〜〜1770m地点1055/1110>>月山頂上小屋1150/1215〜〜リフトトップ1300/1330〜〜姥沢駐車場1340/1400=月山IC==2020光が丘 久しぶりの青空で、今日の目標はあわよくば北月山、雪がなければ清川行人小屋往復、または千本桜往復である。行人小屋または念仏ヶ原避難小屋泊も視野に入れて小屋泊りの準備もしてきたが、5/7が雨予報なので日帰りコースしかない。 リフトトップから牛首に向かって長いトラバースをこなし、牛首から先は斜度もきつくなって雪渓の最上部からはシートラで山頂に続く平坦部に到着。 平坦部には雪はなく、行人小屋方向を偵察のため南側に少し下ってみたが大雪城と呼ばれる斜面は見えず、ヤブこぎでかなりの距離降らないと雪にありつけそうになく諦めた。月山山頂からは鳥海山が優美な姿を見せていたが、北月山方面は黒々とした稜線が続いていて絶望的だった。残るは山形葉山を正面に見る千本桜方面のみで、こちらは山頂から雪が続いている。本来は広い尾根状を滑るのだろうが、左手の沢のほうが面白そうなので沢に滑り下りた。上部は斜度もあって雪質も良くて快適な滑降だったが、至福もほんの数十秒。先行した神奈川からの二人組は「来た甲斐があった。」と言ってここから引き返したが、我々は未練が残ってもう少し下の緩くなった地点まで滑った。 千本桜へは右手の尾根状に上がってさらに200m以上降るのだが、この時期としては極上の滑りを楽しめたので滑降終了として、シールで山頂部へ戻る。月山頂上小屋の脇でシールを外し、シートラで雪渓の最上部へ下った。 スキーを履くととても楽で、長いトラバースも15分ほどでリフトトップに戻れた。30分ほど休んだ後、姥沢駐車場まで適当に滑って今回の山スキー行を終了。「道の駅にしかわ」の温泉で汗を流し、帰途についた。 菅澤記 |