Last Update : 2016/06/26 戻る

大岳山(海沢探勝路〜つるつる温泉)

2016年8月6日、天気:晴れ・曇り路、微風

メンバー:田中秀和

 大岳山を海沢の小滝群を巡って登り、御嶽山・富士見園地に寄り道してレンゲショウマを観賞、その後、日の出山からつるつる温泉に出るコースを歩いた。

 白丸駅(約400m)は急傾斜地の民家の庭先続きの小さな無人駅で、ご近所のご奉仕によるのか休憩スペースやトイレが小綺麗で清潔なのに感動した。20m程下の青梅街道へは二人並んでは歩けない細い坂道と石段を下り、歩行者専用の数馬峡橋で対岸に渡り遊歩道を海沢集落に向かう。整備された都道184号(将来的にはつるつる温泉に抜ける?)の城山トンネル手前で右に折れ海沢林道に入る。

 キャンプ場を通り抜け、林道が大楢峠へと反転するポイントが仮設トイレや東屋が整備された海沢園地(540m)である。園地の奥から左岸に渡り直ぐに三つ釜の滝に出る。落差12mと小さいが水の落ち方も滝壺も美しい。鉄製階段を上り、杉の根が露わになった踏み跡を急登するとネジレの滝への分岐となり谷底に下りる。

 ネジレの滝はゴルジュの中を45度程方向を変えて落ちる落差9m程の2段の滝である。岩が深く覆い被さり薄暗いので写真は一苦労、重いカメラを持参した甲斐があった。


<写真1>ネジレの滝

 再び痛々しい杉根の踏み跡(流行のキャニオリングの影響?)を辿る。大岳方面この先は悪路との標識が立つ分岐から左に5分弱下がって大滝に出た。約20mの素直な落ち方で飛沫が涼しく心地良い。この先は不動の滝へと続くが沢登りの世界。

 分岐に戻り、100m程の急登で大滝部分を高巻きし、少し広くなった沢沿いを進む。小さなワサビ田が点在し始め、作業用モノレールのレールが現れる。標高760m付近でワサビ田の脇を右岸に渡るポイントが分かり難くかった。出水による登山道の荒廃、多くの作業道が交差する等々が悪路とされる所以であろう。

 強い陽射しを避け、沢筋の涼風を期待してルートを選んだが、急登と深い樹林帯の中での無風状態に汗が飛ばず、サウナ状態にダウン寸前。道を塞ぐ大きな倒木に腰を下ろし大休止。Tシャツを脱いで汗を絞ると、バケツから上げた濡れ雑巾を絞るが如くであった。 支尾根の稜線が近づいた1,000m付近でようやく風を感じられた。大岳山(1,266m)は相変わらずの人気で赤トンボが群舞する山頂には数十人が先着し昼食中、外人グループも2組あり、彼女等のお弁当は私達と同じ“オニギリ”であった。

 昼食後は早々に下山開始、岩場の下に鎮座する大岳神社に参拝する。鳥居下の大岳山荘は休業中で廃屋同然になりつつあるが痛ましい。御嶽までが意外と遠かった。道は良いが暑さのためか今一の足の調子の故か、ダラダラ歩きが辛かった。神社からケーブル駅までは更に辛い。茶店で冷えたビールを飲みたいが熱中症対策で我慢する!。山頂駅(845m)の広場北側トイレの先にある富士見園地のレンゲショウマは三分咲き、キンポウゲ科の可憐な姿は涼やか、気分転換ができた。


<写真2>レンゲショウマ

 ここからは気合いを入れストックを使用、日の出山(902m)まで飛ばす。若者2パーティを追い抜いて自己満足?。金比羅尾根を直接五日市に下る選択肢もあるが、既に予定行動時間を1時間弱超過しているので断念、つるつる温泉(345m/三ツ沢)に下りる。

 つるつる温泉からのバスは時間1便で、週末の3時4時台は増発され利用しやすい。朝の乗車駅・武蔵五日市に戻り運賃を精算する(朝6時前の同駅は乗車証明書が置いてあるだけで切符売場クローズ、ICカードを待たない小生は白丸駅で精算できなかった)。

 ともあれ、暑さにアゴを出しながらも何とか8時間コースが歩けたことに満足。

[タイム] 白丸駅 7:30→8:40海沢園地8:50→8:55三つ釜の滝→9:10ネジレの滝→9:30大滝9:40→10:40 休憩(1,000m点)10:50→11:00支尾根稜線→11:30大岳山11:50→13:20御岳山駅13:55→14:40日の出山14:55→16:00つるつる温泉  

以上

田中(秀)記

 


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