Last Update : 2016/08/13 戻る

會津駒ヶ岳(桧枝岐から往復)

平成28年7月18日/山頂付近は曇

メンバー:菅澤・加瀬・梅原・他会員外1名

 7月17日、加瀬さんの車で現地入りした。連休で混雑するなか、菅澤さんが桧枝岐観光協会に頼んで、翌檜(アスナロ)という民宿というよりはペンションという雰囲気の宿をとれた。川を見下ろす庭が、夕食前に軽く飲むのに良い雰囲気だった。アスナロという木はヒバとも呼ばれ、檜に似ているが、建材としては色彩の点で評価が一段落ちる。それ故、井上靖の『あすなろ物語』で表現されているように、「明日は檜になってやろう」と日々努力している木ということで、翌檜という漢字が充てられている。そのようなネーミングをする宿だけのことはあり、夕食は岩魚の刺身。それ以外には地場の野菜主体の食材で、全て美味しくヘルシーだった。

 翌朝は3時起床で4時出発とした。会津駒の登山口の駐車場に、出来る限り上の方に駐車したいからだ。宿の朝食では遅すぎるので、前夜のうちに弁当を、保冷機材の中に入れておいた。3時に起きてすぐに弁当を食べるのだが、この御飯が固く量が多かったので、平らげるのに少々苦労した。

 翌朝4時過ぎ、最上部の駐車スペースに車を置けた。夜のうちの雨がやや残っているが雨具をつけるほどではなく、ヘッドライプで登山開始。やがて完全に雨は止んで、壮麗なブナ林の中を順調に登った。

 湿原に至ったが生憎霧の中。7時過ぎに小屋に到着。側の池塘にハクサンコザクラの群生が素晴らしい。霧の湿原の写真ははかばかしくないのでせめて高山植物を。ところがカメラのバッテリーが切れていた。

 会津駒は今回で五度目だが、雪のない時期は初めて。高山植物か草紅葉の時期に訪れてみたいとかねてより願っていた。灌木に覆われた会津駒山頂というピークは、積雪期の方が美しく簡単に登れるような気がした。

 会津駒山頂から、膝に不安のある菅澤さんは一人引き返し、残る三人で中門岳往復。展望が開けたらきっと楽園の様だったはずなのが残念。一つ注意すべきことは、木道の下りの傾斜のきつい箇所。片足を乗せた瞬間にストンと滑り落ちる。なるべく先頭を歩かないようにしよう。

 夜明け前に登り始めたので、午前11時頃には登山口に戻った。湿原の下は良く晴れていて、汗だくの下りだった。

会津駒は期待していた通り、夏でも素晴らしい山であった。そして、山スキーが目的でないならば、是非とも中門岳まで足を延ばして欲しい。

(報告:梅原)

 


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