Last Update : 2016/10/23 戻る

那須連峰 峰の茶屋から南月山

平成28年10月3日 

メンバー:梅原単独


 二か月続く膝関節の痛みでジョギングが出来ず、止められない暴飲暴食がワイシャツをはち切れんばかりにしていく。これではいけない。山登りに行こう。ただ、痛みで辛くなった場合にロープウェイで下れる山にしよう。紅葉も始まっているのでは!?

 新幹線那須塩原駅下車。台風や秋雨前線で覚悟はしていたが小雨である。ところが、那須ロープウェイ行きバスが弁天温泉を過ぎると、雲の層から抜け出したようで、晴れ間が現れる好天気であった。

 ロープウェイ山麓駅に9時半頃到着した。登山届を箱に入れ、ロープウェイには乗らず峰の茶屋と峰の茶屋避難小屋へ向かった。(峰の茶屋避難小屋がある地点は、稜線上の明瞭な峠なのに、峰の茶屋跡といった名称しかない。○○峠と明確な名称をつけて欲しい。報告を書くのに甚だしく不便である)。

 峰の茶屋避難小屋への登山道から、薄の原の向こうの朝日岳の眺めは秋らしくて良いが、その南面斜面は全く色づいていない。少し早すぎたかと落胆して、避難小屋に着いて稜線の反対側(北側)を眺めると、雲海を背景にして綺麗に紅葉となっていた。

 噴煙を上げる茶臼岳を西に巻いて牛ヶ首へ。ここから南月山への稜線は昔から気に入っている。若かりし登山競争に熱を上げていた頃は、この辺を何度も走った。起伏が緩く見晴らしも良く快適に走れた。沼原湿原から板室温泉まで走り切って、温泉に浸かったものだった。この様にブヨブヨの体になってしまうと、自分でも想像もつかない。





 南月山山頂のお地蔵様の表情と、西側の雲海と紅葉に心和ませてから、牛ヶ首まで戻り、下山すべく東に進路を変えた。そしてロープウェイ山頂駅と殺生石への分岐で、数秒間迷った。十数年前に下った殺生石へのルートは、急傾斜は少なく良く整備された歩きやすい道であった。右膝はこの下りに耐えられるだろう。

 下り始めて、登山道が荒れていることに気付いた。小さな渡渉が頻発し、大小の石がゴロゴロ転がっている。右膝関節に捻りが加わると痛いので、歩幅を小さくしつつ真っ直ぐ前に右足を延ばさねばならない。それでも捻ってしまい悲鳴を上げること数度。

 別荘が現れると、林道を縫う近道が増えるが、今度は笹薮が覆いかぶさっている。時折道を隠してしまうこともあり、要所要所にある道標がなければ、ルートを外したかと思ったかもしれない。

 小雨が降り始めたが、あと僅かなのでレイン・ウエアではなく傘にした。その分笹薮でズボンがびしょ濡れになるが、どうせ温泉に入って着替えるのだ。そして殺生石から鹿ノ湯へ。38度から46度まで六つの浴槽がある。46度は手を突っ込んだだけで無理だと思った。そんな浴槽に、二人の老人が平然と長々と入っていた。

[コース・タイム]  
那須ロープウェイ山麓駅9:30−登山口9:45−10:10峰の茶屋跡10:20−牛ヶ首10:35−11:05南月山11:10−牛ヶ首11:40−13:25殺生石

 梅原

 


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