Last Update : 2016/12/03 戻る

初冬の那須連峰 朝日岳、茶臼岳 


2016年11月12日(土)〜13日(日) 

菅澤と会員外3名

11/12(土) ガス・強風/曇り

練馬IC630==那須IC==峠の茶屋駐車場(1,486m)940/1000−峰の茶屋避難小屋(1,725m)1040/1100―朝日岳(1,896m)1200/1205―熊見曽根(1,882m)1240―隠居倉(1,819m)1330―三斗小屋温泉「煙草屋旅館」(1,464m)1410

 峠の茶屋駐車場周辺には一昨日からの初雪が少し残っていて、山頂方面は雲がかかっていて見えない。 明礬沢沿いの雪まじりのぬかるみと岩ゴロ道を登っていくと、峰の茶屋避難小屋に近づくにつれて風が強まってきた。

 避難小屋は満員で、下山者から「昨日の登りはラッセルが大変だった。朝日岳はアイゼンがないと無理だ。」と聞かされた。

 剣が峰とのコルは強風でまともに歩けず、中止するか迷ったが午後からは好転すると見込んで先にすすむことにした。 剣が峰の東側の夏道から雪がつながっていたが、風はなくなった。剣が峰を回りこんだコルではまた強風となり、朝日岳からの尾根の西側に回り込むと風は弱まった。

 左側が切れ落ちたトラバース個所の長いクサリは、前回4月は氷の下に埋まっていて引返したことを思い出す。 吹き溜まりに30cmほども雪が積もっている岩場を登っていくと、スニーカーの二人連れが降りてきてびっくりした。

 朝日岳への分岐に出たら風は弱まり、山頂に着くまでには青空がのぞいてきた。 山頂からは正面に茶臼岳、北には飯豊、磐梯山、安達太良山が見えた。振り返るとこれから歩く熊見曽根から隠居倉に続く稜線がよくわかる。熊見曽根では北温泉から周回してきたという若者3人と出会った。

 隠居倉へ向う途中、雪の切れた陽だまりで大休止。隠居倉からの急坂を靴を泥だらけにして下り、源泉を過ぎて三斗小屋温泉に到着。

 さっそく露天風呂に入ってみたら少しぬるかった。買ったビールもぬるかった。内湯は泉質が違い、澄んだ湯だった。 旅館の名称「煙草屋」の由来を宿の人に聞いてみると「よく聞かれるけど、わからないんです。」とのこと。

 夕食は16時30分と病院の夕食より早い。35名ほどの宿泊客がいたが、来るはずの予約客20名が到着しないとのこと。連絡もつかないらしい。強風で引き返したにしても連絡ぐらいすべきだと思う。用意されたお膳だけが積み重ねられていた。 寝る前にまた露天風呂に行ってみると満天の星空だった。38年前に初めて来たときはうら若き女性5〜6名と混浴だったが今回そんなことはなかった。

11/13(日) 

三斗小屋温泉(1,464m)710―沼原分岐(1,494m)730―峰の茶屋避難小屋(1,725m)810/830−茶臼岳(1,915m)920―峰の茶屋避難小屋945/1000−峠の茶屋駐車場(1,486m)1035/1100==練馬IC

 6時30分からの朝食を済ませて出発。反時計回りで沼原への分岐を過ぎ、那須岳避難小屋の先、標高1600mあたりから雪道が凍っていたのでアイゼンを付けた。K氏のアイゼンの調子が悪く、応急修理する間、峰の茶屋へ先行して休憩。

 好天の日曜日とあって登山者が続々と登ってくる。今日はめずらしく無風に近い。避難小屋周辺は風で雪がとばされているが、茶臼岳への道には雪がしっかり付いている。山頂は大勢の登山者で賑わっていたので、休まずにお鉢まわりを続け、硬雪で難儀している下山者の脇をアイゼンでサクッと下った。今日はちょっとしたアイゼントレーニングができた。

 モノトーンの世界から30分ほどで緑と紅葉の残る駐車場に戻り、予定していた鹿の湯は駐車場が満杯だったのでやめて帰京した。

記:菅澤

 


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