Last Update : 2017/04/08 戻る

平標山ヤカイ沢・仙ノ倉山シッケイ沢

平標山(1963.8 m)ヤカイ沢
日程:2017 年3 月11 日(土)


メンバー:L:田中(秀)、M:岩崎、菅澤、加瀬、野村、おおちゃん、川島(計7 名)

 清水屋さんに前泊組の4 名と当日到着組3 名、6:00火打峠トンネル前集合。駐車スペースからシー ルを装着して出発。別荘地の除雪終了点からリーダー田中さんを先頭に入山する。右斜面をラッセル で進む。

 河内橋を渡り間もなく夏道ルートから左手へ進路を変えヤカイ沢へ。天候は回復の予報で期待をする が一瞬青空が見えても稜線上は雪煙が舞っている。ラッセルを交代しながら進む。急なブナ林の急な 登りが始まったところで若手ホープのおおちゃんが力強くリードを。コース取りも上手いと先輩方か らお褒めのお言葉にチームのムードも高まる。

 樹林帯を過ぎると徐々に風が強まり、稜線上に出ると強風と地吹雪による視界も不良。仙ノ倉へは明 日へ持ち越し、平標山のピークを踏んでヤカイ沢を下ることとする。

「ヤカイ沢の登り」  
「平標山山頂ウェアーも凍り付く」  

 1,915m 付近までシールで下り滑走開始するが、あまりに気持ち良くうっかり滑り過ぎて少々登り返 す。稜線下の薮を抜けると天気も穏やかで、ブナ林の下まではフワフワの斜面の滑走を楽しむ。休憩 で田中さんにご馳走になった紅玉がとっても美味しく活力となる。

「登り返してもうれいしい斜面」
 

 下りてくると傾斜も緩くなり、雪は重たくコントロールも難しくなる。林道は路面が出ていて何とか 細い薄い路肩の雪をギリギリまで滑りながら終了。早めの下山となり、二居の「宿場の湯」にゆっく りつかり食事&乾杯をする。

<コースタイム> 3/11 平標登山口6:20 >> 6:48 ヤカイ沢出合>> 7:50 1,370m 付近(休憩)7:55 >> 9:20 主稜線>> 9:50 平標山9:55 >> 10:05 1,915m 付近(滑走準備)10:15 〜〜 10:25 1,790m 付近(登返し準備)10:35 >> 10:50 1,860m 付近(滑走準備)11:00 〜〜11:30 1,530m 付近(休憩)11:50 〜〜 12:40 平標登山口

「仙ノ倉山(2026 m)シッケイ沢」
日程:2017 年3 月12 日(日)


メンバー:L:田中(秀)、M:岩崎、菅澤、加瀬、野村、川島(計6 名)

 本日は快晴。残念ながら仕事の都合でおおちゃんは帰京。昨日同様に火打峠トンネル前より出発しヤ カイ沢を登る。トレース、滑走の跡が沢山ある。苗場山が美しく、何度も振り返り眺める。松手山の 稜線には筆で筋を書いたような雪庇があり所々に雪崩跡。これから気温が上がると要注意。

 稜線に上がると素晴らしい景色が広がる。南には富士山、八ヶ岳、南ア、昨日とは打って変わって穏 やかで風もない。しかし雪面は凍りついているため、ここからクトーを装着。本日は平標山ピークを カットして東側の仙ノ倉山へ伸びる稜線上を目指し進む。







「左手に平標山」


「目指す仙ノ倉山 地面は凸凹ガリガリ」





  リーダー田中さんからのアドバイスもあり、特に仙ノ倉山ピーク下は固く凍り付いているため一歩ず つ緊張しながらクトーがしっかり噛んでいることを確かめながら登る。 

「仙ノ倉山2,026m山頂」

仙ノ倉山からの展望



頂上では数名の登山者に出会う。
シッケイ沢に向かう山スキーの若い単独男性と会話を交わす。
記念撮影後はシッケイ沢滑走スタート地点となる北側の小ピークまで下って上がる。
万太郎山も美しい。
ピークからの滑り始めは急斜面。柔らかい雪とカリカリがミックスしたうねるシュカブラの波がクセモノ。 









 ピーク直下を通過後は、思い思いのシュプールを描く
















 徐々に深く狭くなる谷を一気に下るとあっという 間になだらかな地点に到達。これで楽しい滑走は終 了。毛渡沢出合の少し手前で休憩し、平らな沢を右 岸左岸と繰り返し、時には登り無事にゴールの毛渡 橋到着。お疲れ様〜。



「毛渡沢出合手前あっという間にここまで!」








<コースタイム> 3/12 平標登山口6:25 >> 6:55 ヤカイ沢出合>> 8:10 1,480m 付近(休憩)8:20 >> 9:05 1,745m 付近 (クトー着装)9:15 >> 10:00 平標山東の鞍部>> 11:00 仙ノ倉山11:30 〜〜12:30 毛渡沢出合手前(1,1 10m、休憩)12:40 〜>> 13:30 群大ヒュッテ13:40 〜>> 14:20 毛渡橋(550m)14:55 →TAXI→15:30 平標登山口

記:川島  写真:川島・田中(秀)   記録コースタイム・トラックログ:田中(秀)

(担当・田中から一言) 平標山から仙ノ倉山への稜線ルートとして2,021m ピーク等を避けるため、夏道沿いに1,980 mまで上がってから北側をトラバースしたのですが、今朝の冷え込みと風の影響でカチカチ凸凹となった危ない場所を歩かせる結果となってしまいました。もう少し尾根上を歩くべきだったと反省しています。
 2 年前に来た時はc 1,950 mから開始したのですが、バーンは今日ほど硬くなく、斜面の凹凸も気になりませんでした。山の状況はその日その時で状況が違うことを痛感しました。
また、今回初めて投宿した二居の“ゆたかや”さんは朝5 時から朝食対応、約8,200 円強とやや高めですが、無理が利かなくなった前泊組は助かりました。

 


山スキー同志会のホームページへ