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平庭高原から平庭岳往復

平成29年8月30日 曇時々晴

参加者  梅原(単独)

 平庭岳は盛岡市北東、葛巻町の僅か東で久慈市に位置する標高1,060mの山。七時雨山荘の主人に、森の美しい静かな山として薦められた記憶がある。熊の出没頻度が高い山とのことで、ストックの替わりに木刀を用意した。夢想神伝流の木刀が比較的長めで(リーチがある方が熊は嫌がる?)反りが少なく、杖として使いやすい。丁度自宅に熊ちゃんの絵があり、ゴメンネと呟きながらその目と目の間を目がけて、素振りを習慣にしている。

 盛岡発朝遅めの久慈行きバスに乗車。この路線は当地の主要バス路線らしく、本数は比較的多い。途中新幹線の停車駅・岩手沼宮内に寄った。盛岡ではなく、ここで乗車すべきだった。盛岡から2時間乗車して国道281号(沼宮内街道)の平庭高原バス停下車。登山に不要な荷を預けに、平庭山荘に向かう途中、朽ち果てた食堂や宿舎を散見した。このスキー場は地理的に厳しかろう。

 平庭岳へはスキー場とは反対側の車道を登っていく。「日本一の白樺林」の表示がある。平庭高原は十万本の白樺が自慢。その誇りからか、驚くほど広大な駐車場に至った。このスペースを車が埋めることがあるのだろうか?

 駐車場から登山道が始まる。ゆるゆると白樺林の広い林道のような登山道を詰めると、牧場のような広い草原の鞍部。アザミ・リンドウ・薄など秋の花々が咲き乱れている。

 稜線を左に進み、平庭岳を巻く道を右に分かち、再び白樺やブナの濃厚な森の中をゆく。 丁寧に刈り払いされた草のクッションが効いた登山道を進み、あっけなく山頂に到着。展望は全くない。

 先程外した巻道まで安家森方面に進み、その巻道を右に進み鞍部へ向かった。展望は得られないが自然林は美しい。相変わらずきちんと刈り払いされた広い登山道である。

 道の真ん中に熊の物だろうか大量の糞があったが、幸い熊には遭遇しなかった。出会ったのはヤマカガシ。落ちて横たわっている木の枝のように思えたが、微かな気配を感じた。危うく踏んでしまい噛まれていたかもしれない。木刀で周辺を叩いてどいて頂いた。

 鞍部に戻り、秋の花々と日本一の白樺林を堪能しながら、平庭山荘に向かった。ヘルストン人工温泉と短角牛ステーキを楽しみにして。

コース・タイム
 平庭山荘12:40→平庭高原バス停12:50→13:10大駐車場13:15→13:25鞍部(登山届ポストあり・但し用紙は雨に濡れ放題だった)13:30→13:55→巻道に14:05→14:40鞍部14:50→15:00大駐車場15:05→ 平庭高原バス停15:25→15:40平庭山荘



記:梅原

 


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