Last Update : 2017/12/30 戻る

飯豊連峰前衛・二王子岳、越後山脈・御神楽岳

2017年11月3日〜5日

参加者 L:菅澤 M:加瀬、野村、川島

11/3(金・祝日) 晴
浦和IC 9:00==(東北道、磐越道)==三川IC==(県道14号) ==1630二王子神社(泊)

 東北道は最初から大渋滞で目的地到着は2時間遅れが見込まれた。特別に神社の拝殿宿泊を許可されていたのだが鍵を開けてもらえるか気がかりになる。約束の16時を過ぎたが管理人(神主さん?)が待っていてくれた。荷物を拝殿に運び上げて急いで食材買出しに新発田に向う。拝殿の前は草地のキャンプ場となっていて、炊事場ときれいなトイレもあった。

 二王子神社の拝殿は再建50周年を迎え、記念タオルと神餞の柿をいただいた。捧捨した8000円(4名分)は素泊代と考えよう。高い格天井の拝殿は上段・中段・下段に分かれ、42畳敷きの下段を使わせてもらった。発電機で蛍光灯もつけてもらい快適だったがカメムシが多く、歩くにも気を使った。光源か暗く狭い場所を好む習性のようだ。

 夜半に落雷の音と大雨の気配で目が覚めた。

二王子神社

11/4(土) 雨   
二王子神社(300m)8:55― 一合目9:20―神子石(580m) 9:40― 二合目9:45― 一王子避難小屋(三合目720m) 10:00―四合目 ―945m地点10:50 ― 一王子避難小屋11:15/11:35―二王子神社12:10/12:30==(県道14号) ==14:10御神楽温泉(泊)

 4時30分に起きて朝食を済ませたが、出発予定の6時になっても雨は降り続いている。諦めて一眠りしていたら雨もあがり青空も見えたので急いで支度して8:55出発。ポストに登山届けを入れ、しばらくは沢沿いの気持ちのよい登りが続く。神子石を過ぎ、三合目の避難小屋に着いた。4合目辺りから雨が降り始め、5合目の手前(945m)で本降りとなったので引き返すことにした。この時期の雨は冷たい。避難小屋で休憩して下山した。登山道はよく整備され、濡れた紅葉もきれいだった。

 宿へはチェックイン時刻前に着いたがOKで、濡れた登山靴や衣類も乾燥室に運んでくれて助かった。食事も良く、注文したドブロクも旨かった。御神楽温泉の「小会瀬」は和風の本格旅館で風情のあるよい宿だった。9000円は安いと思った。

 神子石  一王子避難小屋

11/5(日) 曇り/晴  
宿6:00==御神楽岳登山口(310m)6:20/6:30―老木下の沢(560m)―最後の水場(925m)―大森(1150m) 8:30/8:40―しゃくなげ通 り9:30―雨乞峰(1356m) 10:00―御神楽岳(1386m)10:10/10:30―しゃくなげ通り10:50―大森11:00/11:20―最後の水場―老木 下の沢―御神楽岳登山口13:15/13:40==宿14:00/14:50== 津川IC==21:00浦和IC

 昨晩用意された大きなおにぎりで朝食を済ませて出発。

 常浪川沿いを走り「登山口」の標識を左折して橋を渡り、林道をセト沢沿いの登山口へ。先着車が5台あったが山中で出会ったのは3人だけだった。ポストに登山届けを入れて沢沿いに登り始める。小沢を渡った中間尾根から沢の源頭を右手の山腹に上がってまた沢を渡る。ブナの大斜面はおおむねなだらかだが、ぬかるみが多い。積雪期は大森までルートを見失わない注意が必要と感じた。

 最後の水場でまた沢を渡り、大森で小休止。気温が下がってきたので雨具をはおり、雪を被った笹を掻き分けながら「しゃくなげ通り」といわれる稜線に出ると展望が開けた。薄らと雪をまとった山肌がとても綺麗で、雨乞峰の右手に御神楽岳の鋭鋒が見えてきた。

 小さな石の祠を過ぎるとすぐ雨乞峰に到着。東面の磨かれたスラブ帯が大迫力である。スラブ帯の上部を北東に延びている蝉コースはかなり険しそうなルートに見えた。あとで上川村の登山マップを見たら「転落注意」とされる場所が20箇所も表示されていた。

 雨乞峰

 雪庇の出そうな切れ落ちた稜線を少し下り、短い岩稜を一登りで二等三角点のある山頂に到着した。反対側の本名御神楽岳(1266m)へ通じる道が福島県側へ続いている。周囲は全て山に囲まれていて、少し霞んでいるせいか山座展望台で同定できたのは守門岳くらいだった。陽が出て暖かくなるなか黄葉を楽しみながら下山した。

 頂上まであと一歩  御神楽岳頂上

 「小会瀬」に立ち寄って風呂をご馳走になり、蕎麦を賞味して帰途についた。御神楽岳は味のある良い山だと思った。

  菅澤記

 


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