Last Update : 2018/03/24 戻る

箱根 明星ヶ岳と明神ヶ岳

2018年1月1日 天気:快晴 梅原(単独)

 日帰りで山登りに出かけるときはいつも、始発に近い電車を利用する。しかし昨年末は公私(酒宴)とも多忙の疲れ気味で、やや遅めの電車にして楽な山を選んだ。

 自宅から30分もかからない新宿駅発ロマンスカー7時発で、箱根湯本下車。駅舎が変わっていて少々途惑った。随分無機質な駅になってしまった気がする。箱根湯本も人影は疎らだ。元旦の朝は皆さんのんびり自宅や旅館で転寝なのだろう。

 駅舎を出るといきなり強烈な傾斜の車道を登る。途中枝道に入り、更に続く急坂の終点が阿弥陀寺。紫陽花で人気があるそうだ。深山幽谷の由緒ありげなお寺だ。

 庫裡の裏が登山口で、相変わらず厳しい傾斜が、塔の峰から延びる尾根に出るまで続く。この日は快晴で富士山などの展望が待ち遠しかったが、尾根に出ても樹林と高さ3mを越えるカヤトに阻まれた。大小のアップダウンをこなし明星ヶ岳を越えてもこの状況は変わらず、宮城野への分岐を越える辺りでやっと展望が開けても、既に富士山の上部は雲の中であった。

 明神ヶ岳山頂で仙石原・大涌谷の眺めを楽しんだ後、大雄山最乗寺を目指した。小田原から鉄道が延びているほどの参詣客の多いお寺で、正月気分を味わうためでもある。

 いつもの様に杖代わりの枝を拾って、慌ただしく下った。ビールを体が欲していた。この下りで出会ったのは1パーティーだけ。利用者は少ないらしく、少々荒れていた。

 最乗寺が近づくにつれ喧騒が大きくなった。この日は膝の状態が良く、二日後に激痛で歩くのも辛くなるのだが、快調に飛ばした。汗でびしょ濡れのシャツを新しい物に変えて、参詣後に屋台を覗いた。肉巻きおにぎり棒を見て急激に食欲減退。棒を御飯で包んで、その上から薄い豚肉を巻いて焼いた物。最近の屋台の食べ物は内容も値段も不満である。ウーム・・これで500円なら小田原駅の鯵の押し寿司弁当の方が良い。

 大雄山駅までバスに乗り、大雄山線で小田原へ。鯵と金目の押し寿司弁当を買って、ガラガラの小田急ロマンスカーに。沿線風景は田園が住宅に浸食されていく一方で、少々退屈を感じながらも、美味しいビールを飲めた。

 箱根湯本駅8:40→阿弥陀寺→9:40塔の峰9:45→10:50明星ヶ岳→11:55明神ヶ岳 12:05→13:20大雄山・最乗寺


 


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