Last Update : 2018/05/03 戻る

奥日光 戦場ヶ原&山王峠越え

平成30年2月12−13日
天候:両日とも雪・やや強風
梅原(単独)

 何度かトラブルのあったスノーシューを新品に替え、例年通りの二月の奥日光。今回は二日とも、小雪がちらつき冷たい風が時折強く吹く天候であった。

2月12日 8時30分竜頭の滝上でバスを降車。鈍色の空と時折吹く寒風。堅そうな雪なのにアイゼンを携行しなかった。果たして高山を越えられるか?行き詰ったらここに戻らざるを得ない。ならば高山への稜線ではなく、その北の林道を幕張峠まで行って、高山を往復しよう。それなら途中断念しても、引返してすぐに戦場ヶ原に出られる。
 幕張峠からスノーシューを効かせて高山に向かい、堅い急斜面に挑んだ。スノーシューがずり落ちる。スノーシューを外してキックステップを叩き込んでも、爪先のみしか食い込まない。登りはこなしたとしても、ここを下るのは・・ 滑落したらすぐ樹木にひっかかるだろうが、怪我をするかもしれない。標高差50mほど登ってスパッと断念。元々何でもすぐに諦める方で、だから大成することなく、老いさらばえている。
 幕張峠から弓張峠を経て小田代ケ原を横断。泉門池から湯滝まで歩いた。男体山も姿を見せないのが残念ではあるが、静寂の雪原に禅の境地に至った(ような気がした)。
 竜頭の滝上バス停10:15→10:45幕張峠10:50→高山に向かうも引返す→幕張峠  12:20→弓張峠12:50→13:10泉門池13:15→13:45湯滝下(中禅寺金谷ホテル泊)

2月13日 野鳥が餌を啄むのを眺めながら、雅にゆるりと朝食を済ませてから、バスで湯元へ。山王峠越えは、スノーシューの不具合で二年連続して断念している。
 雪は相変わらず降り続き、視界はあまりない。平日でも刈込・切込湖まで往復する登山者は多いが、その先に進む登山者は極端に少なくなり、トレースも細くなる。涸沼で完全に消えた。夏道を示すテープも(多分あるはずだが)見つからない。地図とコンパスを頼りに、山王峠目指し雪をかき分けた。涸沼からの登り始めは腰まで雪に埋まったが、めげずに強引に登り続けると、次第にスノーシューが効くようになった。
 小さな標高差なので稜線までの時間は僅かながら、体力は相当消耗した。しかし、あるはずの林道が見当たらない。何れにしろやや北にルートをとり過ぎたようで、右往左往して山王峠に着いた。20分はロスがあった。こんな時はGPSが欲しい。とはいえ、パソコンをまともに使えない自分が所持しても無意味かもしれない?
 山王峠・光徳牧場間は明瞭なトレースがあるので、飛ばしに飛ばした。アストリア・ホテルで入浴して、生ビールとランチのラスト・オーダーに間に合うために。
 ビールを飲みながら、山に詳しいホテル従業員の話を聞いた。涸沼から山王峠の冬季ルートは夏道と異なり、涸沼に出たら湖畔沿いには行かず、すぐに山王峠を目指さなくてはならない。とのことだった。
 湯元バス停9:10→9:20登山口9:30→蓼ノ湖9:45→小峠10:10→刈込湖10:25→  10:45涸沼10:55→12:00山王峠12:10→12:50光徳牧場アストリア・ホテル


涸沼 

 


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