Last Update : 2018/06/10 戻る

中央アルプス

5/4〜5/5
メンバー:L.菅澤、M.ふくちゃん、今村、吉岡

5/4(金)
 8:20 ガスに包まれた千畳敷駅をでると新雪に隠れた氷にメンバーはいきなり尻もちをつくことになった。手荒い歓迎である。
 ウエザーニュースは午後から回復するという。10:00まで待機し、予定していた三ノ沢から駒ヶ岳方面にリスケジュールすることとした。
 八丁坂を通過するため、初めから山アイゼンを装着、宝剣の取付きをトラバースし件の急坂を詰めていく。

 10:50岩陰で小休止、風を凌ぐ。視界不良は続く。爪を雪に噛ませ更に前進することは出来る。だが滑走はいかがなものか。安全な所まで下りスキーを装着。ICE&パウダーの難解な斜面を滑走するのは私たちだけ。11:40 千畳敷駅着。
  
 菅ノ台に戻る山中でニホンカモシカに出会う。バスが近くにいても新緑を頬張る。彼にとって貴重な行動食だ。早い帰還に民宿の準備が整わない。菅澤さん、今村さん、吉岡はこぶしの湯へ。宿への帰路、水芭蕉の群生に足を止めた。ちょっとした旅行である。

5/5(土)
 8:20、2643m、千畳敷。視界良好だ。昨日、予定していた三ノ沢岳を目指そう。千畳敷から見上げる極楽平直下は斜度40度あると菅澤リーダー。前日同様、山アイゼンで進んだ。シールを付けた単独行者は私たちを追い越したがやがて足がとまった。やはり極楽平を越えるには板を担ぐしか選択肢はない。
 
 三ノ沢分岐へ向けスキー装着。先頭の菅澤リーダーの滑走音にメンバーは慎重な滑りを余儀なくされる。ガリー、ガーッ。吉岡、ふくちゃん、今村女史と続く。
 9:32、2,733m。強風で凍えた斜面はスキーの名手から道具を奪い取った。板は雪にささり、今村さんがslide down。 菅澤さんが身体をぶつけて止めた。主を失った2本の板をふくちゃんが回収する。ビンディングの調子がいま一つなのか本日、2回目のリリースに 「わたしはここでもう・・・」と女史。山アイゼンをつけ戻ることとした。

   
 10:18再び極楽平。ホテル千畳敷前にはアリのような観光客、高低差210mだ。菅澤リーダーの滑り出しの音はメンバーに安堵をあたえた。そして圧巻の大斜面に飛び込んだ。  
 10:53、千畳敷駅着。 (記 吉岡)

 


山スキー同志会のホームページへ