Last Update : 2019/07/14 戻る

朝日岳・五輪山・金山沢 (蓮華温泉泊)

平成31年4月12日〜14日

メンバー:立田(L)、ふくちゃん、たまちゃん、上原
4月12日(木)3:30
 中野坂上から白馬まで車にて移動。大きな渋滞もなく、栂池ロープウェー乗り場に到着。さぁいよいよ出発、となったタイミングで上原がシールを忘れたことが判明。スポーツ用品店の開店を待ち、再出発することに。(白馬はシールを置いてある用品店が数店舗あったが、一番早く開店するのが駅前のヤマトヤさんだった。大変助かりました。でも、あまりお世話にならないように気をつけます。)
 出鼻をくじいてしまい、出発は昼前になってしまった。当初は天狗原から白馬乗鞍岳を経由し、乗鞍沢より蓮華温泉へ向かう予定だったが、時間が不足していたため、トラバースで乗鞍沢へ抜けようと試みた。が、高度不足で振子沢へ戻ってしまった。蓮華温泉手前の谷にかかる、手すりの上まで雪に埋まった橋におののきつつ、蓮華温泉に到着した。荷物だけ置き、そのままスキー姿で野天風呂・仙気の湯に突入。明日向かう山々に期待を募らせながら立田さんが密かに担ぎ上げてくれていたビールで乾杯となった。
蓮華温泉
 ▲野天だが、男女別になっていて、気を遣わず別グループの方とも話せた。「蓮華は天国」の意味がわかった
 次の日は私にとってこれまでで一番の長丁場となることが予想されたため、これ以上の失点を重ねぬ様、あまり飲まないようにして、明日に備えて就寝した。

4月13日(金)
 4/13 3:30蓮華温泉(1470m)発 瀬戸川橋1150m 4:20 朝日岳2418m 10:46-11:17 五輪山2253m 12:26-43  瀬戸川橋 14:18-41 蓮華温泉 16:08
3:30蓮華温泉発

 真っ暗闇の中をヘッデンを付け、滑り出す。兵馬ノ平から瀬戸川を渡り、夏道沿いにヒョウタン池へ。ここでテントのパーティーを発見。話し声はするが、空はやっと白み始めたくらい。起き抜けだろう、恐らく我々が今日の朝日一番乗りだ。五輪山の左を抜ける夏道とはここで別れ、まっすぐに沢筋をつめる。一ヶ所、沢の高巻きで緊張したが、順調に進む。
兵馬ノ平から
 ここまでは急な登りもなかったが、目指す朝日岳がな かなか近くならない。山が大きいので、遠近感が狂う。五輪山が右に見えるようになる頃には若干疲れていた。尾根に取り付き、ジグを切りながらジリジリ登っていく。朝日山頂についたのは午前11時前、メンバーが揃う。今日の本来の目標は朝日→五輪のダブル。しかし、ここを滑走したあとに五輪山を登り返せるか…。山頂から五輪まではトラバースすればあまり体力を使わずに済みそうだ。リーダーの立田さんに"ワタシ、モウキョウハダイジョブ"と無言の圧力をかける。その想いが通じたのか、トラバースで五輪山に決定。しかし、ホッとした気持ちで尾根沿いにトラバースに入ったのもつかの間、富山側は強風で雪は薄皮一枚。小石の洗濯板に乗り上げ、板に大きく傷をつけてしまった。これはバチが当たったか…、楽に生きようとするとロクなことがない…。

白高地沢源頭部
▲白高地沢源頭部。ヒョウタン池以降誰とも合わず、快晴の中を気持ちよく歩く。この後からが今日本番の登り…

五輪山2253m 12:26
 トラバースは無事に済み、頂上へ登り上げていく。後ろを振り返ると朝日岳に自分のトレースがハッキリと見える。疲れてはいたが、充実した気持ちで山頂まで歩けた。いよいよ滑降。ノートレースの斜面が手招きをしている。
 滑り出しの時間も良かったのか、時期に合わない状態の良さで、疲れを忘れる滑走となった。滑走距離も朝日に比べるとだいぶ長そうだ。この後、蓮華温泉で聞いたところによると、五輪山にいったパーティは今シーズンいなかったそう。来し方を思うと、さもありなんと思いつつ、斜面に刻まれた4人だけ のトレースを見返すと、達成感がこみ上げた。なんなら朝日に行かなくても、ここに登るだけで私はだいぶ満足かも…。もう一度来たい、いい山として脳裏に焼き付いてしまった。
 帰りは白高地沢の夏道沿いについた橋を渡り、瀬戸川の橋も渡り、兵馬の平までの登り返す。かなりキツく、登り切ったあたりから、立田さん、ふくちゃんと大分距離が離れてしまった。蓮華温泉には16時過ぎに帰着。12時間以上行動し、もう野天風呂にいく元気すら残らない、充実しすぎた1日となった。
 (瀬戸川の橋は水面まで数メートル切れているため、ロープがないと水がくめなかった。すでに疲労困憊でガブのみしてしまったが、こちらも記憶に残る味の水だった)

4月14日(土)
4/14 蓮華温泉 4:25発 船窪の頭2600m 10:05-25猿倉荘下1230m 12:30 二股 14:00

 昨日で十分満足だったのだが、最終日もしっかりと登る。蓮華温泉からは夏道沿いには行かず、少し下った尾根の取付きから登高開始。白馬大池までひたすら登る。大池を横目に、船窪の頭まできっちり5時間はかかった。
 金山沢も今回非常に楽しみにしていたコースだった。滑り出しの角度の見た目にかなりインパクトはあったが、ここで引いてたらGWの立山滑走なぞ夢の夢、というところで思い切ってドロップした。雪は前日の五輪とは打って変わっての悪雪。ほぼ降りただけという感じで終わってしまった。大分時間もかかってしまった。次はきっちり雪のいい時に来てみたい。最後は沢沿いを猿倉まで滑り、二股まで歩いた。(地味に長かった)
 山行としては超充実だったが、今回はシールを忘れてしまったのが全て。皆さんご迷惑おかけしました。 。


記:上原

 
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