Last Update : Jul 25, 1997  戻る  

ら・ねーじゅ No.13
1977.2月号


根子岳・四阿山                        
                     1977年1月15日〜17日 

       メンバー:矢口政武・久保制一・田中道子・高良信一・八代嘉子  
                               鈴木和雄記  

1月15日 八代嘉子記                           

 0時22分上野発、4時18分上田着、6時25分菅平着、8時45分奥ダボス 
ゲレンデ上着。                               
 テントを張り、朝食を終え、11時、根子岳へ下見を兼ね登頂目指して出発。  
11時50分避難小屋着、昼食をとり、11時18分発、13時45分頂上着。南 
東の風強く雪量次第に多くなる。四阿山への縦走路の様子はと見ると南面とは対象 
的な険悪な山容。斜滑降で横切ったら、雪崩れてしまいそうである。(翌日四阿山 
から見たら意外になだらかな降りるルートが見つかった。)風をよけて一服し、靴 
の紐を締め直して、いざ滑降。昨年よりクラストしていないと思っていたのに気象 
の変化か、重く湿ってしまって足を取られる。尾根状の風にさらされるところはや 
はり、縞状に雪質が変化していて全く滑りにくい。高嶺会のパーティ5人と頂上で 
別れて40分、15時避難小屋着。さらに15時40分ゲレンデ着。1時間ばかり 
ゲレンデで滑り、テントへ戻る。青い空に白いおおらかな山容、目指すは山頂に小 
さく並ぶ樹氷たち、手ごろな山であるが、下りがあまり楽しめない。あのようなク 
ラストしたところ、重い雪、粉雪と変わる斜面を上手に滑ることは難しい。    

1月16日 久保制一記                           
 四阿山は根子岳に登った時からの憧憬の山であった。深田久弥の日本百名山にも 
あるように、山のおおらかな形に魅力を感じていた。そしてどうにかこうにかやせ 
たピークの上に立つことができたのだが、とても苦しい山行であった。なぜ苦しかっ
たか、ご参考までに。朝、体の調子はよかったが、アルバイトの量に比して、行動 
食をガツガツ取らなかったため、エネルギーの補給不足で息は苦しくゼーゼーハー 
ハー。ピークの手前で一時は登頂断念したほど、何しろ力が出ない。そのうち吐き 
気がしてきて我慢しながら滑降していたが、どうにもならずゲーとはくが何も出な 
い。胃液が出てくるだけ。胃袋君ごめんなさい。からっぽのようだ。ガツガツ食え 
と矢口さんや高良さんに言われ、食べたらものすごく調子よくなってきた。これほ 
んとの話。                                 

1月17日 八代嘉子記                           
 休暇を取れた高良さん以外の4名は、十分休養を取ってテントを撤収、出発した 
のが10時。荷を奥ダボスゲレンデ下に置いて、空いているゲレンデで大いに滑っ 
た。リフトは待たずに乗れるし、時には斜面にスキーヤーひとりの影すら見えない 
こともある。リフトは赤字ではないかなどと心配すらしてしまう。13時35分菅 
平発のバスと鉢合わせして乗せてもらい、18時過ぎ上野着。          


コースタイム                               
1月15日                                 
   奥ダボスゲレンデ上発 11:00                   
   避難小屋       11:50〜11:18             
   根子岳山頂      13:45〜14:10             
   避難小屋       15:00                   
   ゲレンデ上      15:40                   

1月16日                                 
   テント     5:20     一本松     7:05      
   菅平牧場    9:55     分岐     10:20      
   肩      11:10     四阿山頂   12:20      
   肩      13:50     四阿高原   14:55      
   一本松    16:15                       
   奥ダボスゲレンデ(テント) 17:00                


ルート図                                    
     
                               電子化 遠山 


戻る    山スキー同志会のホームページへ


  


メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org