Last Update : Jul 22, 1997  戻る  

ら・ねーじゅ No.16
1977.3月号


神楽峰(2029m)                      
全国ツァー交流に参加             1977年4月2日〜4日 

       メンバー:伊藤庄一・久保制一・伊藤碩志・矢口政武・高良信一  
                               久保制一記  

1977年4月2日                            

 上野23:55発の急行あづま2号に乗り、4:34に二本松着。始発バスが動 
 ロープウェイで三俣スキー場に登り、外ノ川ヒュッテ前で開会式。同志会で1パー
ティ作られる。高良は飯田睦治郎講師のポーター役。和田小屋へは2時間の登り。 
つぼ足でちょうど良い。途中観天望気の話もある。和田小屋は少々みすぼらしいが 
中は中々立派。30名のスキー協以外にも団体がわんさか。かなりの人が泊まって 
いる。その大半はツァースキーヤー。滑降練習やイグルー、雪洞作りの実習、ラジ 
オ天気図の描き方など盛りだくさん。参加者は今年はスキーヤー風が多いようで昨 
年と少し趣が違う。夜は小林・田中講師のリーダー論。             

4月3日 晴れ後雪                             
 5時起床、7時前に出発、3つのコースから神楽峰へのツァーに出かける。同志 
会は清八沢コース。中尾根・中芝尾根を行くパーティもある。途中で別れて、清八 
沢コースに入る。振り子沢になっていて、右岸の上には雪庇が張り出していて緊張 
する。源頭の一本手前の枝沢を左に突き上げ、急登のすえ稜線に出る。続々と他の 
ルートからのパーティが集中してくる。神楽峰の手前のピークで休んでいるが本当 
の三角点はあっちだよとすたこら歩いてピークを踏む。風は少々吹いている。ツェ 
ルトを張って行動食をぱくつく。苗場山北壁が眼前に広がる。登攀意欲をそそる山 
である。さて下りは中尾根を滑降。スキー靴の伊藤庄一も足首捻挫のため苦戦!激 
突!肋骨!「がんばるんだ中年!」を連発。尾根筋を忠実に下らず、北側をトラバー
スぎみに林間滑降。なぜか一番速く下ってしまった。同志会以外は全員下山、急に 
静かになった小屋の前でゲレシュプの特訓。天候荒れ出す、夜回復、月夜となる。 

4月4日 快晴                               
 五時起床、7時半出発、中芝尾根を最短距離で登行。本峰前のピークから滑降開 
始。昨夕の深雪が少しかぶっていて心地よい。1921mの地点をトラバース、か 
なりの斜度に少々びびるが、1921mと2010m分岐点との鞍部に着く。清八 
沢の源頭である。ここからスキーをかつぎ、キックステップでかなりの急登に汗を 
流す。2010mピークは素晴らしい展望。スキーをつけ滑降開始。雁ケ峰へ続く 
稜線沿いに下る林間コースは素晴らしい。1826mあたりから出ている尾根は木 
々の間を滑りでると広大なスキー場予定地(?)みたいな斜面が続き、思い思いの 
シュプールを5本描いた。小屋で昼食をとり、大掃除をして、「入会案内」をペタ 
ペタ貼り付け拾い物までして下山。スキー場にて、新潟のスキー協のひとに会い、 
ざまあみろ(?)といい、少しゲレンデで遊び、X印のついている下山路を滑降。 
とても滑り手のあるザラメ雪のコースできびしい所もあるが、最後まで雪がついて 
いて、なんでだめなのか不思議なくらい。川を渡る橋を探して雪原を八木沢のバス 
停まで歩く。途中の部落のタクシー連絡所で、タクシーを手配し帰路につく。   


コースタイム                                
4月2日 外ノ川ヒュッテ   9:25                   
     和田小屋     11:25                   
4月3日 和田小屋      6:50                   
     左俣との分岐    8:00〜8:15              
     頭 1984m   8:50                   
     神楽峰       9:20〜10:20             
     前峰       10:50                   
     和田小屋     11:10                   
4月4日 和田小屋      7:30                   
     前峰        9:20                   
     鞍部       10:10                   
     2010m分岐点 10:30                   
     和田小屋     11:30                   


ルート図                                 


                               電子化 遠山 


戻る    山スキー同志会のホームページへ


  


メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org